受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 授業のたびに配られるテキスト。新学年となり、それまでの教材を自宅でどのように扱えばいいのか、悩むご家庭も少なくないことでしょう。一方、本格的な受験勉強を始めたばかりの入室間もないご家庭も、「どのように整理すれば家庭学習がスムーズに進むのか」と、気になるところだと思います。そこで、テキストの整理方法について、日吉校校舎責任者にお聞きしました。

第98回「テキストの整理で大切なポイントとは?」回答者/日吉校校舎責任者

ファイルボックスを活用し、
約1か月分の教材を一つのまとまりとして管理

 1年生から3年生の授業日数は週1日なので、テキストの整理は難しくないと思います。しかし、4年生、5年生、6年生と学年が上がり、週に複数日通うようになると、その分だけテキストの量も増えていきます。
 授業で使用したテキストは、家庭での復習に利用していただく大切な教材です。まず重要なのが、テキストを受け取ってから次の授業まで、「これをどのように復習していこうか」と、1週間単位の学習スケジュールを立て、それを実行していくことです。「テキストをきちんと整理する」というのは、こうした正しい学習習慣を身につけるための一環としてお考えください。
 整理するといっても、難しく考える必要はありません。お勧めするのが、ファイルボックスを活用する方法です。サピックスのテキストはB4サイズを横に開く形式になっているものもあるので、B4やA3サイズのファイルボックスを使えば、折らずにそのまま保管することができます。また、科目ごとに仕切りを入れたり、色の違うボックスを使ったりすれば、簡単に整理することができます。これを机の近くに置いて、授業後に帰宅したらすぐにテキストを入れていきましょう。復習する際はそこから取り出し、やり終えたらまたそこに戻していけばいいのです。
 このボックスにためておく目安は、約1か月分が区切りの良いところだと思います。たとえば、マンスリー確認テストや復習テストの結果が出て、その解き直しを終えるまでは同じ教材を頻繁に見直すことになると思います。そこで、これらのテストの解き直しを境に、リングファイルや大きめのボックスなど別の保管場所に移し、空になったボックスに次の単元のテキストを入れていくとよいでしょう。もしくはボックスごと棚に移し、新たなボックスを補充して、そこに次のテキストを入れていくという方法もあります。また、初めから大きめのボックスを用意し、区切りの良いところで仕切りをずらしていくという方法でもよいと思います。
 別の場所に保管する際は、一覧表になっている年間カリキュラムを貼っておくこともポイントです。これは、新学年のタイミングで配布している『年間学習法』という冊子や、サピックス小学部のHPから確認することができます。それらをうまく活用すれば、目次や索引代わりになります。

テキストの保管の目安は1年間
理科はテキストの『図鑑』を活用して知識を深めよう

 次に保管する期間についてです。低学年の場合は、学年が切り替わるタイミングで処分すれば問題ないでしょう。高学年の場合も基本的に同じですが、保管場所に余裕があるようであれば、前学年のテキストをそのまま残しておくのもいいでしょう。後々弱点が明らかになったときに、それを補強するためにもう一度取り出して、振り返る可能性があるからです。
 理科の例を挙げると、テキストの表紙の裏面が、『季節の図鑑』(4年生)や、『理科の図鑑』(5年生)となっています。これらはカラーで、二十四節気や七十二候のほか、旬の食材、その季節を代表する星座や気象現象、昆虫の生態、植物の成長など、受験生にとって有意義な一般常識と理科的な知識が、季節やテーマごとにまとまっています。この図鑑を学年が上がってから季節に合わせて読み返すと、より一層、知識の定着に役立つのではないでしょうか。
 もちろん、前学年のテキストが絶対に必要というわけではありません。サピックスのカリキュラムは「らせん状(スパイラル)」となっており、一つの重要単元を同じ学年で繰り返し学んだり、上の学年で難度を少し上げて扱ったりします。このため、過去のテキストを振り返ることよりも、今学んでいることに集中するほうが学習効果が期待できます。前学年のテキストについては、「いざというときの備え」という感覚で保管していただければと思います。

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