受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

市川中学校

2020年7月8日(水)

リベラルアーツ教育を実践し、みずから学び続ける人を育成

 個性の尊重と自主自立を教育方針とする市川中学校・高等学校は、1937年に旧制市川中学校として創設。男子校としての歴史を歩んできましたが、2003年の新校舎完成と同時に共学に移行しました。「独自無双の人間観」「よく見れば精神」「第三教育」という建学の精神の下、生徒一人ひとりの個性を尊重し、みずから学び続けられる人材を育てることを目標としています。

 この日のオンライン説明会で広報部長の高田敏行先生は、建学の精神の一つである「第三教育」について、「家庭における『第一教育』、学校で受ける『第二教育』に対し、『第三教育』とは自分で自分を教育すること。生涯自分で学んでいける力を養うことです」と説明しました。

 続いて、新型コロナウイルス感染症の影響で休校となった約3か月間の取り組みについて説明がありました。早くからICT教育を推進してきた同校では、休校期間中もさまざまなツールを駆使して遠隔授業や添削指導などを行い、充実した学びが継続できるよう、きめ細かくサポートしてきました。オンラインでホームルーム・個人面談・進路相談なども実施して、生徒とのコミュニケーションを継続し、心身のケアに気を配りながら、みずから考えたり学んだりする時間を持つように促していたそうです。高田先生は、同校の生徒が地元の市川市に手作りのマスクを寄付した活動に触れ、「生徒たちが『今、できること』を考えて起こした行動の一つです。ふだんとは違う時間を過ごしたこの休校期間は、生徒にとってまさに『第三教育』を実践する貴重な機会になったと思います」と語りました。

 また、このような建学の精神を土台として同校が展開しているのが「リベラルアーツ教育」です。高田先生は「身につけてもらいたいのは真の学力です。これからの時代に必要なのは、答えのない問題に対処し、自分の考えをしっかりと持って行動できる人材です」と述べました。そして、そのような人材に必要とされる「論理的思考・記述力」「科学力」「教養力」「国際力」「人間力」の五つの力について、それぞれを伸ばすための教育内容を解説しました。

 「論理的思考・記述力」については、自分の考えを表現することを重視した講座を開講し、多くの論文や英文を書く機会を与えて、アカデミックな記述力を育成しています。「科学力」を伸ばすために行われているのは、実験を中心とした探究的な授業です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として、新たな課題を見つけ出す力を育てるのが狙いです。「教養力」を養うためには、各界の第一人者を講師に招いて行う「土曜講座」、古典の哲学書をテキストにした対話型セミナー「市川アカデメイア」、生徒自身が主体となって少人数で行う「リベラルアーツゼミ」など、能動的に学ぶことのできる機会を数多く設けています。「国際力」を培う多彩な国際交流のプログラムも用意しています。「人間力」に関しては、生徒が大きく成長する行事や部活動の重要性が語られました。

 さらに、「書を読み、師と語り、友と何かを為す」ということばが紹介されました。高田先生は「これは『土曜講座』で、当時、文部科学大臣補佐官を務めていた鈴木寛先生が生徒に送ったメッセージです。このような学生生活を送るために、勉強をするだけではなくクラブ活動にも参加して、自分の考えを伝える力をつけ、仲間と一つの目標に向かっていく経験を積んでほしいのです。また、国際理解を深め、人のために役立つこと、今できることは何かを考えてもらいたいのです。すべてに全力で取り組み、その先にある大学で自分は何を学び、どうなりたいのかを常に考えて行動してほしいと思います」と結びました。

 最後に、2021年度入試では、1月の英語選択入試を取りやめるとともに、12月の帰国生入試の出願資格を緩和することが伝えられました。一般入試の日程と会場に大きな変更はなく、1月20日に幕張メッセ国際展示場で第1回(4科)、2月4日に本校会場で第2回(4科)が行われる予定です。

イメージ写真 学び合う仲間がいるのが市川中学・高等学校です!

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