受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鷗友学園女子中学校

2020年6月13日(土)

開校当初から80年以上にわたり アクティブ・ラーニングを実践

 鷗友学園は1935年、東京府立第一高等女学校(現在の都立白鷗高等学校)の同窓会・鷗友会によって設立されました。創立以来、校訓に「慈愛と誠実と創造」を掲げ、国際社会で活躍する女性を育てています。

 あいさつに立った校長の大井正智先生は、最初に、第一高等女学校で長年校長を務め、鷗友学園創立の際に請われて校長となった市川源三の「女性である前にまず一人の人間であれ」「社会の中で自分の能力を最大限発揮して活躍する女性になれ」という教育理念に触れ、同校がそれを受け継いだ学校であることについて、次のように語りました。

 「女子教育の先駆者的存在だった市川は、創立当初から教員が一方的に教える講義型の授業ではなく、生徒主体の『学習者中心主義』を説いていました。この時代から、今でいうアクティブ・ラーニングを実践していたのです」

 加えて、同校が「全人教育」をカリキュラムポリシーとしていることから、「鷗友学園の学びをひと言で表すと、『幕の内弁当』です。これは、生徒が偏ることなく、さまざまな学問や部活動、行事などに取り組むことで、調和の取れた総合力のある人材に成長することを表しています。学校生活のすべてを大切にした、日本一学校らしい学校にしたいと考えています」と続けました。

 その説明のとおり、同校では「聖書」や「園芸」など特色のある授業を設けています。創立当初から続く園芸の授業では、キャンパス内の実習園で野菜や花を育てます。家庭科ではそれを調理して味わうなど、教科の枠を超えた体験型学習の場にもなっているのです。

 また、定評のある英語教育は、オールイングリッシュで行われます。「英語を英語のまま理解する」という方針の下、グローバル社会に通用する英語力を養成していきます。

 学習以外の面でも独特の工夫がされ、生徒たちが誰とでも仲良くなれるよう、中1は1クラスを約30名という少人数で編成するとともに、3日に1回は席替えを行い、生徒間の距離を縮めているそうです。

授業や個別相談をオンラインで実施 休校中も可能な限り生徒をフォロー

 続いて、新型コロナウイルス感染症の影響による休校時の対応について紹介しました。3月21日の終業式までには新学期に必要な教材をすべて配布し、本格的なオンライン授業を4月21日から開始。授業だけでなく、朝礼やランチミーティングなどもオンラインで実施し、生徒同士がコミュニケーションを図れるよう配慮しました。「ただし、生徒一人ひとりの細かい心の変化はなかなか読み取れません。生徒に寄り添う姿勢を大切にして、オンラインによる担任と生徒との個別面談を行ったり、相談室による電話相談を週4日設けたりして、できる限りフォローしました」と大井先生は語ります。なお、6月19日からは一斉登校が始まり、時間を短縮して授業を行っているそうです。

 最後に、入試について説明がありました。2020年度は、受験生の集中力や体力を考慮して、全4教科の試験時間を例年より各5分ずつ短縮し、45分としたことについて触れました。また、合否を決めるポイントとして、「間違えた問題は定着するまで復習すること」「問題を正確に理解する力を養うこと」「自分の考えを相手にわかりやすく表現する力をつけること」の3点を挙げました。

イメージ写真 園芸の授業「ラディッシュの栽培」は、今年はオンラインで行いました。各家庭に栽培キットを郵送し、種まき、間引きなど栽培方法の動画を視聴し、自宅で育てました

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