受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

19年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7
❶入試準備パーフェクトマニュアル: |2
❷面接試験ワンポイントアドバイス:

入試準備/パーフェクトマニュアル これから本番までにやるべきことをチェック

STEP5 入試前日までにやっておくこと

体調管理は万全に 交通経路と持ち物を再確認
体調を整える

 せっかく万全の準備を整えていても、入試当日に受験生本人が体調を崩してしまっては何にもなりません。生活のリズムが変わる冬休みからは、お子さんの体調管理に一層留意してください。保護者、家族の体調管理も同様に重要です。家族全員で、うがいや手洗いの徹底、マスクの着用など、風邪やインフルエンザ対策に努めましょう。

持ち物チェックリスト

受験票
鉛筆
鉛筆削り
輪ゴム(鉛筆を束ねるのに)
消しゴム(2〜3個)
定規・コンパス(募集要項を確認)
下敷き(無地)
上履き、靴入れ(募集要項を確認)
ハンカチ、ティッシュ、タオル
合格パスポート手帳(サピックスで配布)
合格Vバッジ(サピックスで配布)
メモ帳
腕時計(計算機能付きは不可)
カイロ、マフラー、手袋など(※)
マスク(※)
愛着のあるノート、テキスト
お守り
交通系ICカード(Suica、PASMOなど)
現金(緊急時のタクシー代など)
常備薬、絆創膏、面接用の着替えなど(※)
弁当、飲み物、あめ玉など(※)
雨具(※)
※必要に応じて準備

交通経路を確認する

 できれば入試当日と同じ曜日・時間帯に、予定する交通経路で受験校の下見に行くことをお勧めします。電車の混雑状況や乗り換えにかかる時間なども把握できます。追い込みの時期なので、下見よりも勉強に時間を割きたいと思うかもしれませんが、一度行っておけば、入試当日にも不安なく移動することができるはずです。冬休み期間を利用して家族で下見に出掛けてみれば、良い気分転換になるのではないでしょうか。

 また、大雪などで交通機関が乱れる可能性もあるので、必ず第二、第三の代替ルートを確認しておくことも大切です。移動中に学校へ連絡を取るような事態に備えて、携帯電話に受験校の電話番号も登録しておきましょう。

入試前日の過ごし方

 入試前日は、本人も保護者の方も気持ちが落ち着かないことと思いますが、まずは当日に持っていくものをきちんと準備しておきましょう。上の見本のような持ち物チェックリストを手元に置いて、お子さんと一緒に一つひとつ確認してください。

 前日は夜遅くまで勉強することは避け、早めに就寝しましょう。何かやらないと落ち着かないという場合は、漢字練習や基礎力トレーニングなど、基本的な問題に軽く取り組む程度にしてください。先輩たちの話では、これまで勉強してきたノートやテキストを積み重ねて、「こんなにやってきたのだから大丈夫」と自分に言い聞かせると、気持ちが落ち着くそうです。

 最後に、気象情報の確認も忘れずに。当日が大雪になると交通機関が乱れる可能性があるので、早めに対策を考え、落ち着いて行動できるようにしておくと安心です。

STEP6 入試当日に注意したいこと

時間に余裕を持った行動を 保護者は可能なら学校内で待機
家を出るまで

 入試当日は、誰でも緊張するものです。それゆえに思わぬトラブルが起きる可能性もあるので、余裕を持って行動するように心がけましょう。

 試験の開始時刻は、ほとんどの学校で8時30分~9時に設定されています。脳が活発に働くのは、起床してから約3時間後。脳をフル回転させるためには、当日は3時間前の5時30分までには起床したいところです。朝食は必ずとり、トイレも済ませて、忘れ物がないかどうかを一つひとつチェックしてから出発しましょう。

 なお、悪天候や事故などの影響で交通機関に乱れが発生することもあります。電車の運行状況をチェックし、遅れが発生している場合は、各学校のホームページを確認してください。開始時間の変更などが告知されている場合もあります。

家を出てから試験会場に入るまで

 移動時間を計算し、集合時刻の30分前には学校に到着するように家を出ます。1時間以上も前に学校に到着する受験生もいますが、学校によっては試験会場に入れる時間が決まっており、それまで外で待つこともあります。一年で最も寒い時期だけに、体が冷えるのが心配です。この点は注意しましょう。

