受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立桜修館中等教育学校

2019年11月21日(木)

思考を深める「真理の探究」 大学進学実績も堅調

 東京都目黒区にある東京都立桜修館中等教育学校は、都立大学附属高等学校を6年完全一貫教育の学校に改編し、2006年に設立されました。前身の東京府立高等学校時代から受け継ぐ自主自立の精神の下、高い知性、広い視野、強い意志を持った人物の育成をめざしています。また、2019年度は東京大学7名、東京工業大学8名、一橋大学5名、早稲田大学64名、慶應義塾大学28名など、最難関大学に多くの合格者を輩出していることでも注目を集めています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開かれた説明会で校長の鳥屋尾史郎先生は、「本校は『真理の探究』という校訓の下、学問を究め、生徒それぞれが生きる方向性について考えています。こうした学びは、桜修館が長く受け継ぐ伝統となっています」と語りました。思考力や論理力を深める教育の柱となるのが、5年生(高2)が取り組む5000字の研究論文です。各自で設定したテーマに沿って仮説を立て、文献調査・実験・インタビューなどを重ね、その結果を検証していきます。6年生(高3)になると、その論文の要旨を英訳し、英語による発信力も伸ばします。この取り組みで得た学びを将来の進路選択につなげる生徒も少なくないそうです。

 この論文執筆に向けて前期課程(中学)では、「国語で論理を学ぶ」「数学で論理を学ぶ」の二つを軸とする「論理学習」で思考力を鍛えます。国語では「話す・聞く・読む・書く」に焦点を当て、筋道を立てて自分の考えを表現し、幅広い視野で相手の話を理解する姿勢を養います。また、数学では四則演算のパズルなどを楽しみながら発想力を豊かにする一方、データ処理や分析の仕方も学習し、実践的・発展的な力を培います。鳥屋尾先生は「国際社会に貢献するためには、自分で課題を設定して検証し、それをまとめる力が求められます。本校では、こうした力を身につけ、みずから人生を切り開く力を養ってほしいと願っています」と強調しました。

海外研修で見聞を広め 行事や部活動で心豊かに成長

 国際理解教育も充実していて、希望者を対象に英語合宿(2・3年生)、ニュージーランドでの海外語学研修(5年生)を実施しています。また、5年生の海外修学旅行では全員でシンガポールを訪れます。さらに、4・5年生の自由選択科目として週2時間、英語以外の言語を学ぶ外国語講座を開講。フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・ハングルから選択して学び、教養を深めます。鳥屋尾先生は「世界各地からお客さまを招く機会も多く、日常的に異文化交流ができる環境を整えています」と説明しました。

 生徒が主体的に学校行事や部活動に取り組んでいることも同校の特徴です。クラブには全国レベルの実績を持つ弓道部、100名以上の部員が活動する吹奏楽部などがあります。鳥屋尾先生は、「三大行事であるクラスマッチ・記念祭・合唱コンクールなどの学校行事や部活動から学べることはたくさんあります。みんなで協力して同じ目標を達成しようとすることで、生徒たちは大きく成長するのです」と熱く語りました。

 最後は適性検査について、「学校ホームページに掲載されている過去問に挑戦し、読解力や表現力を磨いてください」というアドバイスが送られました。

イメージ写真 東急東横線「都立大学」駅から徒歩10分。2学期制が敷かれており、平日は50分授業が6コマあります。土曜は隔週で登校となっています

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