受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 「テストの解き直しは重要」とわかってはいても、しっかりと手順を踏んでやっているお子さんは少ないかもしれません。終わったテストの反省を生かして次のテストに取り組み、学力の伸びにつなげていくためには、どのようなポイントを押さえて解き直しをすればよいのでしょうか。町田校校舎責任者に伺いました。

第117回「テストの解き直しを
する際のポイントは?」
回答者/町田校校舎責任者

テスト当日に
親子の対話のなかで振り返り
3年生以下は
保護者と一緒に解き直しを

 テストの解き直しをする目的は、間違えた問題を振り返り、次回に同じような間違いをしないようにすることです。それと同時に、自分がどんなミスをしているのか、テストの時間をどのように使っているのかを振り返り、テスト本番での取り組み方を見直すことも非常に重要です。
 まず、テストを受けた当日に、お子さんにテストの感想を聞いてみてください。時間配分がうまくできたか、どういう順番で解いたか、見直しはできたかを問い掛けて、お子さんに振り返ってもらいます。6年生は入試本番を想定して、どんなミスをしてしまったか、どの問題ができなくてもよい問題だったと思うか、どうしたらあと1点でも多く取れたと思うかをさらに考えてみます。人に話すことで、「こういうところができなかった」とお子さん自身が気づくことができるでしょう。
 次の段階として、本格的に解き直しをしますが、テスト後しばらくすると届く成績票を参考にしながら取り組むのがベストです。3年生までのお子さんは、保護者の方が一緒に見てあげてください。テストの問題を机の上に出して、できなかった問題をもう一度解かせます。わからない問題があったら解説を読み、それでもわからなければ、時間を置いて再度取り組むようにしましょう。

4年生以上は間違いを分類して確認
モチベーションを保ち、
次のテストにつなげる

 4年生以上には、間違いを分類し、その種類ごとに色分けして、マーカーで問題番号を塗る方法をお勧めします。たとえば、ケアレスミスや読み間違いはピンク、時間がうまく使えなかったり、時間切れになったりした問題は緑、解答・解説を見たらわかった問題は黄色、解答・解説を見てもわからなかった問題はオレンジで塗ります。色分けをすると、目で見てしっかり確認できます。
 ピンクが多い場合は、ケアレスミスで落とした点数の合計を把握し、次回は減らせるように対策を講じます。緑が多い場合は、どのような時間配分で解くべきだったかを考えてみます。問題を順番に解いていって、結果的に時間が足りなくなるケースが多いので、解きやすい問題から解いていくことも大切です。見直しの時間を数分確保したうえで、1題を何分くらいで解けばよいかを確認しておき、次のテストでそれを実行するように心がけます。
 黄色とオレンジの問題は、ノートにもう一度解いてみます。その際に、抜けていた知識があったら、ノートにその用語や説明を書き出しておきます。理解が足りずに解けなかったオレンジの問題は、質問教室で講師に聞くなど、次のテストまでにクリアにしておくことが望ましいでしょう。
 成績票には問題ごとの正答率も出ています。お子さんによっても異なりますが、たとえば正答率50%以上の問題を重点的に復習するなど、基準を設けるとやりやすいと思います。また、「出題のねらいと講評」には、作問者の視点から、「こういう力を試したい」「こういう間違いが多かった」ということが書かれているので、ぜひ目を通しておいてください。
 サピックスでの学習は、授業で理解し、家庭学習で定着させ、テストで実戦的な力を磨くというサイクルで行われているので、テストの解き直しは欠かせないものです。手順に沿ってしっかり取り組むと時間はかかりますが、次のテストへの向き合い方が明確になり、その後の学力の伸びにつながっていくと思います。
 テストは習い事の発表会と同じように、ふだんの学習の成果を発揮する大事なイベントです。保護者の方は、お子さんがよくできたところをほめ、次への目標を持てるように盛り上げて、モチベーションを上手にコントロールしてください。たくさん間違えて、そこから学ぶのがテストなので、間違いはけっして悪いことではありません。結果や数字だけを見て嘆くのではなく、取り組み方で良かった点にも目を向けて、次のテストにつなげられるようにしてください。

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