受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあ何でも相談室

 家庭学習において、「自分から机に向かわない」「集中力が続かず、時間をかけている割に成績が上がらない」とお悩みのご家庭も少なくないことでしょう。そこで、西宮北口校校舎責任者に、どうすれば子どもが主体的に学習するようになるのか、アドバイスを頂きました。

第103回「自分から机に向かわせるにはどうしたらよいか?」回答者/西宮北口校校舎責任者

親子で1週間単位の学習スケジュールを立てる
苦手な科目や単元の復習にも粘り強く取り組む

 受験勉強を進めるに当たっては、「生活の一部として家庭学習の習慣を身につけること」がとても大切です。授業をきちんと受け、その日の学習内容を理解してくれば家庭学習の効率も上がり、学力の定着につながります。
 そんな正しい学習サイクルを身につけるためには、保護者の方の声掛けやサポートが必要です。まずは親子で一緒に状況を把握し、1週間単位の学習スケジュールを立て、それを守っていくようにしましょう。加えて、保護者の方が復習の進捗状況をチェックするようにもしてください。初めは細かなチェックが必要でも、学習サイクルができてくれば、大まかなチェックで済むようになります。
 また、お子さんが独りで過ごす時間が長い共働きのご家庭では、家庭学習に集中できるルールや環境づくりも必要となります。自宅で独りだと、テレビ・ゲーム・漫画といった誘惑に負けてしまい、勉強がはかどらないことがあるからです。
 復習において大切なのは、得意なもの、好きなものばかりやって、苦手な科目や単元をおろそかにしないようにすることです。苦手なものは、初歩的な段階でつまずいているので、克服できる可能性は十分にあります。もし克服できれば、成績アップに直結し、学習への意欲も高まります。
 苦手なものに取り組むことは、根気のいる作業かもしれません。しかし、苦手なもののなかでも、基本的な問題や自分ができる問題をこつこつ勉強していけば、後に大きな力となります。たとえば、国語の読解が苦手というお子さんでも、「物語文や随筆文に比べたら、まだ説明文のほうが解きやすい」ということもあります。それを突破口にして、「説明文は最後まであきらめずに解く」という目標を持って粘り強く復習していけば、着実に読解力は高まっていきます。そうなれば、苦手とする物語文や随筆文でも得点がアップするはずです。

テスト結果から「足りないもの」を把握し、
それを補うという意識を持つことが大切

 学習に対するモチベーションを高め、主体的に学ぶ姿勢を養うためには、「目標を立てる」ことが大切です。「漢字を間違えないようにして、計算ミスも減らす」「デイリーチェックでは確実に点を取れるようにする」「次のマンスリーテストで良い結果を残す」など、何か目標を決めて、復習に臨んでください。
 目標を立てる際に活用してほしいのが、テスト結果です。よく分析すれば、「今の自分に足りないもの」が浮かび上がってくるので、それを補うことを意識して日々の学習に取り組みましょう。お子さん独りでは課題が見つけられない場合は、保護者の方がテスト結果を分析し、改善点やその方法を教えてあげてください。たとえば、正答率80%の問題を間違えていたとしたら、「まずはその解き直しを優先して、次は間違えないようにしよう」といったアドバイスを送りましょう。
 成績が大きく下がった場合でも、頭ごなしに注意しないでください。ピンチをチャンスととらえて具体的な対処法を模索するとともに、家族が一丸となっている姿を見せることが重要です。何が原因だったのかをご家族で分析し、そこから浮かび上がった問題点をどうやって改善するのかを、お子さんと一緒に考えましょう。「一緒に取り組んでいる」ということがお子さんに伝われば、みずから机に向かうようになるはずです。
 テストを受ける心構えとして、「完璧にできなくてもいい」ということも忘れないでください。テストには必ず難しい問題があり、全部できることのほうが少ないので、まずは「基本問題を落とさないようにする」ことを目標にしましょう。また、難しい問題に歯が立たなかったからといって落ち込むのではなく、「次のテストでは、難しい大問の(1)だけでもできるようにしよう」などと目標を見つけて、次の学習に生かしてください。
 こうした習慣を身につけることが、志望校に合格するための学習を継続させるポイントとなります。お子さんがやる気を維持していけば、塾で自然とライバルを見つけて、その子と切磋琢磨するようになるでしょう。そうなれば、みずから進んで計画的に勉強するようになっていきます。それまでは、注意深くお子さんをサポートしてあげてください。

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