受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 サピックスではすでに新学年の授業が始まっていますが、4年生になると、授業内容にそれまでと大きな変化があります。平常授業が週2回に増え、受験に向けたカリキュラムがスタートします。5・6年生での学習にスムーズにつなげるために、4年生ではどのようなことに気をつければよいのでしょうか。横浜校校舎責任者に伺いました。

第109回「4年生のうちにやっておくべきことは?」回答者/横浜校校舎責任者

「授業で内容を理解し、家庭で復習」
が基本 
お子さんに合った復習の仕方を
見つける

 4年生は、一般的に“受験を意識し始める学年”だといえるでしょう。4年生に上がるタイミングで入室したというお子さんも多いかと思います。サピックスでは4~6年生の3年間で、受験に必要な内容を学ぶカリキュラムを組んでいます。そこで、より計画的に学習を進めることが重要になってきます。
 4年生のうちに「まずこれだけはやっておくべき」ことは、授業を楽しみながら、しっかり集中して内容を理解する、そして授業の内容を家庭で復習する、という習慣をつけることです。もちろん授業がいちばん大切なので、講師はお子さんが興味を持って取り組めるように工夫して進めています。しかし、家庭でみずから復習をしなければ、確実な理解につなげることは難しいでしょう。どのような復習の仕方がよいのかは、お子さんによって異なるので、初めの2~3か月はさまざまな方法を試してみる時期だと考えてください。「お子さんに合った学習方法を見つけて、それを定着させる」ことが、4年生での大きな目標です。
 学習計画については、4年生の段階では保護者の方が考えることが多いと思いますが、きっちりとした形を作ってそのとおりに学習させるのではなく、柔軟な形にしておくとよいでしょう。たとえば、1週間でやるべきことを大まかに決めておき、終わらない場合は、割り切ってそこまでで切り上げるという方法です。4年生で土・日曜日も机に向かってばかりという状態では、勉強がストレスになってしまうかもしれません。勉強以外の活動にもバランス良く取り組むことで、その経験が受験にも生きてくるものです。
 また4年生では、長時間にわたって学習に集中することもまだ難しいはずです。最初は10分でも構わないので、だんだんと継続して学習する時間を長くしていけるとよいでしょう。4教科にバランス良く取り組むのが理想的ですが、まずは好きな教科にしっかり取り組むというところから始めてみてください。

「×」はだめなものではなく
今後につながる大事なものだと
認識しよう

 もう一つ、特に気をつけたいのは、親子共に「『×』は大事なもの」と認識することです。3年生までの間に、問題を解いて「×」をもらうという経験をしていないと、4年生で自分の不正解に直面して、「×」を付けることをためらってしまうお子さんもいます。一方、保護者の方も「×」が付くことに慣れていないため、「なんで『×』なんだ」とお子さんを責め立ててしまうケースもあります。「×」はだめなものではなく、これからの学習の材料となる大事なものです。できなかった部分にきちんと向き合い、「どうしたら正解できるか」を考え、解き直すという姿勢は、6年生の演習形式の学習でもとても重要になります。
 保護者の方は、「一緒に考え、静かに見守る」というスタンスでお子さんに接するように心がけてください。解いた問題の「○」「×」やテストの点数だけに目を向けるのではなく、お子さんと一緒に、できなかった問題を見直すことが、今後の学力の向上につながっていきます。お子さんが「いつ伸びるのか」はさまざまなケースがあるので、一概には言えませんが、4年生の成績が6年生の成績に直結するものではありません。その間の道のりが何よりも大切なので、保護者の方はお子さんが家庭学習のペースを守っていけるようにサポートしてください。
 時間的にまだ余裕がある4年生のうちに、お子さんが興味を持った分野に深く踏み込んでいくこともお勧めです。関連する資料や本を読んだり、理科や社会で学んだ場所に実際に足を運んでみたりすると、理解の幅も広がります。お子さんがそのような経験をたくさんできるように、保護者の方が働き掛けるとよいと思います。
 4年生が、受験に向けての大きな転換期になる学年であるのは間違いありません。4年生の間に自分なりの学習のペースをつかみ、定着させていくためにも、何か不安な点などがありましたら、遠慮なく講師に相談してください。

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