受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属小金井中学校

2019年12月9日(月)

教育研究機関として設立 「拡張的な学び」を重視した指導

 東京学芸大学附属小金井中学校は、東京学芸大学の教育研究機関として1947年に設立されました。東京・代々木のSAPIX代々木ホールで開催された説明会では、校長の奥住秀之先生があいさつに立ち、「本校は、高い専門性を持つ教師による指導・支援の下、切磋琢磨できる仲間と共に生徒が主体的に学びを深め、〝拡張〟していくことを基本方針としています」と述べました。

 同校は、東京学芸大学の附属中学校3校のうち、大学と同じ敷地内に校舎を構える唯一の学校です。広大で自然豊かなキャンパスでは、大学教授と協働するさまざまな教育活動や、大学院生・大学生との交流が盛んに行われています。奥住先生は「教育の基幹大学たる東京学芸大学との連携を密にした豊かな教育環境の中で、生徒たちは伸び伸びと中学校生活を楽しんでいます」と学校の雰囲気を紹介しました。

 続いて登壇した数学科の柴田翔先生は、「教員の7割以上が修士課程を修了している本校は、教員同士が互いの研究を支援し合う教育集団です」と述べ、研究者の立場から指導方針を説明しました。

 同校では新学習指導要領で重要性が指摘されている「深い学び」をさらに発展させた、「拡張的な学び」に焦点を当てた学習指導に取り組んでいます。柴田先生は、きれいな長方形を考えるとき、単に長さを調べるのではなく、割合を使うことで縦に長い形と横に長い形を一緒に考えられることを例に挙げ、「これからの社会では『既習事項を基に知識を発展・拡張させる力』が求められるでしょう」と指摘。そのうえで、「子どもたちを『より良い学習者』に育てるためには、わたしたち教員こそが時代の流れや技術の進化に対応し、指導法を模索し続ける、『より良い学習者』であり続けるべきだと考えます」と述べました。

体験・活動を中心とした学びで 生徒の興味・関心を刺激する

 続いて、理科の大西琢也先生が、同校の特徴的な教育を三つ紹介しました。一つ目は、学年ごとに毎年行われる修学旅行です。中1は北総・常南方面で地域調査や農家訪問など、社会科の調査学習を行います。中2は秩父・長瀞方面を訪れ、理科の野外学習として地層や化石の観察を行います。そして中3では歴史・美術・国語の総合学習として飛鳥・奈良に出掛けます。どの学年も約半年間をかけて事前学習・実地学習・事後学習に取り組みます。

 二つ目は、中2の「課題研究」です。さまざまな分野の教科横断型授業のなかから自分の興味・関心に合わせて履修し、1年かけて研究します。そして三つ目は「外部機関との連携」で、大学教授による専門的な内容の授業や、大学の広大なキャンパスを活用した自然観察など、生徒の知的好奇心を刺激するさまざまな取り組みをアピールしました。

 最後に、入学検査について説明がありました。2020年度の一般入学選抜の募集人員は男子34名、女子25名の計59名です。併設小からの内部進学生と中学からの入学生の比率はおよそ3対2。通学時間は安全面を考慮して60分以内という基準が設けられていますが、出願を制限するものではないそうです。2月3日に行われる入学検査では、「基礎力や思考力などに重きを置きますので、小学校で学習した内容を確実に理解しておくことが重要です。面接では、中学校生活で必要な協調性や自己表現力を評価対象とします」とのことです。

イメージ写真 東京学芸大学の広大で自然豊かなキャンパス。人工芝の広いグラウンドや自生する植物の種類の豊富さも魅力です

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