受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 2月から新学年での授業が始まり、お子さんが授業を受ける曜日などが変わりました。このタイミングで、1週間の家庭学習のスケジュールを“更新”する必要があります。4~6年生に進級した場合、それぞれ前の学年と比べてどのような変化があり、どんなことに気をつけてスケジュールを組めばよいのか、松戸校校舎責任者にお聞きしました。

第131回「新学年の学習スケジュールをどのように組み立てるか」回答者/松戸校校舎責任者

家庭学習のリズムをつくるのは授業の復習
翌日に授業と同じ時間を使って内容を再現

 学年が上がると、授業においてそれまでの学年とは異なる部分が出てくるので、「1週間でやるべきこと」も変わってきます。たとえば4年生になると、授業が週2日に増え、デイリーチェックが4教科で行われるようになります。5年生は授業が週2日から3日になり、1コマの授業時間が60分から90分に延びて、1回の授業で学ぶ内容が増えます。また、6年生では土曜志望校別特訓が始まるため、平常授業と合わせて、1週間で4教科の授業を2セット受けることになります。
 新学年での家庭学習のリズムをつくるために重要なのは、やはり授業の復習です。授業後、できるだけ早いうちに復習するように心がけてください。理想をいえば、サピックスから家に帰ってきたら、デイリーチェックで間違えた問題の見直しをするとよいと思います。授業の翌日は、どの学年でも授業がない日になるので、前日の授業で学んだ内容をもう一度思い返してみます。授業を再現するようなイメージで、自分で書いたノートやテキストのまとめのページを見直したり、講師がポイントだと言っていた部分を自分で説明したりしてみましょう。
 翌日の復習は、授業の時間と同じ時間を目安とするとよいでしょう。ただし、その時間内に慌ててすべてを終わらせなくても大丈夫です。反復練習をすることで理解が定着していくので、週末を利用して、その授業の内容をまた復習すればよいのです。
 授業のある曜日は決まっているため、翌日の復習を習慣づけると、1週間のスケジュールがある程度固まります。とはいえ、ご家庭によって習い事などで時間が取りづらい曜日もあるかと思いますので、初めは保護者の方がお子さんと一緒に計画表を作ることをお勧めします。1週間のトータルで見て、やるべきことが終えられるように計画を組んでください。

子どもが集中力を保てるよう、計画に工夫を
「どこまで終わっているか」を保護者が把握

 ここで保護者の方に注意していただきたいのは、「計画どおりにいかないのが普通」ということです。その日のお子さんの気分や、学習する単元が得意か苦手かなどによって、ペースが大きく左右されます。そこで、「これが終わらないとだめ」ではなく、まずは時間をある程度意識して、「30分間しっかり集中して取り組む」ことを目標にしてみてください。
 集中力を保つためには、一日に一つの教科を長時間やるのではなく、複数の教科に取り組んで、気持ちを切り替えられるようにするとよいでしょう。好きな教科の間に苦手な教科を挟むのもお勧めです。同じ教科の時間のなかでも、ずっと問題を考えるのではなく、答え合わせの時間を小まめに挟むなど、違う作業を組み込むことで、集中力が途切れにくくなるはずです。
 さらに、1週間の計画のなかに1時間程度の“フリータイム”を組み込んでおき、その時間に予定どおりに終わらなかったものに取り組むとよいと思います。もし計画どおりに進んでいたなら、学習以外の好きなことができる“ご褒美”の時間に充てられます。
 4年生のお子さんに対しては、できる限り保護者の方が丸付けをして、「どれくらいがんばっているか」を確認してください。サピックスから帰ってきたときには、「今日はどんなことをやったの?」と尋ねて、その日にやったことを話してもらうと、お子さんが頭の中を整理できると思います。
 5・6年生でも、「どこまで終わっているか」は保護者の方が確認する必要があります。学習量が増えるので、すべてを終わらせるのは難しいかもしれません。その場合は、授業で講師が指示した優先順位に従って進めてください。また、お子さんが苦手な単元を把握しておき、授業でそれを学ぶ週は、家庭学習でもその教科の時間を増やすなど、計画に微調整を加えるとよいでしょう。
 最適な学習スケジュールは、試行錯誤していくうちに見つかるものだと思います。デイリーチェックの点数を判断の目安にしながら、1週間ごとに振り返って、改善点を次の週の計画に反映させ、だいたい3月くらいまでにはお子さんに合ったスケジュールを確立するように努めてください。

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