受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

19年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7
❶入試準備パーフェクトマニュアル: 
❷面接試験ワンポイントアドバイス: 1|

面接試験/ワンポイントアドバイス

 中学受験で合否を決める最大の要素は筆記試験です。面接試験は、一般的には「参考程度」に扱われることが多いようですが、だからといって対策をしなくてよいわけではありません。面接対策が不十分だと不安が残り、筆記試験にも影響する可能性があります。自信を持って試験に臨むためにも、面接対策を万全にしておく必要があります。ここでは、面接の基本的なマナーや心構え、よくある質問内容と併せて、11月24日(土)にサピックスの校舎で行われた面接模試の様子を紹介します。

まずは知っておこう! 面接を行う意図と四つの形式
面接を行う意図

筆記試験ではわからない、受験生の人柄を見る (協調性や積極性など)

報告書(調査書、通知表)の 不明点・疑問点を確認する

入学への強い希望や意思、 入学後の学習意欲があるかどうかを確認する

保護者が学校の教育方針や校風(宗教)を 理解しているかどうかを見る

合格者をどのくらい出すか決めるための参考に、 受験生の併願校を調査する

 最近は、面接試験を行わない学校が大半を占めています。いちばんの理由は受験生への負担を減らして受験しやすくすることです。また、合格発表を即日で行ったり、同じ日の午前・午後に入試を実施したりする学校も増加し、面接の時間が取りにくくなっていることも影響しているようです。見方を変えれば、こうした状況でも面接を実施している学校は、ある程度その内容を重視しているといえるでしょう。学校側が面接を行う意図としては、次のようなことが挙げられます。

 では、実際には、面接はどのように行われるのでしょうか。実施時期については、筆記試験より前に面接を実施する学校や、1次試験(筆記試験)通過者に対して2次試験として面接や実技を課す学校もありますが、多くの場合は筆記試験の終了後、その日の午後に続けて行われます。

 面接の形式には、大きく分けて四つのパターンがあります。左の図のとおり、「受験生のみの個人面接」「受験生のみのグループ面接」「受験生と保護者の同伴面接」「保護者のみの面接」です。「保護者のみの面接」を行う学校の場合、受験生の面接は、また別に実施されます。いずれにせよ、面接の形式によって対策が異なるので、受験する学校がどの形式なのか、事前に調べておきましょう。

面接形式4パターン
面接の形式4パターン ①受験生のみの個人面接 ②受験生のみのグループ面接 ③受験生と保護者の同伴面接 ④保護者のみの面接
これだけは押さえておきたい 面接の基本マナーと心構え
面接を受ける心構えと準備

 筆記試験とは違って、面接では特別に良い点を取ろうとする必要はありません。多くの学校では、形式的な礼儀作法よりも、子どもらしく素直で生き生きとしているかどうかを見ようとしています。自信を持って、「自分の自然な姿を見てもらう」という気持ちで臨みましょう。

 事前の準備としてまず必要なのは、願書に記入した内容を確認することです。面接では、学校に提出した願書を見ながら質問されることが多いため、面接で答えることと、願書に書いたこととの食い違いは避けたいところ。記入を終えた願書は提出する前に必ず控えを取り、手元に残しておきましょう。報告書(調査書)の提出が必要な場合は、その項目をチェックし、学校側がどのような内容を知りたいのかを把握しておくことも大切です。

 もちろん、面接官からの質問に対して、きちんと答えられるよう準備をしておくことも重要です。面接で聞かれる質問は、ほぼ決まっています。次のページに「面接でよく聞かれる10の質問」をまとめているので、参考にしてください。ただし、答えを丸暗記して、棒読みのように話すのでは印象が良くありません。その場の話の流れに沿って、面接官の目を見て話すようにしましょう。

清潔感のある服装と髪型で

 身だしなみのポイントは、小学6年生としてふさわしい服装・髪型であるかどうかです。基本的には、シャツやブラウスに、セーターやカーディガンなどを合わせ、下はスラックス、スカートでまとめるとよいでしょう。派手なものや流行のものは避け、清潔感があるシンプルなデザインのものを選びましょう。

 また、だらしないという印象を与えないよう、歯をきれいに磨く、髪や爪をきちんと切りそろえるなど、清潔で好感を持たれる装いを心がけてください。

 面接に備えてお子さんの服を新調する場合は、入試当日に初めてそでを通すことは避けたいもの。ふだん着慣れていない服では違和感があり、肝心の筆記試験に集中できないことも考えられます。試験前に何度か着用し、体になじませておきましょう。

 なお、保護者の方は、男性は無難にスーツで、女性は派手なアクセサリーや化粧を避け、上品で控えめな装いで臨みましょう。

ことば遣いで注意したい点

 面接はことば遣いのテストではないため、形式よりも話の中身や態度が重視されます。質問に答えるときは「です」「ます」調を使い、返事は「はい」「いいえ」とはっきり言うなどの基本的なルールさえ守っておけば問題ないでしょう。

 注意したいのは、家族や身内について話すときです。つい「お父さん」「おばあちゃん」「お兄ちゃん」「おばさん」と、ふだんのように言ってしまいがちですが、身内に敬称をつけるのは好ましくありません。「父」「祖母」「兄」「おば」と言うように意識しましょう。友だちの名前を出す場合も、呼び捨てや「○○ちゃん」などではなく「○○くん」「○○さん」と言いましょう。

 もし、自分が知らないことや答えにくいことを聞かれた場合でも、心配する必要はありません。わからないことは「わかりません」と答えても大丈夫です。その場で取り繕って、ごまかしや知ったかぶりをすることだけは避けてください。また、質問の意味がわからなかったり、聞き取れなかったりした場合には、遠慮せずに「もう一度お願いします」と言って確かめましょう。

実際の面接の流れ

①控室

 控室に入ったときから面接試験は始まっています。必要もないのに、室内をうろうろしたり、友だちと大きな声で話したりする人がいますが、控室での態度があまりにも悪い場合は減点される可能性もあります。静かに着席して順番を待ちましょう。

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②入室・着席

 自分の名前や受験番号が呼ばれたら、大きく元気な声で「はい」と返事をし、ドアを軽く2回ノックして「失礼します」と断って入室します。入室したら、ドアは後ろ手に閉めるのではなく、ドアのほうにきちんと向き直って静かに閉め、体を戻して面接官の先生に向かって一礼します。椅子の横まで行ったら、今度はしっかりと頭を下げ、自分の受験番号と名前に続けて「よろしくお願いします」とあいさつします。そして、「お掛けください」と言われてから着席します。

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③応対

 会話中の姿勢や視線はとても重要です。背筋を伸ばして深く椅子に腰掛け、手は軽くひざの上に乗せるようにします。きょろきょろしていると落ち着きがないという印象を与えてしまいます。顔を上げて、面接官の先生の目を見て大きな声で答えるようにしましょう。答えは「はい」「いいえ」、語尾は「です」「ます」で統一すること。

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④退室

 面接官から「では、これで終わります」などと終了のことばが出たら、静かに立ち上がって椅子の脇に立ち、「ありがとうございました」と言いながら礼をします。ドアの前まで行ったら面接官の先生のほうに向き直り、「失礼します」と軽く一礼して、ゆっくりとドアを閉めて退室します。

19年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7:

(1)入試準備パーフェクトマニュアル: 1 (2)面接試験ワンポイントアドバイス: 1|

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