受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鎌倉女学院中学校

2020年7月21日(火)

2021年度から教育プログラムを大幅に刷新
“深める学び”で未来を創る女性を育成する

 湘南地区で最も古い歴史と伝統を誇る女子校として知られる鎌倉女学院中学校・高等学校は、1904年、当時の東京開成中学校(現在の開成中学校・高等学校)の校長・田辺新之助によって「鎌倉女学校」として設立され、今年で創立116周年を迎えます。校訓である「真摯沈着」には「しっかりした自己をもち、付和雷同することなく堅実に生きる女性であれ」、「尚絅(しょうけい)」には「謙譲の徳をもち、社会に有為な責任感をもった女性であれ」という創立者の願いが込められています。

 この日のオンライン説明会は、校長の錦昭江先生による教育方針の説明から始まりました。同校では2021年度より、10年先の社会を見通した「未来を創る女性の育成」をめざして、中学の教育プログラムを大幅に刷新することが決まっています。なかでも最重要課題としているのが、「新たなグローバル化への対応」「思考力・表現力・判断力の涵養」「情報活用能力の育成」の三つです。

 「新たなグローバル化への対応」では、生涯使える英語力を身につける“communicative”と、英語を使って世界に貢献する“global”をコンセプトに、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を伸ばすプログラムをバランス良く取り入れ、「受験英語を超えた英語教育の実践」を目標に授業を行っています。英語の運用能力を高める取り組みは、すでに高い成果をあげており、例年、卒業までに9割以上の生徒が英検®2級以上を取得。また、GTEC(スコア型英語4技能検定)を受検した生徒の平均点が1280点(満点)中1025点と、高校3年生の全国平均である784点を大きく上回っています。今後は、卒業までにCEFR(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)の「B2」レベル(実務に対応できる者、準上級者)のスコアを獲得することをめざすそうです。

 「思考力・表現力・判断力の涵養」では、古都・鎌倉の地の利を生かしたフィールドワークや職場体験などを通して日本の文化を学ぶ「鎌倉学」、地球環境を取り巻く諸問題に主体的に取り組む「国際・環境学」などの探究型プログラムを実践しています。中3では週に1度「環境」の時間が設けられ、環境問題に対して各自がテーマの選定からリサーチ、レポート作成、プレゼンテーションまでを体験しながら、論理的思考力を養います。「マイクロプラスチックのごみ問題」を取り上げ、鎌倉市長にプレゼンテーションを行った生徒もいるそうです。錦先生は今後の取り組みについて、「読書指導や新聞を活用したクリティカルシンキング・プログラムによって、主観に流されず、自分の考えを客観的・論理的に伝える力を涵養するプログラムを導入していきます」と話しました。

 「情報活用能力の育成」に向けては、「ICT環境の整備」「プログラミング学習」「情報モラル教育の充実」に力を入れて取り組んでいます。電子黒板付きのプロジェクターを全教室に配置し、全館にWi-Fiを導入するなど校内のICT環境を整備しました。そのうえで、プログラミング学習(中1)、高2生が中1生に対して行う「情報モラル授業」、GoogleのG Suiteを活用したオンライン学習などを通して、情報基盤社会を築いていくための資質を養う教育を実践しています。錦先生は「これからの社会で生き抜くためには、身につけた知識や技能を関連づけ、組み立て、新たな場所で使うことができる汎用性を持つことが必要です。本校の“深める学び”が、皆さんの『つなげて・使えて・創り出す力』となっていくことを願っています」と結びました。

 最後に2021年度入試について、錦先生は「基本的なことを理解していれば十分得点が可能です。焦らず、こつこつと毎日の勉強に取り組んでください」と受験生にエールを送りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 JR・江ノ島電鉄線鎌倉駅から徒歩7分。正門から校舎へと続く「プリンセスロード」には、オオシマザクラ、バラ、ハナミズキなどが植栽され、生徒は四季の変化を楽しみながら登校します

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