受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 6年生は、いよいよ入試本番に向けての最終調整の時期に入ります。入試当日にお子さんがベストのコンディションで臨むためには、どのような学習に取り組み、どのような生活を送ればよいのでしょうか。年末から入試当日までの学習面・生活面で特に重要なことについて、社会科教科責任者、西船校校舎責任者に伺いました。

第118回「6年生が年末から
入試当日までにやるべきことは?」
回答者/西船校校舎責任者

あれこれ手を広げるよりも
「確実に点数につながるもの」を
しっかり確認

 学習面で気をつけたいのは、「新しいものにはなるべく手をつけない」ことです。たとえば、第一志望校の過去問のうち、やったことがないものに取り組むと、うまくいかなかった部分が気になり、自信をなくすことにつながりかねないからです。
 サピックスでは、9月ごろから過去問演習を始めるように指導しているので、志望順位が高い学校の過去問は、冬期講習の前までにひと通り解き終えられるはずです。終わっていない場合は、冬期講習までにある程度めどを付けるようにするとよいでしょう。冬期講習からは、4教科ともより実戦的な演習が多くなるので、その前に志望校の過去問演習を終えておくと、冬期講習や正月特訓の効果が高まります。
 直前期に志望順位が高い学校の過去問に取り組む場合は、解いたことがある問題をもう一度解き直すとよいでしょう。以前に取り組んだときよりもできる問題やわかることが増えているはずなので、「自分がどれだけ成長したか」という道のりを振り返ることができ、入試に向かって自信を持てるようになります。
 入試直前期は、「身につければ確実に点数につながるもの」を蓄積する時期です。理科・社会の知識、国語の漢字や知識、算数の典型題などを、あらためて確認しましょう。例を挙げると、理科の『コアプラス』をもう1回やる、社会の『重大ニュース』をもう1回読むなどです。そのほかにも、メモ帳や自分でまとめたノートなど、それぞれのお子さんにとって「これを確認するのがいちばん」と思えるものをしっかりと見直すとよいでしょう。
 サピックスの授業は1月後半まで行われるので、「授業に集中して、家庭で復習する」というペースを最後まで崩さないことも大切です。知識の総まとめについては、平常授業をペースメーカーにすると、スムーズに確認できるでしょう。SS特訓の志望校別講座や土曜志望校別特訓では、実戦力を鍛えます。これまでどおり、授業のときにつまずいた問題を家庭で復習して解き直し、解ける問題を増やすとともに、演習を通じて、決められた時間内で少しでも高い点数を取る訓練をしていきましょう。そうすると、入試当日まで実力が伸びていくと思います。

入試直前期には
「できないことを叱らない」
子どもに自信を持たせ、
笑顔で送り出して

 ご家庭で注意していただきたいのは、「できないことを叱らない」ことです。入試間近になって、できないことをとやかく言っても、お子さんの自信を失わせるだけです。この時期に大切なのは、お子さんに「どれだけできるようになったか」を実感させ、自信をつけさせることです。保護者の方ももちろん不安な気持ちはあると思いますが、お子さんの前ではそれを押し隠して、「今までのあなたのがんばりをきちんと見てきたよ」「絶対にできると信じているよ」という態度をとってください。そして、学習の内容に関して何か不安な点があれば、遠慮なく講師に相談してください。
 一方で、生活の管理は保護者の方の重要な仕事です。1月下旬から2月の入試が本命であるなら、冬期講習が終わったら、朝型の生活に切り替えることをお勧めします。入試の開始時刻に頭がはたらくようにするため、また体調を崩さないためにも、夜遅くまで机に向かうことはなるべく避けなければなりません。保護者の方は、学習を終わらせる時間と就寝する時間を決めて、毎日守らせるように努めましょう。
 繰り返しになりますが、保護者の姿勢は、お子さんにかなりの影響を与えるものです。保護者がどっしりと構えていると、お子さんは安心して入試に向かうことができるでしょう。右往左往することなく、目の前のやるべきことを一つずつ確実に、淡々とこなしていくことが合格につながる道です。保護者の方はなるべく平常心を保つように心がけ、笑顔でお子さんを入試に送り出してください。

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