受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

総復習と基礎固めを徹底し、充実した夏を過ごそう

 受験学年の6年生にとって、“勝負の時”といえる夏休み。とはいえ、今年は新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間があったため、ほとんどの学校で夏休みが短縮されます。例年以上に、限られた時間を有効に使わなくてはなりません。サピックスでは、「夏期講習」と「夏期集中志望校錬成特訓」の二つの特別講習を、時間帯を変更して開講します。秋以降に始まる実戦的な受験勉強に備えて、夏の期間をどのように過ごせばよいのでしょうか。この春、志望校への合格を果たしたサピックス卒業生の声も交えながら、夏の過ごし方をご紹介します。

18日間の「夏期講習」と
5日間の「錬成特訓」を実施

 6年生の夏といえば、志望校もだいたい決まってきて、受験本番への意識が高まってくる時期です。9月になると、難関校SS(サンデー・サピックス)特訓や志望校の過去問演習が始まり、受験対策が本格化します。例年より短い夏休みだからこそ、より有効に活用し、受験生としての自覚をしっかり持って、悔いのないように過ごしたいものです。

 サピックスでは、7月23日から「夏期講習」を開講します。日数はお盆休みを挟んで18日間。5年生のとき(20日間)より2日少なくなりますが、一日当たりの講習時間が5時間と、一日3時間だった5年生のときよりも長くなります。

 講習は、まず16時から30分の小テストを行い、その後16時30分から21時まで、90分授業が3コマという編成になっています(授業時間帯は、校舎・日程によって異なります)。

 そして、夏の総仕上げとなるのが、8月後半に行われる「夏期集中志望校錬成特訓」です。この「錬成特訓」は、志望校の出題傾向に焦点を当てた内容の濃い授業を、一日300分、全5日間の日程で行うもの。秋からの実戦的な受験勉強を前に、志望校をしっかりと意識し、本番に向けてモチベーションを高める狙いがあります。実際に受講したサピックスの卒業生からも、「夏期講習では、わからないところは授業で理解しようと意気込み、復習も完璧にすると決めて臨んだので、秋になって結果を残すことができた」「錬成特訓では、同じ学校をめざすライバルでもあり仲間でもあるクラスメートと話すことによって刺激を受け、『みんなががんばっているから、自分もがんばらなくては』と気持ちが引き締まった」などという意見が多く寄せられています。

2020年度の夏期特別講習スケジュール(6年生)

夏期講習(全18日間)

日 程 7/23(木・祝)~8/11(火)、17(月)・18(火)のうち18日間

時 間 16:00~21:00(90分授業×3コマ+小テスト30分)

※休講日は校舎によって異なります。 ※上記日程に加え、8/29(土)にテストを実施します。 ※関西圏校舎では、日程・時間が異なります。 ※関西圏校舎では、社会は選択制になります。

夏期集中志望校錬成特訓(全5日間)

日 程 8/19(水)~24(月)※20(木)は休講 または8/20(木)~24(月)

時 間 16:00~21:00(75分授業×4コマ)

※実施日程は校舎によって異なります。 ※関西圏校舎では、16:15~21:15となります。 ※[首都圏]海浜幕張校・東戸塚校・宮前平校・茗荷谷校・武蔵小杉校、[関西]住吉校では実施しません。 ※関西圏校舎では、コースにより算国理または算国理社となります。

規則正しい生活を心がけ、
「総復習」と「基礎固め」を徹底

 6年生の夏休みは、まとまった学習時間を確保できる機会。今年は夏休みが短いため、とりわけ貴重な時間だといえます。毎日同じように規則正しい生活を心がけ、家庭学習に集中しましょう。

 そこでポイントとなるのが、学習の内容です。サピックスの授業では、6年生の夏休み前の段階で、すべての教科で受験に必要な基礎知識を学び終えています。そのため、夏期講習では、4教科ともに徹底した総復習を行います。ここできちんと基礎力を定着させておけば、秋以降に応用力・実戦力を鍛えるための確かな土台となります。つまり、夏休みは「まだ完全には定着していない基礎力を固めるための時期」なのです。

 なかには、少しでも先に進みたいと考えて、難度の高い問題や志望校の過去問に手をつけるお子さんもいますが、志望校の過去問に取り掛かるのは、夏期講習を終えてからで十分間に合います。基礎が固まっていない状態で難問や過去問に取り組んでも、満足のいく結果が出るはずもなく、学力を積み上げていくことにはなりません。

 夏休みはそれまでに習ったところの「総復習」と「基礎固め」に重点を置きましょう。そして、サピックスの講師の指示に沿って、『有名中学入試問題集』などでさまざまな傾向の問題に触れておくことも重要だと考えてください。

サピックス生は夏休みにこれだけ勉強した

サピックス生は夏休みにこれだけ勉強した図

 上の円グラフは、今春のサピックス卒業生に対して行ったアンケートの結果です。夏期講習のある日の家庭での学習時間は、約3分の2の人が「3時間以上」と回答しています。一方で、サピックスのない日は、半数以上の人が「7時間以上」と答えています。今年はサピックスのある日に学校に登校する場合もあるため、このグラフと同じだけの学習時間を確保することは難しいかもしれませんが、規則正しい生活を心がけ、時間を有効に使いましょう。

全教科をバランス良く復習
弱点克服と基礎力アップを

イメージ写真

 全教科にわたって基礎力をバランス良く定着させるためには、これまでに学習した範囲のなかで自分はどこが苦手なのかをしっかりと把握して、弱点の克服に努めることが大切です。夏の間に弱点の分野にじっくりと取り組み、苦手意識をなくしておきましょう。秋以降は難関校SS特訓も始まり、受験対策が本格化していくため、腰を据えて弱点に向き合う時間が取れなくなるからです。

 筑波大学附属駒場中に進学したS.Nくんは、このように振り返ります。「夏休みには受験を現実のものとして意識し、『勉強改革』をしました。成績が不安定だった理科と社会、国語の知識は、テキストやプリントを復習し、知識の定着を図りました。また、『間違いノート』を作り、間違えた問題を徹底的に解き直しました」

 聖光学院中に進学したT.Kくんのお母さんは、「理科の苦手な単元の復習や国語の記述問題に時間を割き、弱点の克服に力を入れました。徐々に苦手意識が薄れ、結果が出るようになってくると、受験生という自覚を持って学習を進められるようになりました」と話します。

 まとまった学習時間を有効に使って、苦手な分野を克服するとともに、どの教科もバランス良く復習を行い、全体的な基礎学力の底上げをめざしましょう。

20年8月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.4:
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