受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

そこが知りたい!

22年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.6
❶入試準備パーフェクトマニュアル: 1|
❷面接試験ワンポイントアドバイス: 

入試準備/パーフェクトマニュアル これから本番までにやるべきことをチェック

 いよいよ入試本番が迫ってきたこの時期、お子さんの勉強の進み具合が気になっていることでしょう。そんな保護者の皆さんも、本番に備えてやるべきことがたくさんあります。特に、出願の手続きはミスが許されないため、細心の注意を払って進めていきたいところです。ここでは、提出書類の準備や出願方法、入試前日と当日の注意点などをまとめました。お子さんが安心して入試に臨めるように、一つひとつの事項をしっかり確認していきましょう。

STEP1 受験スケジュール表をつくる

 1月に入試を行う中学校では、すでに出願が始まっているところもあります。これから先は、出願、受験料の払い込み、入試、合格発表、入学手続きと、忙しいスケジュールに追われる日々が続きます。受験校が増えれば増えるほど、日程が複雑に重なります。書類の提出期限に遅れるなど、取り返しのつかないミスを起こさないよう学校ごとにしっかり確認しておきましょう。

 お勧めしたいのが、事前に受験スケジュール表を作成しておくこと。マイページで公開している「2022年度受験スケジュール」をぜひ活用してください。これは、学校ごとに出願期間や入試日時、入学手続き期間などが自由に書き込めるスケジュール表です。項目別に色分けするなど、使いやすいように工夫して、いつまでに何をするべきか、常に確認できるようにしておきましょう。

 「受験スケジュール」は、家族全員の目に留まる場所に貼っておくことをお勧めします。

2022年度 受験スケジュール
受験スケジュールに記入したい項目

報告書(調査書)の作成依頼日と受け取り予定日(必要な学校のみ)

写真の撮影予定日と受け取り予定日

‌出願期間

受験料の払い込み期間

入試日時(集合時刻を必ず明記)

合格発表日時と発表の方法

入学手続き期間(締め切り時刻も)

入学予定者登校日または保護者説明会の日程 など

受験スケジュール

STEP2 必要書類を準備する

願書を入手する

 近年は、多くの学校がウェブ出願を採用していますが、紙の願書が必要な学校もあるので、事前に確認するようにしておきましょう。少しでもそのような学校を受験する可能性がある場合は、早めに準備しておくことをお勧めします。

報告書の作成を依頼する

 出願に際して、小学校での出席状況などを記載した報告書の提出が必要な学校もあります。この報告書は、小学校の担任の先生に作成を依頼します。年末年始のこの時期、通常の業務だけでも忙しい先生に、さらに報告書の作成もお願いすることになります。必要な部数を確認して、早めに依頼するようにしましょう。その際は、「○月○日までにお願いします」と、期限を明確に伝えるようにしてください。

 報告書の代わりに、通知表のコピーの提出を求める学校もあります。学校によって、コピーのサイズやコピーする箇所などが異なるので、学校が指定する書式を間違えないようにしっかりと確認しておきましょう。

写真を撮る

 願書に使用する写真は、2か月以内に撮影したものであれば問題ありません。できれば年内には撮影を済ませておきましょう。

 願書用の写真は、証明写真取扱店などで撮影すると、学校ごとのサイズの違いや焼き増しにも対応しやすくなります。店舗によっては、撮影した写真データをCD-ROMなどで受け取れたり、店舗のサイトやアプリからダウンロードできたりする場合もあります。ウェブ出願では写真データを登録(アップロード)する学校がほとんどのため、データは必ず入手しておきましょう。ご家庭のデジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した写真でも、特に問題はありません。

 撮影の際は、服装や髪形を整え、明るく清楚な印象を与えるように心がけてください。受験票に貼る写真は、試験会場で本人確認に使用されることもあるので、ふだん眼鏡を掛けているお子さんは、眼鏡を掛けたままで撮影しましょう。

 なお、紙の願書に写真を貼る際には、万が一はがれた場合のことを考え、写真の裏面に氏名や小学校名を油性ペンや濃いめの鉛筆で書いておくことを忘れないでください。

STEP3 出願の準備をする

志望理由を作成したら 1日置いて、また読み返す

 何より大切なのは、誤字・脱字がないように細心の注意を払い、ていねいに作成すること。そして、読み手に誤解を与えないよう、内容を整理してわかりやすくまとめることです。

 紙の願書に記入する場合、黒か青のボールペン(消せないもの)、または万年筆を使用します。書き損じた場合は、修正液を使わずに、二重線を引いて訂正印を押しましょう。いきなり願書に書かず、まずは願書をコピーして、そこに鉛筆で下書きをするとよいでしょう。

志望理由

 保護者の皆さんが最も頭を悩ませるのが「志望理由」の欄です。ここには、なぜその学校に入学したいのかを、できるだけ具体的に書く必要があります。

 学校説明会や文化祭・体育祭を見学したときの印象を盛り込むのも一つの方法です。学校の教育理念・カリキュラム・進路指導・教育環境など、学校の特色に触れながら、その魅力を伝えたりするのもよいでしょう。

 例文が載った本などもありますが、参考にする程度にとどめてください。何より「自分のことば」で表現することが大切です。

 もっとも、あまりに熱意が強く、主観の入り過ぎた文章になってしまうのは考えものです。作成してから1日置いて、翌日、あらためて読み返してみると、少し冷静に判断できるはずです。読み返して、必要な修正を加えてから清書しましょう。

