受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園幕張中学校

2020年6月12日(金)

オンラインによるホームルームや授業で 充実した学びを継続

 オンラインで行われた渋谷教育学園幕張中学校の学校説明会。校長補佐の永井久昭先生は新型コロナウイルス感染症の影響下の自粛生活を振り返り、「わたしたちは今、これまで経験したことのない厳しい状況に直面しています。受験生とそのご家族の皆さまにとっては、不安もひとしおでしょう。しかし、人類は過去にも、疫病や災害を乗り越えてきました。今回も乗り越えられないはずはありません」と語り掛けました。

 同校は、年度の初めに1年間の授業計画を生徒に示す「シラバス」を全国の中学・高校に先駆けて導入した学校です。今年は、入学式や始業式が実施できないまま新学期を迎え、オンライン授業への切り替えを早々に決定。生徒の自宅に教科書や課題等を郵送し、5月末までの2か月間、オンラインによるホームルームや授業が行われました。これについて永井先生は、「従来の対面授業では、教員と生徒とのやりとりを通じて理解を深め、充実させていきます。そして自己認識や勤勉性といった発達課題も、人間関係のなかで培われていきますが、それらをオンラインで実践するのは難しいと感じました。その半面、オンライン授業には、教科ごとに学びをカスタマイズし、何度も反復できるというメリットがあり、これまで以上に集中力や参加意識が求められることもわかりました」と話します。

 同校が掲げる教育目標は「自調自考」です。世の中の変化が目まぐるしい21世紀。予測不可能な課題を解決するためには、「自らの手で調べ、自らの頭で考える」という姿勢が不可欠です。さらに、自調自考には「己を見つめ、己を知る」という意味もあります。その例として永井先生は、アイザック・ニュートンのいわゆる「創造的休暇」を挙げました。イギリスでは1665年、ロンドンを中心にペストが大流行し、ケンブリッジ大学も休校になりました。そのため、当時学生だったニュートンは帰郷し、その時期に「万有引力の法則」の着想を得たといわれているのです。このことを引き合いに、「2か月の自粛生活は、本校生にとっては自調自考を深める絶好の機会になりました。学習面はもとより、将来や夢の実現について考える貴重な時間となったようです」と述べました。

信頼につながる高い倫理感を養い 国際社会で活躍する人材に

 帰国生・留学生を積極的に受け入れていることでも知られる同校は、「倫理感を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」という教育目標も掲げています。海外研修プログラムなどで海外の人々と交流する機会も多く、2018年には世界18か国の高校生が、持続可能な未来をどう築いていくかについて意見を交換する「世界高校生水会議」のホスト校も務めました。「国が変われども、大切なのは『人として信頼される』ことです。海外で活躍している卒業生もたくさんいますが、高い倫理感を持って務めを果たしている彼らの姿を見ると、いつも誇らしく思います」と話しました。

 オンライン学校説明会では、参加者からの質問も受け付けます。今回は「英語を習っていませんが、学校の授業についていけますか」「共学校の強みはどんなところでしょう」などの質問が寄せられました。これらに対しては、「余裕があれば英語を習うのもいいですが、無理をして、英語嫌いになっては困ります。中1ではアルファベットから始めるので、心配ありません」「発達段階で生じる男女差が刺激となり、互いの能力を補い合える点が共学校の強みです」といった回答がありました。

イメージ写真 校内のフリースペースは語り合いの場として活用されているほか、蔵書が約6万冊の図書館、ナイター設備があるグラウンド、空調完備の二つの体育館など、設備も充実しています

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