受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立三鷹中等教育学校

2019年12月4日(水)

三鷹高等学校の伝統を継承し 「社会的リーダー」の育成をめざす

 東京都立三鷹中等教育学校は、2020年に開校10周年を迎える中高一貫教育校です。前身の三鷹高等学校の伝統である「自主自律」「文武両道」を継承する同校は、「思いやり・人間愛を持った社会的リーダーの育成」を基本理念に掲げ、特色あるカリキュラムを展開しています。

 東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開かれた説明会では、校長の藤野泰郎先生が登壇し、「本校がめざすのは、他者を思いやる心を持って、豊かな社会の構築に貢献できる真のリーダーを育成するための教育です」と述べ、その内容について説明しました。

 同校では6年間を2年ごとの3ステージに分け、各ステージのまとめとして論文作成・発表を行います。その柱となるのが、「思いやり・国際理解教育」「キャリア教育」「課題解決学習」を軸としたキャリア教育「人生設計学」での学びです。1・2年生(中1・2)では職場見学・職場体験で調査・研究活動を行い、職業観や勤労観を養い、理想のリーダー像について考えます。3・4年生(中3・高1)では大学・研究室訪問や大学模擬講義などを行い、自分が追究していきたい分野を絞り込んでいきます。そして、5・6年生(高2・3)では進路決定(未来構想図)に関する論文を作成・発表し、目標を具体化します。これらの取り組みと併せて行われる校外学習では、日本の産業・風土・伝統・歴史について理解を深めているほか、ボランティア活動や奉仕活動を通して社会貢献意識を高めています。

 東京都教育委員会から「東京グローバル10」に指定されている同校は、海外からの来校者との国際交流の機会も豊富です。英語では習熟度別の少人数授業を実施しているほか、オンライン英会話でコミュニケーション能力を高め、4技能5領域を伸ばします。また、各種検定試験の受検も推奨しています。

 語学研修制度も充実しています。3・4年生の海外ボランティア研修(10日間)の行き先はシアトル(アメリカ)かオークランド(ニュージランド)かを選択でき、例年80名ほどが参加するそうです。5年生の修学旅行では台湾を訪れ、現地の高校生と交流を深めます。1年間の長期留学制度も整備しており、例年6~7名が派遣されています。

多くの情報を短時間で読み解き まとめる力を問う適性検査

 2016年に東京都教育委員会から「ICTパイロット校」の指定を受けた同校は、ICTを活用した教育も盛んです。生徒全員にタブレット型パソコンが貸与され、調べ学習や発表はもちろん、ふだんの授業においても各教科の目的に合わせて、あらゆる場面で活用しています。

 「体験学習を重視する本校では、生徒 一人ひとりが生き方の視野を広げ、高い進路目標を実現しています。生徒たちには大学進学だけを考えるのではなく、未来を見つめ、心豊かな人生を過ごしてほしいと願っています」と、藤野先生は語ります。

 最後に適性検査について、藤野先生は「多くの情報を短時間で読み解き、それを端的にまとめる力が問われます。日ごろからできるだけ多くの本を読み、その感想を家庭で話し合うことで、思考力を高めてください」とアドバイスしました。そのうえで、「土曜日は隔週で授業が行われますが、その日はすべて学校公開日となっています。予約は不要ですので、ぜひ来校して実際の学校の雰囲気を感じてください」とメッセージを送り、説明会は終了しました。

イメージ写真 三鷹市新川にある武蔵野の自然を感じられるキャンパス。前期課程(1~3年)では自校調理の給食が提供され、食育指導にも力を注いでいます

mitakachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