受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 入試本番まで1か月あまり。受験生だけでなく、保護者の方も焦りや不安を感じながらお過ごしかもしれません。この時期に保護者が果たす役割は大きいので、家族みんなで協力しながら、お子さんのタイプに応じて気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。今回は、「保護者ができること」について、たまプラーザ校・宮前平校校舎責任者に伺いました。

第129回「入試直前期に
保護者ができることは?」
回答者/たまプラーザ校・宮前平校校舎責任者

一日の生活を徐々に朝型に移行
入学手続きの抜けがないように注意

 入試直前期において、保護者の方が担う大切な役割は、スケジュール管理です。まず一日のスケジュールを朝型にすることを心がけてください。夜遅くまで学習に励むお子さんも多いと思いますが、入試は午前中に行われるものがほとんどです。入試の数日前から急に朝早く起きて、午前中にベストの状態にするのは難しいので、1か月くらいかけて就寝時間を少しずつ早め、徐々に朝型の生活に移行するとよいでしょう。それまで夜にやっていた学習を、一つでもいいので朝の時間に回すのがポイントです。
 入試が近づくなかで生活の管理をお子さんに任せると、睡眠時間が十分に取れなくなることもあるので、保護者の方が「もう寝る時間だよ」などと声を掛けてあげてください。「朝型にしておくと、試験が行われる午前中に頭がはたらくから、本番で実力を発揮しやすくなるよ」と、朝型のメリットを話すのも効果的だと思います。
 また、出願期間・入試・合格発表・手続き期間の日程は、時系列に沿って、スケジュール帳などを使ってしっかり確認しておきましょう。特に注意が必要なのが、入学手続きの期限です。合格の喜びに浸っていると、つい忘れてしまいがちですが、期限を1秒でも過ぎると「入学辞退」になってしまいます。過去にも、志望校に合格したにもかかわらず、手続きの期限を過ぎてしまい、入学できなかったケースがあります。誰がどのように動くのか、ご家族で役割分担をきちんと話し合っておき、手続きの抜けがないように細心の注意を払わなければなりません。

子どもには怒らず、優しいことばを掛けて
保護者も動揺しないよう気持ちを落ち着かせる

 お子さんの体調とメンタル面の管理においても、保護者の方が果たす役割は大きいものです。体調については、手洗い・うがい・マスク着用はもちろんのこと、具合が悪そうなときは早めに休ませるなど、無理のないように気を配ることが大切です。また、インフルエンザの予防接種をまだ受けていない場合は、早めに済ませることをお勧めします。
 メンタル面の管理については、失敗してしまうと、入試まで引きずる可能性もあります。お子さんが気持ち良く入試当日を迎えるために、次のような点に気をつけてください。
 入試直前期には、今までやっていなかった問題、特に入試に直結するような点数が出るものに手をつけることは極力避けましょう。点数が良ければ気が緩み、悪ければ余計な不安が増します。今までに解いた問題を見直して、たとえば『コアプラス』などで知識の確認を行ったほうが、入試での「1点」につながるはずです。
 お子さんに対しては、これまで厳しく叱咤激励してきた保護者の方も多いかと思いますが、これからはなるべく優しいことばを掛け、前向きになれるようなアドバイスをしてください。お子さんはかなりプレッシャーを感じています。それを少しでも和らげるような発言を心がけてほしいと思います。
 一方で、保護者の方のメンタルの安定も重要です。子どもは保護者の動揺を敏感に感じ取ります。たとえば、入試当日に交通機関が遅延した場合、保護者の方が慌てると、お子さんも不安になってしまい、入試に影響を及ぼす恐れもあります。そんなときに冷静に対応できるように、今から保護者の方も気持ちを落ち着かせて、入試に向けての心構えを持っておいてください。
 また、入試期間に入ったら、終わった入試の問題を振り返ることは避けるべきです。つい「試験どうだった?」と聞きたくなりますが、振り返ってマイナスの要素を見つけてしまうと、不安を抱えたまま次の日の入試を受けることになってしまいます。「明日もがんばろう」と声を掛け、早めに休ませるのがよいと思います。
 そして、最後に「保護者ができること」として、入試の合否がわかったら、校舎へのご連絡をお願いします。情報については常に共有させていただき、お子さんの進学先が確定するまで一緒に応援してまいります。
 サピックスでの授業も残り少なくなりましたが、お子さんが最高の受験を迎えられるように、わたしたちも全力でサポートしていきます。一緒にがんばりましょう。

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