受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

18年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7
❶入試準備パーフェクトマニュアル: 1|
❷面接試験ワンポイントアドバイス:

入試準備/パーフェクトマニュアル これから本番までにやるべきことをチェック

 年が明ければ、すぐに入試本番。お子さんの勉強が順調に進んでいるのか、気になるところですが、保護者の皆さんも、入試に伴うさまざまな準備に取り掛からなくてはなりません。特に出願の手続きにはミスが許されないので、細心の注意を払う必要があります。ここでは、提出書類の準備や願書の提出方法、入試前日から当日の注意点などをまとめました。お子さんが安心して入試に臨めるように、一つひとつの事項をしっかり確認してください。

ステップ1 受験スケジュール表をつくる

 1月に入試を行う中学校では、12月上旬から願書の受け付けが始まっているところもあります。これから先は、願書提出、受験料の払い込み、入試、合格発表、入学手続きと続いていくので、スケジュール管理がたいへん重要になります。受験校が増えれば増えるほど、それぞれの日程が複雑に重なるため、学校ごとに手続きの日程をしっかり確認しておかないと、書類の提出期限に遅れるなど、取り返しのつかないミスを引き起こしかねません。

 そこで、あらかじめ「受験スケジュール表」を作成しておくことをお勧めします。サピックスで配布している「2018年度受験スケジュール」を活用してください。これは、学校ごとに願書の提出期間や入試日時、入学手続き期間などを自由に書き込めるようにしたカレンダー形式のスケジュール表です。項目別に色分けするなど、使いやすいように工夫して、やるべきことができているか、常に確認してください。

 「受験スケジュール表」は、年内には作成し、家族全員の目に留まる場所に貼っておきましょう。正確な情報をみんなで共有し、確認し合うことができます。

2018年度 受験スケジュール
受験スケジュールに記入したい項目

報告書(調査書)の作成依頼日と受け取り予定日(必要な学校のみ)

願書に貼る写真の撮影予定日と受け取り予定日

願書の提出期間

受験料の払い込み期間

入試日時(集合時刻を必ず明記)

合格発表日時と発表の方法

入学手続き期間

入学予定者登校日または保護者説明会の日程 など

受験スケジュール

ステップ2 必要書類を準備する

願書を入手する

 出願の準備で、まずやらなくてはならないのは願書の入手です。すでに志望校の願書はそろえたというご家庭もあると思いますが、少しでも受験する可能性がある学校、受験するかどうか迷っている学校の願書も、今のうちに入手しておくことをお勧めします。

 その場合、学校の下見を兼ねて、直接その学校の窓口まで受け取りに行くのもよいでしょう。実際に足を運べば、学校の雰囲気を肌で感じることができ、交通経路や所要時間の確認もできます。

報告書の作成を依頼する

 最近は少なくなってきましたが、出願に際して、出席状況などを記載した報告書の提出を求める学校もあります。この報告書は、小学校の担任の先生に作成を依頼します。年末年始のこの時期、先生は通常の業務だけでもかなり忙しいでしょう。そのうえ報告書の作成もお願いするのですから、何度も手を煩わせないように、あらかじめ必要な部数を確認し、早めに依頼するようにしてください。その際は、「○月○日までにお願いします」と、期限を明確に伝えるようにしましょう。

 また、報告書の代わりに、通知表のコピーの提出を求める学校もあります。学校によって、コピーのサイズやコピーする箇所、片面コピーか両面コピーかなどが指定されている場合があるので、間違えないように確認しましょう。

写真を撮る

 願書に使用する写真は、2か月以内に撮影したものであれば問題ありません。年内には撮影を済ませておきましょう。

 最近は、ご家庭でお使いのデジタルカメラでもきれいな写真が撮影できますが、願書用の写真は写真店などでプロの方に撮影してもらうほうが無難です。撮影環境が整っているので、印象の良い仕上がりになります。枚数は多めに用意しておくのが基本ですが、写真店では急な追加注文にも対応してくれます。また、学校によって指定の写真のサイズが異なる場合があるので、間違えないように注文しましょう。

 撮影の際は、服装や髪形を整え、明るく清楚な印象を与えるように心がけてください。受験票に貼る写真は、試験会場で本人確認に使われることもあるので、ふだん眼鏡を掛けているお子さんは、眼鏡を掛けたままで撮影しましょう。

 なお、願書に写真を貼る際には、万が一剥がれてしまったときのことを考え、写真の裏面に氏名や小学校名をボールペンで書いておくとよいでしょう。

ステップ3 願書を作成する

志望理由の欄では 入学したい気持ちをアピール

 願書の作成に当たって大切なことは、まず誤字・脱字がないように細心の注意を払い、ていねいに書き上げること。そして、読み手に誤解を与えないように、内容を整理してわかりやすくまとめることです。

 記入には、黒か青のボールペン(消せないもの)、万年筆を使用します。書き損じた場合は、修正液は使わずに、二重線を引いて訂正印を押しましょう。できるだけ修正箇所を出さないようにするため、まずは願書をそのままコピーして、そこに鉛筆で下書きをするとよいでしょう。完成した下書きを、実際に提出する願書に転記(清書)していきます。

志望理由

 願書の記入項目のなかで、保護者の皆さんが最も頭を悩ませるのが「志望理由」の欄でしょう。ここには、なぜその学校に入学したいのかを、できるだけ具体的に書くことが重要です。学校説明会や文化祭、体育祭を見学したときの印象を盛り込むのも一つの方法です。また、教育理念やカリキュラム、進路指導、教育環境など、学校の持つ魅力に触れながら、わが子に身につけてほしいことや、どんな指導を期待しているかを伝えるのもよいでしょう。例文を参考にするのは構いませんが、きちんと「自分のことば」で書くようにしてください。

