受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

20年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7
❶入試準備パーフェクトマニュアル: 1|
❷面接試験ワンポイントアドバイス: 

入試準備/パーフェクトマニュアル これから本番までにやるべきことをチェック

 年が明ければ、入試本番はすぐそこです。お子さんの勉強の進み具合が気になるところですが、保護者の皆さんも、準備すべきことがたくさんあります。特に出願の手続きにはミスが許されないので、細心の注意を払わなければなりません。ここでは、提出書類の準備や願書の提出方法、入試前日から当日の注意点などをまとめました。お子さんが安心して入試に臨めるように、しっかりとすべての事項をチェックし、準備を整えるようにしてください。

STEP1 受験スケジュール表をつくる

 1月に入試を行う中学校では、すでに願書の受け付けが始まっているところもあります。今後は、願書提出、受験料の払い込み、入試、合格発表、入学手続きと続いていくので、スケジュール管理がとても重要になります。複数の学校を受験するお子さんが多いですから、学校ごとに手続きの日程を確認しておかないと、重大なミスにつながります。

 そこで、事前に「受験スケジュール表」を作成しておくことをお勧めします。サピックスのマイページでダウンロードできる「2020年度受験スケジュール」を活用してください。これは、学校ごとに願書の提出期間や入試日時、入学手続き期間などを自由に書き込めるようにしたカレンダー形式のスケジュール表です。項目別に色分けするなど、使いやすいように工夫すれば、ミスを未然に防げると思います。

 作成した「受験スケジュール表」は、必ず家族全員の目に留まる場所に貼っておきましょう。みんなで正確な情報を共有し、確認し合うためです。

2020年度 受験スケジュール
受験スケジュールに記入したい項目

報告書(調査書)の作成依頼日と受け取り予定日(必要な学校のみ)

願書に貼る写真の撮影予定日と受け取り予定日

願書の提出期間

受験料の払い込み期間

入試日時(集合時刻を必ず明記)

合格発表日時と発表の方法

入学手続き期間

入学予定者登校日または保護者説明会の日程 など

受験スケジュール

STEP2 必要書類を準備する

願書を入手する

 出願するに当たってまずやらなければならないことは、願書の入手です。志望校の願書はすでにそろえたというご家庭もあると思いますが、少しでも受験する可能性がある学校の願書も、今のうちに入手しておくことをお勧めします。

 これから願書を入手する場合は、学校の下見も兼ねて、直接その学校の窓口まで受け取りに行くのもよいでしょう。実際に足を運ぶことで、学校の雰囲気を感じられるうえ、交通経路や所要時間の確認もできます。

報告書の作成を依頼する

 最近は減っていますが、出願に際して、出席状況などを記載した報告書の提出を求める学校もあります。この報告書は、小学校の担任の先生に作成をお願いすることになります。通常の業務だけでもお忙しい先生に、報告書の作成もお願いするのですから、何度も手を煩わせることがないように、必要な部数を確認して、早めに依頼するようにしましょう。その際は、「○月○日までにお願いします」と、期限を明確に伝えるようにしてください。

 報告書の代わりに、通知表のコピーの提出が必要な学校もあります。学校によって、コピーのサイズやコピーする箇所、片面コピーか両面コピーかなどが指定されている場合があるので、間違えないように確認しましょう。

写真を撮る

 願書に使用する写真は、2か月以内に撮影したものであれば問題ありません。年内には撮影を済ませておくとよいでしょう。

 最近は、ご家庭でお使いのデジタルカメラでもきれいな写真が撮影できますが、願書用の写真は写真店などでプロの方に撮影してもらうほうが無難です。撮影環境が整っているため、印象の良い仕上がりになります。枚数は多めに用意しておくのが基本ですが、写真店では急な追加注文にも対応してくれます。また、学校によって指定のサイズが異なるので、間違えないように注文しましょう。可能なら画像データを購入しておくと、Web出願の場合でも対応できるので便利です。

