受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 サピックスで行われるさまざまなテストに向けて、どのように勉強し、どのように臨めばよいのでしょうか。特に出題範囲の決まっていない組分けテストについて、お悩みの方が多いようです。そこで、組分けテストの算数に臨む際の心構えや注意点について、上大岡校校舎責任者にアドバイスをもらいました。

第104回「出題範囲の決まっていないテストにおける注意点(算数)」回答者/上大岡校校舎責任者

問題文をしっかり読んで、
問われている状況を頭の中にイメージする

 出題範囲の決まっているマンスリーテストや確認テストに対して、それまでの学習の総復習を兼ねたテストが組分けテストです。出題範囲が決まっておらず、一回のテストでさまざまな単元から問題が出されます。
 算数については「範囲のないテストだから、問題を見てもどの単元かわからず困ってしまう」という声を聞くことがありますが、ふだんのテストと同様に、落ち着いて問題文を読むことが大切です。しっかり読んで、問われている状況を頭の中にイメージすれば、その単元の解き方を思い出せるはずです。
 正しい解き方を思い出すためには、日ごろの復習をきちんとやって理解を深めていることが前提となります。同じ単元の同じような問題なのに、文章中の数値や見た目が少し変わっているだけで解けなくなってしまうようでは理解が不十分だということです。理屈を理解しないまま、解き方だけを暗記するような学習では、当然、テストで良い結果を残すことはできません。ふだんから問題文をしっかり読むことを心掛け、何を問われているのかが理解できるようにしましょう。
 また、テストの問題文を読んでも、どの単元かわからず、解き方がすぐに思い浮かばないときは、文章中のキーワードや条件を抜き出して状況を整理するなど、手を動かしながら考えましょう。問題文の形を変えると、「そういえば、この問題はこう解けばよかったな」と思い出し、一気に解き進められることもあります。

ふだんからテスト時間を意識した学習を。
できていたところにも着目してほしい

 テストを受ける際の注意点として、「いつもの力が発揮しにくい」ということも忘れないでください。限られた時間のなかで解くテストでは、ふだんのサピックスの授業や家庭学習では感じない緊張や焦りが生じます。加えて、疲れも出てきます。いろいろな単元から出題され、問題ごとに頭を切り替えながら解いていかなければならない組分けテストでは、それが顕著に表れます。特に後半になれば、かなりの疲れが出てくることでしょう。そんな緊張や疲れが「どの単元の問題だったか」「どういう解き方だったか」という判断力や集中力を鈍らせます。
 これを踏まえて、ふだんからテスト時間を意識した学習を取り入れましょう。一問解いたらすぐに休憩をはさむというやり方では、粘り強さは育まれません。実際のテスト時間に合わせて、30~50分程度継続して勉強に取り組んで、判断力や集中力を養ってください。低学年の場合は、最初から長時間取り組むのは難しいと思います。徐々に時間を延ばしていき、慣れるようにしましょう。
 また、出題範囲の決まっていないテストでは、範囲のあるテストより、点数が取れないこともあります。たとえ結果が悪くても必要以上に落ち込まず、ご家族で冷静にテスト結果を分析して、次の学習に生かしてほしいと思います。加えて、できていなかったものに目を向ける一方で、できていたところにも着目してください。弱点克服と併せて、得意分野もさらに伸ばしていくことが、実力を高める近道です。保護者の方は、お子さんの学習に対する意欲を持続させるためにも、できていたところを評価して、ほめるようにしましょう。

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