 学校までの移動には、できるだけ公共交通機関を使いましょう。何らかの交通トラブルで到着が遅れても、公共交通機関を利用していた場合は配慮してもらえる可能性が高いからです。一方、友だちと待ち合わせをして会場に向かうことはお勧めできません。万が一どちらかが遅れてしまうと、遅れたほうばかりでなく、待たされたほうも気持ちにゆとりがなくなり、不安な気持ちを抱えたまま受験に挑むことになるからです。

 学校に到着したら、係員や掲示物の指示どおりに行動してください。学校によっては受験生と保護者が何千人も集まるので、その雰囲気に飲まれてしまうかもしれません。しかし、不安と緊張でいっぱいなのはみんな同じです。今までの努力を思い出し、自信を持って、堂々とした態度で臨みましょう。とはいえ、友だちとふざけ合ったり、大きな声を出したりして周りに迷惑を掛けてはいけません。あまりに態度が悪い場合は、学校にチェックされる可能性もあります。

 なお、多くの学校では、試験会場への携帯電話の持ち込みを禁止しています。試験中に突然、携帯電話の呼び出し音が鳴るのは、自分も含めて、周りの受験生の集中力を妨げることになりかねません。たとえ禁止されていなくても、電源を切り忘れてしまうことがないよう、お子さんが試験会場に入る際に、保護者の方が預かるようにしたほうがよいでしょう。また、試験終了直後は構内がとても混雑します。お子さんと携帯電話で連絡を取ることができないので、あらかじめ待ち合わせ場所を決めておくようにしてください。

試験会場では

 試験会場に入って、自分の席に荷物を置いたら、まずはトイレを済ませましょう。そして、席に着いたら、ノートやテキストなどを開いて、心を落ち着かせてください。

 試験が始まったら、まずは用紙に受験番号と名前を記入します。記入する欄が複数存在する場合があるので、記入漏れには注意してください。あとは合格をめざして、試験終了まで全力を尽くすのみです。

付き添いの保護者は

 多くの学校では、体育館や講堂を保護者控室として開放しています。試験の途中でお子さんの体調が悪くなることも考えられるので、可能であれば試験終了まで控室で待機したほうが安心です。後は静かにわが子の健闘を祈りましょう。

サピックス卒業生と保護者が振り返る
これを持っていって助かった

セロハンテープ受験票を机の上に固定するため。

段ボールや厚紙がたがたする不安定な机の脚の下に挟み込み、安定させるため。

ウエットティッシュ汗をかいた手を拭いたり、顔を拭ってリフレッシュしたりするのに便利。

大きめのタオル雨や雪で濡れた体、バッグなどを拭くため。

替えの靴下雨や雪で濡れたときの予備として。不快感や体の冷えを防ぐ。

小さな手提げ袋(エコバッグなど)試験会場に持ち込めるものだけを移し替えるのに重宝。

整腸薬突然の下痢や腹痛に備えて(できれば水なしで飲めるものを)。

裁縫道具・染み抜き・くし・手鏡面接前に服装を整えるために。

「合格答案」作成必勝テクニック

 中学入試では、ほぼ答案用紙に書いた答えのみによって合否が決まります。ここでは、答案の作成における六つの重要なポイントを紹介します。

  ① 解答の記入は、ていねいかつ慎重に

 解答欄を間違えて記入すると、致命的な結果につながるので、十分に注意して記入しましょう。また、採点者が読みやすいようにていねいに書くことが大切です。

  ② 最初に問題全体に目を通し、解けそうな問題から進める

 まずは、問題全体に目を通しましょう。問題は、第1問から解く必要はまったくありません。難問が最初に出されている場合もあるので、時間内で1点でも多く取るためには、解けそうな問題から始めるべきです。
 また、途中で難問に時間を割き過ぎて時間が足りなくなると、誰しも焦ります。冷静さを失えば簡単な問題も解けなくなることがあるので、時には「この問題は誰にも解けない」と割り切って飛ばすくらいの勇気も必要です。

  ③ 書き込みながら正解への糸口を探していく

 問題文を眺めていても糸口が見つからないときは、手を動かしながら考えていきましょう。手掛かりになりそうな語句に下線を引いたり、図や表に数字を直接書き入れながら条件を整理したりしているうちに、解き方がひらめくということはよくあります。

  ④ 中間点や部分点を積極的に狙うことも重要

 記述式の問題では中間点や部分点が与えられるケースもあります。たとえば算数なら、最終的な解答が間違っていても、途中の考え方が正しければ点数につながることもあります。こうした“粘り”の差で合否が分かれるので、途中式を書く欄があったらきちんと書き、終了時刻まで粘りに粘りましょう。