 撮影の際は、服装や髪形を整え、明るく清楚な印象を与えるように心がけてください。受験票に貼る写真は、試験会場で本人確認に使われることもあるので、ふだん眼鏡を掛けているお子さんは、眼鏡を掛けたままで撮影しましょう。

 なお、願書に写真を貼る際は、万が一剥がれてしまったときのために、写真の裏面に氏名や小学校名をボールペンで書いておきましょう。

STEP3 願書を作成する

志望理由の欄では 入学したい気持ちをアピール

 願書の作成で大切なことは、まず誤字・脱字がないように細心の注意を払い、ていねいに書くこと。そして、読み手に誤解を与えないように、内容を整理してわかりやすくまとめることです。

 記入には、黒か青のボールペン(消せないもの)、万年筆を使用します。書き損じた場合は、修正液は使わずに、二重線を引いて訂正印を押しましょう。できるだけ修正箇所を出さないようにするため、まずは記入前の願書をコピーし、そこに鉛筆で下書きをするとよいでしょう。完成した下書きを見ながら、実際に提出する願書に清書していきます。

志望理由

 願書の記入項目のなかで、保護者の皆さんが最も頭を悩ませるのが「志望理由」の欄でしょう。ここには、なぜその学校に入学したいのかを、できるだけ具体的に書くことが重要です。学校説明会や文化祭、体育祭を見学したときの印象を盛り込んだり、学校の教育理念・カリキュラム・進路指導・教育環境など、どんなところに魅力を感じているかを伝えたりするのもよいでしょう。その場合、例文を参考にするのは構いませんが、きちんと「自分のことば」で書くことを心がけてください。

 ただ、熱意のあまり、主観の入り過ぎた文章になってしまうのは考えものです。下書きを終えたら1日置き、あらためて読み返してみることをお勧めします。そうすると、少し冷静に判断することができるでしょう。読み返して、修正したほうがよい箇所があったら、手直しを加えてから清書してください。

 志望理由の文体は「です・ます」調で統一します。「申し上げる」「伺う」「いただく」「愚息」などといった謙譲語を多用すると、かえって不自然で読みにくい文章になるので、通常のていねい語で十分です。

 なお、面接のある学校では、この志望理由を見ながら質問されることが多いようです。記入を終えた願書は、提出前に必ずコピーを取っておき、願書に書いた内容と質問の答えが食い違わないように、面接の前に確認しておきましょう。

健康状態

 願書に本人の健康状態について記入する欄が設けられている場合もあります。これは、合否に影響するものではないので、正直に記入してください。持病など、入学後の学校生活に配慮が必要なことがあれば、前もって伝えておいたほうが安心です。伏せておくと、重大な事故にもつながりかねません。

特記事項(備考)

 学校によって書く内容が異なるので、願書と同封の資料などをよく確認してください。特に指示がない場合、この欄には、本人の小学校内外での表彰事項、各種競技会やコンクールなどの成績、漢字や英語などの資格、ボランティア活動歴などを書きましょう。また、家族や親族に在校生や卒業生がいる場合は、そのことも記入するとよいでしょう。

緊急連絡先

 時間帯に関係なく、必ず連絡が取れる電話番号を記入します。繰り上げ合格などの重要な連絡に使われることもあるためです。ご家庭の状況に応じて、いちばん連絡が取りやすい番号を正確に記入しましょう。携帯電話の番号を記入することが多いと思いますが、そのときは持ち主の名前も明記しましょう。

すべて書き終えたら

 記入漏れや不備がないか、隅々まで入念にチェックします。できるだけ複数の人がチェックするようにしましょう。印鑑の押し忘れも意外に多いので、必ず確認してください。最後に控えとしてコピーを取り、そのほかの必要書類と一緒に所定の封筒に封入します。

STEP4 願書を提出する

出願方法は3パターン Web出願のみの学校も
願書提出
○○○○中
願書提出と受験料払い込み
チェックシート(見本)