 志望理由の文体は「です・ます」調で統一してください。「申し上げる」「伺う」「いただく」などといった謙譲語の多用は、かえって不自然で読みにくい文章になってしまうので、ていねい語で十分です。

 なお、面接のある学校では、この志望理由を見ながら質問が行われることが多いようです。その内容と質問の答えが食い違わないように、完成したら提出前にはコピーなどの控えを取り、面接の前にそれを見てしっかりと確認しておきましょう。

健康状態

 本人の健康状態について書く欄が設けられている場合もあります。これは合否に影響するものではないので、正直に記入しましょう。持病など、入学後の学校生活に配慮が必要なことがあれば、前もって伝えておいたほうが安心です。伝えずに伏せておくと、重大な事故にもつながりかねません。

特記事項(備考)

 学校によって内容が異なるので、募集要項などを確認してください。特に指示がない場合は、本人の小学校内外での表彰事項、各種競技会やコンクールなどの成績、漢字や英語などの資格、ボランティア活動歴などをアピールしましょう。

 また、家族や親族に在校生や卒業生がいる場合は、それも記入するとよいでしょう。

緊急連絡先

 この欄には、時間帯に関係なく、必ず連絡が取れる電話番号を書くようにしてください。補欠からの繰り上げ合格、書類の不備など、重要な連絡に使われることがあります。ご家庭の状況に応じて、いちばん連絡が取りやすい番号を書きましょう。

 なお、携帯電話の番号を記入する場合は、持ち主の名前もわかるようにしてください。

すべて入力を終えたら

 入力漏れや不備がないかをチェックします。隅々までしっかりと確認し、できるだけ複数の人が目を通すようにしましょう。願書が完成したら、提出する前にコピーなどの控えを手元に残しておくことを忘れないでください。ウェブ出願でも、入力した内容を印刷しておく、あるいはコピーを保存しておくとよいでしょう。

STEP4 出願する

出願方法は3パターン ウェブ出願のみの学校が多数
ウェブ出願の注意点
○○○○中
出願と受験料払い込み
チェックシート(見本)

★願書提出
  ウェブ出願
   受付期間 ○日~○日○時
  窓口持参
   受付期間 ○日~○日
   (○日は除く)
   受付時間 ○時~○時
   (○日は○時まで)
  郵送
   ○日 消印有効
   ○日 必着

★受験料の払い込み
  窓口持参(願書提出時)
  金融機関・コンビニ支払い
   ○日~○日
  オンライン決済

 出願方法は学校ごとに異なります。従来のように窓口持参や郵送という学校もありますが、最近は、インターネットを利用してパソコンの画面上で出願する「ウェブ出願」のみの学校が増えています。

 ウェブ出願の場合は受付期間や受験料の払い込み方法、受験票の受け取り方法などを、しっかりと確認しましょう。窓口持参の場合は設定された受付期間や受付時間、郵送の場合は消印有効か期限日必着かなどを、特に注意して確認する必要があります。他校と混同しないように、学校ごとにチェックシートを作って管理するようにしましょう(見本参照)。

 ウェブ出願のメリットは、夜間や休日でも出願が可能で、願書を取り寄せる必要もないことです。一般的に出願期間が長く、自宅で落ち着いて手続きを行えるという利点もあります。ただし、パソコンにトラブルが発生したり、インターネットの接続状況が悪くなったりすると、出願できなくなる危険性があるので、時間には余裕を持って出願しましょう。

 学校によってはすべての手続きがウェブ上で完了するわけではなく、一部の書類を郵送したり、受験料を金融機関やコンビニで支払ったりしなければならないこともあります。こうした点にも注意してください。

 なお、ウェブ出願後には、受験票や書類の印刷をするために、プリンターが必要となります。ご家庭にプリンターがない場合は、一部のコンビニにメディアリーダーを備えたコピー機があるので、お手持ちのUSBメモリなどにPDFファイルを保存して持ち込めば、印刷することができます。また、「ネットプリント」というサービスを利用してコンビニで出力することも可能です。

 窓口持参のメリットは、不備があったらその場で修正できること、すぐに受験票を受け取れることです。ただし、長時間並んで待たなくてはならないこともあります。窓口に持参する際は、もし不備があってもその場で修正できるように、願書の記入に使った筆記用具・のり・はさみ・予備の写真・印鑑を持っていきましょう。

 郵送では、学校まで行く手間や時間は省けますが、不備があった場合の指摘や受験票の到着までに時間がかかります。送る際には、書留や簡易書留などのサービスを利用するとよいでしょう。

受験料の払い込み

 受験料の払い込みをしなければ、出願は完了したことになりません。その方法は学校によって異なり、金融機関やコンビニでの支払い、学校の窓口に持参、クレジットカードでのオンライン決済などさまざまです。支払期間は出願受付期間とは異なる場合もあるので、注意しましょう。

 また、入試を複数回実施する学校のなかには、最初の出願時に複数回受験を申し込んでおくと、2回目以降の受験料を割り引きしたり、無料にしたりするところもあります。この点も事前に確認しておきましょう。

22年1月号「そこが知りたい!」シリーズ Vol.6

(1)入試準備パーフェクトマニュアル: 1| (2)面接試験ワンポイントアドバイス:

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