受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開智中学校

2020年7月15日(水)

2021年度から将来の夢を実現するための4コース制に改編

 「心豊かな創造型・発信型の国際的リーダーの育成」を教育目標に掲げる開智中学・高等学校。近年、教育現場で導入が進められているアクティブ・ラーニングにも早くから取り組むなど、先進的な教育プログラムを実践する進学校として知られています。

 この日の説明会において、理事長を兼任する校長の青木徹先生が最初に触れたのは、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間の対応についてです。同校では「21世紀にはICTは言語と同様に重要なコミュニケーションツールになる」と考え、環境の整備を進めてきたそうです。教室に電子黒板つきのプロジェクターを配置し、校内全域でWi-Fiを完備しているのは、こうした考えの表れです。さらに生徒全員にiPadを持たせ、授業や学校生活で活用しています。そのおかげで、休校期間中も、新年度のスタートとともに、朝のホームルームから始まる1日6時限の授業をオンラインで実施することができたそうです。青木先生は「ロイロノート、スタディサプリ、Qubena、Classroomといったアプリを駆使することで、学校での授業に近い学びを提供できました」と、ICTを活用した具体的な取り組みを紹介しました。

 続けて青木先生は、同校が育てたい人物像として「専門分野のスペシャリストとして社会貢献できる国際的なリーダー」を挙げ、「AIが驚異的な進化を遂げ、グローバル化が加速している予測不能な未来に、ウイルスの脅威が加わった今、私たちの生活や価値観は大きく変わるはず。だからこそ、生徒たちには主体的に学び、探究し、判断し、協働できる能力を身につけさせ、自分と周囲の人々を守れる人になってもらいたい」との思いを語りました。

 同校が教科学習と同等に重視しているのが、体験的に学ぶ探究・発信型学習です。生徒の成長に応じて発展的な内容に挑戦する「探究テーマ・フィールドワーク」では、個人が自分で決めた「探究テーマ」の研究に取り組むほかに、磯のフィールドワーク(中1)、森のフィールドワーク(中2)、関西フィールドワーク(中3)、首都圏フィールドワーク(高1)、英国フィールドワーク(高2)を実施。さまざまな探究活動を通じて発生した疑問を起点に、自分なりに考え、仮説を立て、検証・考察します。そうして得た情報は仲間と共有し、最後に発表を行います。青木先生からは「こうした一連のプロセスを繰り返すことで、思考力・探究力が養われます。その集大成となる高2の英国フィールドワークでは、自分たちの探究内容を現地の大学生に英語でプレゼンテーションし、ディスカッションも行います」と強調しました。

 次に、カリキュラムに関する説明に移りました。同校はこれまで、きめ細かい指導で知識を定着させる「一貫クラス」と、先進的な考えや知識を仲間とともに考え自分で吸収する「先端クラス」の2コース制を敷いていましたが、2021年度からは将来の夢をかなえるための4コース制に改編します。設置されるのは、東大をはじめとする難関国公立大学・難関私立大学をめざす「先端IT」、医師・薬剤師・獣医師になるために医療系学部をめざす「先端MD」、グローバルな職業やIT業界など最先端分野をめざす「先端GB」、4年間の探究型学習を通じてゆっくりと将来を考える「先端FD」の4コース。中学に入学する段階で志望大学や就きたい職業が定まっている生徒もいる一方、高校に進学しても定まらない生徒もいるため、2年ごとにコース変更ができるシステムになっています。また、英語や理系科目、キャリア教育などは、コースごとの特色を出して展開しますが、教科学習の進度はどのコースも同じなので、途中でコースを移ることも可能とのことです。

 進路指導・学習フォロー体制も万全です。夏期・冬期に開講される講習は全学年が対象ですが、さらに高2の10月からは放課後の大学進学対策の特別講座を開講し、高3の12月からはセンター試験対策・直前対策講座を実施。青木先生は「日ごろの学習から大学進学に特化した対策まで手厚くサポートしています」と自信に満ちたことばで締めくくりました。

イメージ写真 広大な敷地内には四つのグラウンドやテニスコート、室内プールなどがあり、スポーツ施設も充実。中学生のクラブ参加率は8割程度です

www.kaichigakuen.ed.jp/tyuukouikkannbu/ 別ウィンドウが開きます。

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