★願書提出
  窓口持参
   受付期間 ○日~○日
   (○日は除く)
   受付時間 ○時~○時
   (○日は○時まで)
  郵送
   ○日 消印有効
   ○日 必着
  Web出願
   受付期間 ○日~○日

★受験料の払い込み
  窓口持参(願書提出時)
  金融機関・コンビニ支払い
   ○日~○日
  オンライン決済

 願書の提出方法は、学校ごとに異なります。最近は、インターネットを利用してパソコンなどの画面上で出願する「Web出願」ができる学校が増えており、なかには、出願方法を「Web出願のみ」に変更する学校もあります。一方、従来のように窓口持参や郵送という学校もあるので、受験校の出願方法をしっかり確認してください。

 窓口持参の場合は、設定された受付期間や受付時間、郵送の場合は、消印有効か期限日必着か、Webの場合は、受付期間や受験料の払い込み方法、受験票の受け取り方法などを特に注意して確認する必要があります。ほかの学校と混同しないように、学校ごとにチェックシートを作って管理するようにしましょう(見本参照)。

 窓口持参・郵送・Webのうち、2種類以上の方法で出願可能な学校の場合は、いずれかの方法を選ぶことになります。窓口持参は、不備があったらその場で修正できるほか、すぐに受験票が発行されるなどのメリットがありますが、長時間並んで待たなくてはいけない場合もあります。郵送は、学校まで行く手間や時間は省けますが、不備があった場合の指摘や、受験票の到着までに時間がかかります。窓口に持参する際は、もし不備があってもその場で修正できるように、願書の記入に使った筆記用具・のり・はさみ・印鑑・予備の写真を持っていきましょう。一方、郵送では、書留や簡易書留などのサービスを利用するようにしましょう。

 なお、窓口持参の学校のなかには、出願初日の朝早くから保護者の列ができるところもありますが、受験番号の若さは合否には関係しません。保護者が体調を崩さないよう、無理のない出願日程を考えてください。

 Web出願は、夜間や休日でも出願が可能で、願書を取り寄せる必要もありません。出願期間になると、学校ホームページ内から出願サイトにアクセスできるようになります。初めてアクセスする場合はメールアドレスが必要となりますが、手続き完了メールなどの受信のほか、緊急連絡などにも使用されるので、確実にメールを受信できるよう、あらかじめメールの設定などを確認しておいてください。

 受験料の支払い完了後、画面の指示に従って入力が終わったら、受験票を印刷します。プリンターが家にない場合は、一部のコンビニにメディアリーダーを備えたコピー機があるので、お手持ちのUSBメモリなどにPDFファイルを保存して持ち込めば、印刷することができます。また、「ネットプリント」というサービスを利用してコンビニで出力することも可能です。

 また、注意しなくてはならないのが、学校によってはすべての手続きがWeb上でできるわけではないことです。一部の書類を郵送したり、当日に持参したりする場合もあります。同じ学校でも入試区分によって対応が異なる場合があるので、細かい部分までしっかり確認しましょう。

 Web出願は便利ですが、入力の際の誤字脱字や出願漏れといったミスも発生しているようです。本人を含む複数の人がチェックする、締め切りをしっかり確認して必要なものは事前に準備するなど、油断せずに十分に注意することが大切です。

受験料の払い込み

 願書の作成と並行して、受験料の払い込みも忘れずに行いましょう。払い込みの方法は学校によって異なり、金融機関やコンビニでの支払い、学校の窓口に持参、クレジットカードなどでのオンライン決済があります。金融機関・コンビニ支払いの場合は、「受験料振込受付証明書」などを願書と一緒に窓口に持参したり、願書に同封して郵送したりする形式が採られています。支払期間は出願受付期間とは異なる場合もあるので、注意が必要です。

 また、入試を複数回実施する学校のなかには、最初の出願時に複数回受験を申し込んでおくと、2回目以降の受験料を割り引きしたり、無料にしたりするところもあります。この点もしっかりと確認してください。

20年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.7

(1)入試準備パーフェクトマニュアル: 1| (2)面接試験ワンポイントアドバイス:

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