受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあ何でも相談室

 両親共に仕事をされているご家庭では、お子さんの家庭学習の様子をそばで見守ることができないため、独りでもきちんと学習できているのか、不安に思うことも多いのではないでしょうか。しかし、保護者の方がサポートの仕方を少し工夫すれば、お子さん自身で学習を進めることも可能になります。共働きのご家庭において、お子さんの学習をどのように見守ればよいのか、大宮校校舎責任者にお聞きしました。

第124回「共働きの家庭での学習サポートで
気をつけるべきことは?」
回答者/大宮校校舎責任者

「時間の管理」「つまずいたときの対処の仕方」に
気をつけ、「細かい指示出し」でサポート

 サピックスでは「授業が第一」と考えています。お子さんが授業中にきちんと講師の話を聞き、授業に参加することが何よりも重要です。まずは、お子さんが授業にしっかり参加できているかを確認してみてください。ふだん使っている教材やノートを見ると、ある程度判断できると思います。自分で書き込みができていれば、聞こうとする姿勢はあると考えられます。
 授業を大切にしたうえで、毎日の家庭学習ももちろん重要です。日中、保護者の方が家にいない場合は、「時間の管理」「つまずいたときの対処の仕方」の2点に、特に気をつけなくてはなりません。
 多くのご家庭では、「この曜日にこの学習をする」と決めているのではないでしょうか。保護者がそばで見ていれば、それぞれどのくらい時間がかかっているのか確認し、その場で「何時までにやろう」と指示を出すことができます。しかし、保護者がいないときには、あらかじめ「この時間でこのページの問題をやる」と、具体的な指示を出しておく必要があります。
 また、解けない問題が出てきて、お子さんがどうしたらいいか困ったとしても、保護者の方がその場でアドバイスをすることはできません。そこで、うまくいかなかった場合の対処法もあらかじめ示しておくのが理想だといえます。たとえば、「解けないときは、テキストのこのページを見返してみる」と指示しておけば、それでわかることもあるかもしれません。あるいは、わからなければ別の単元や教科の学習をするように指示して、保護者の方が帰宅してからの時間や休みの日に、わからなかった問題を一緒に復習してもよいでしょう。お子さんが独りで学習していて、「何をすればいいかわからない」となってしまう時間を極力減らすように、「細かい指示出し」が求められることになります。

帰宅後に、学習したものを必ず確認
保護者も子どもと一緒にがんばる姿勢を

 保護者の方が帰宅したら、「今日はどこまで学習できたのか」を必ず確認してください。忙しいとは思いますが、できれば毎日同じ時間に、お子さんと一緒に確認するとよいでしょう。予定どおりにできていたら、思い切りほめてあげてください。できていなかったとしても、責めるのではなく、「休みの日に一緒にやろう」と声を掛けるなど、次につながる対応を心がけてください。
 低学年においては、サピックスの授業は週に1回です。次の授業まで時間があるので、保護者の方が休みの日に、お子さんと一緒に復習に取り組むようにしましょう。ふだんは学校の宿題やドリルなど、毎日やることを決めて取り組み、自分から机に向かう習慣をつけさせます。そうすると、高学年での学習にスムーズに移行できるはずです。
 高学年になると、学習内容も難しくなってくるので、理解できないことがあったら、質問教室を積極的に利用するようにしましょう。授業と家庭学習、質問教室で理解することが基本ですが、ご家庭やお子さんの状況を踏まえて、具体的な学習の仕方について講師に相談するのも一つの方法です。
 6年生の入試直前期には、お子さんの精神的なサポートも重要になるため、場合によっては、保護者の方はご自身の仕事のペースを調整することも考える必要が出てくるかもしれません。また、出願・入試・合格発表などでも、どうしても人手がないと困るので、ご夫婦やご家族で協力することも必要だと心に留めておいてください。
 毎日仕事で忙しくても、「子どものために時間を作って、一緒に何かをする」ことで、お子さんの気持ちを動かすことができるかもしれません。学習したものを確認したら、できるだけ良いところを見つけて、プラスの評価をしてください。逆に「何かおかしいな」というときも、学習したものを時間をかけて見ると、修正すべきところがわかってくるはずです。独りで学習すると、なかなかうまくいかないことも多いのですが、そのような状況でお子さんはがんばっています。保護者の方も少し手間をかけて、「子どもと一緒にがんばる」という姿勢を見せるとよいのではないかと思います。

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