  ⑤ ケアレスミスに注意して、基本問題で確実に得点を

 問題によっては、解答を「ひらがな」や「カタカナ」で記入するよう指定されていたり、字数制限があったりします。わかっているのに、こうした指定を守らなかったばかりに得点にならなかったり、減点されたりするようなもったいないミスは絶対になくしましょう。
 ほとんどの学校では、7割得点すれば、まず合格圏内です。そのためには、得意分野で点数を稼ぐとともに、受験生全員が正解できるような基本的な問題は確実に得点しましょう。

  ⑥ 最後に必ず見直しを。できれば問題文から読み直す

 問題をひと通り解き終わったら、終了の合図があるまで、見直しをします。問題を解き直すことも大切ですが、その前に、もう一度問題文をしっかり読み直してみましょう。思い込みで問題の意味を取り違えていたり、字数制限などを見落としていたりするかもしれません。

入試当日のトラブル対処法

 どんなに万全の準備をしても、入試当日に予想もしなかったトラブルに直面することがあります。電車が遅れた、受験票を忘れた、試験中に具合が悪くなった…。緊急事態が発生したときに落ち着いて行動できるよう、さまざまなトラブルについての対処法を頭に入れておきましょう。

遅刻しそうになったときは?

学校に連絡して遅れる理由を伝えましょう

大雪対策

❶ 前日と当日の朝には気象情報を確認する。

❷ 雪が予想される場合は長靴や着替えなどを準備しておく。

❸ 別の交通経路を確認。
地下鉄を中心に利用し、自家用車は使わない。

❹ 早めに起床し、余裕を持って行動。
遅刻しそうになってもあきらめない。

❺ 状況次第では、学校の最寄りのホテルに前泊する。

 時間に余裕を持って早めに家を出たとしても、交通機関のトラブルなどが原因で遅刻してしまう可能性はあります。遅刻しそうになった時点で、まず学校に連絡しましょう。電話を掛けたら、受験番号と氏名を伝えたうえで、遅れる理由とおおよその到着時刻を伝えます。ほかにも同様のトラブルに巻き込まれ、学校に連絡したいと考えている受験生がいるかもしれません。用件のみを簡潔に伝えることを心がけてください。
 自家用車やタクシーが渋滞に巻き込まれた場合の遅刻は、一般的に個人的な理由と見なされますが、公共交通機関のトラブルが原因のときは、その受験生が不利にならないように配慮してもらえるのが一般的です。実際、過去に大雪や地震で交通機関のダイヤが大幅に乱れたときは、試験開始時刻を遅らせたり、遅刻した受験生については別室での受験が認められたりしたケースがあります。あきらめず、あせらず、まずは学校に連絡を入れましょう。

忘れ物に気づいたときは?

その学校の教職員に申し出ましょう

 受験票や筆記用具など、忘れ物をする受験生は毎年必ずいます。受験票を忘れてしまった場合は、係の人にすぐに申し出ましょう。出願者本人と確認されれば、受験票を再発行してもらえるはずです。万が一のときに備えて、受験番号は控えておき、受験票はコピーを取っておいてください。筆記用具を忘れた場合も、係の人に伝えて貸してもらいましょう。ほとんどの学校は教室ごとに数人分の筆記用具を用意しているはずなので、慌てずに伝えれば大丈夫です。
 忘れ物をしたことで心配なのは、気持ちが動揺してしまうことです。保護者の方は、自分が慌ててしまうことなく、お子さんを落ち着かせて、平常心で試験に臨めるように努めてください。また、試験会場内で使用する持ち物は、なるべく最初から受験生本人に持たせるようにしておくとよいでしょう。

試験中に具合が悪くなったら?

我慢せずに、手を挙げて試験官に知らせましょう

 この時期は風邪を引きやすいだけに、試験が始まってから突然、発熱、悪寒、頭痛、腹痛などに襲われることもあり得ます。そんなときは遠慮せずに手を挙げて、試験官にそのことを伝えましょう。状態によっては、保健室など、別室での受験を認めている学校もあります。当日、受験前から体調を崩している場合も、試験が受けられる状態なら、学校に到着してから係員に相談してみましょう。翌日以降も試験が続くようなら無理は禁物ですが、あきらめないで申し出ることが大切です。

19年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7

(1)入試準備パーフェクトマニュアル: |2 (2)面接試験ワンポイントアドバイス:

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