 ただ、あまりにも熱意が強く、主観の入り過ぎた文章になることは避けたいところです。そういう場合は、下書きを終えた段階で1日置いて、あらためて読み返してみると、少し冷静に判断することができるはずです。そうやって、修正したほうがよい箇所があったら、手直しを加えてから清書しましょう。

 文体については、「愚息」などといった極端にへりくだった表現はかえって不自然になるので、通常のていねい語で統一すれば十分でしょう。

 なお、面接のある学校では、この志望理由を見ながら質問されることが多いようです。記入を終えた願書は、提出前に必ずコピーを取っておき、願書に書いた内容と質問の答えが食い違わないように、面接の前にコピーを見て確認するようにしましょう。

健康状態

 願書に本人の健康状態について記入する欄が設けられている場合もあります。これは、入学後に、学校側が配慮すべきことがないかを確認するもの。合否に影響することはないので、持病など配慮が必要なことがあれば、正直に記入してください。入学したら6年間をその学校で過ごすわけですから、前もって伝えておいたほうが安心です。伏せておくと、重大な事故にもつながりかねません。

特記事項(備考)

 学校によって書く内容が異なるので、願書と同封の資料などをよく確認してください。特に指示がない場合は、この欄には、本人の小学校内外での表彰事項、各種競技会やコンクールなどの成績、漢字や英語などの資格、ボランティア活動歴などを書きましょう。また、家族や親族に在校生や卒業生がいる場合は、そのことも記入するとよいでしょう。

緊急連絡先

 時間帯に関係なく、必ず連絡が取れる電話番号を記入します。繰り上げ合格などの重要な連絡に使われることもあるためです。ご家庭の状況に応じて、いちばん連絡が取りやすい番号を正確に記入しましょう。携帯電話の番号を記入することが多いと思いますが、そのときは持ち主の名前も明記しておいてください。

すべて書き終えたら

 記入漏れや不備がないか、隅々まで入念にチェックします。その際には、できるだけ複数の人がチェックするようにしましょう。印鑑の押し忘れも意外に多いので、必ず確認してください。最後に控えとしてコピーを取り、そのほかの必要書類と一緒に所定の封筒に封入します。

ステップ4 願書を提出する

出願方法は3パターン Web出願のみの学校も
願書提出
○○○○中
願書提出と受験料払い込み
チェックシート(見本)

★願書提出
  窓口持参
   受付期間 ○日~○日
   (○日は除く)
   受付時間 ○時~○時
   (○日は○時まで)
  郵送
   ○日 消印有効
   ○日 必着
  Web出願
   受付期間 ○日~○日

★受験料の払い込み
  窓口持参(願書提出時)
  金融機関・コンビニ支払い
   ○日~○日
  オンライン決済

 願書の提出方法は、学校ごとに異なるので、しっかりと確認してください。最近は、インターネットを利用してパソコンの画面上で出願する「Web出願」ができる学校も増えており、18年度入試から出願方法を「Web出願のみ」に変更した学校もあります(海城中、豊島岡女子学園中、渋谷教育学園幕張中など)。一方、従来のように窓口持参、郵送という学校もあります。

 窓口持参の場合は、設定された受付期間や受付時間、郵送の場合は消印有効か期限日必着か、Webの場合は受付期間や受験料の払い込み方法、受験票の受け取り方法などを、特に注意して確認する必要があります。他校と混同しないように、学校ごとにチェックシートを作って管理するようにしましょう(見本参照)。

 窓口持参、郵送、Webのうち2種類以上の方法で出願可能な学校の場合は、いずれかの方法を選ぶことになります。窓口持参は、不備があったらその場で修正できるほか、すぐに受験票がもらえるなどのメリットがありますが、長時間並んで待たなくてはならないこともあります。郵送は、学校まで行く手間や時間は省けますが、不備があった場合の指摘や受験票の到着までに時間がかかります。そして、Webの場合は、夜間や休日でも出願が可能で、願書を取り寄せる必要もありませんが、学校によってはすべての手続きがWeb上でできるわけではなく、一部の書類を郵送したり、受験料を金融機関やコンビニで支払ったりしなければならないこともあります。こうした点は注意が必要です。

 窓口に持参する際は、もし不備があってもその場で修正できるように、願書の記入に使った筆記用具、のり、はさみ、予備の写真、印鑑を持っていきましょう。郵送の場合は、書留や簡易書留などのサービスを利用するとよいでしょう。またWebでは、出願後に受験票や書類の印刷をするため、プリンターが必要です。ご家庭にプリンターがない場合は、一部のコンビニにはメディアリーダーを備えたコピー機があるので、お手持ちのUSBメモリなどにPDFファイルを保存して持ち込めば、印刷することができます。

 なお、窓口持参の学校のなかには、出願初日の朝早くから多くの保護者が並ぶところもあります。しかし、受験番号の若さは合否には関係しないので、保護者が体調を崩さないよう、無理のない出願日程を考えてください。

受験料の払い込み

 願書の作成と並んで重要なのが、受験料の払い込みです。その方法も学校によって異なり、大きく分けると、金融機関やコンビニでの支払い、学校の窓口に持参、クレジットカードなどでのオンライン決済があります。金融機関・コンビニ支払いの場合は、「受験料振込受付証明書」などを願書と一緒に窓口に持参したり、願書に同封して郵送したりする形式が採られています。支払期間は出願受付期間とは異なる場合もあるので、注意が必要です。

 また、入試を複数回実施する学校のなかには、最初の出願時に複数回受験を申し込んでおくと、2回目以降の受験料が割引となったり、無料となったりするところもあります。この点もしっかりと確認してください。

18年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7

(1)入試準備パーフェクトマニュアル: 1| /(2)面接試験ワンポイントアドバイス:

ページトップ このページTopへ