受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

サレジオ学院中学校

2020年7月27日(月)

「アシステンツァ」(ともに居る)の精神の下、生徒に寄り添いながら自主性を育む

 サレジオ学院中学校・高等学校は、イタリア北部・トリノのカトリック司祭であるドン・ボスコが創設した教育修道会「サレジオ会」を母体とする男子校です。ドン・ボスコの教育理念の下、「信念・愛情・理性」を軸とする全人教育を実践しています。

 オンライン説明会の冒頭、入試広報委員長の朝倉広明先生は「本校は60年前の創立当初から『アシステンツァ』の精神を大切にしています。これはイタリア語で『ともに居る』という意味で、英語の『アシスト』に当たります。わたしたち教員は、サッカーで絶妙なタイミングでパスを渡すように、生徒に的確な助言を与え、良いシュートができるよう導いています」と力強く話しました。生徒に寄り添い、適切な距離感を保ちながら自主性を育むのが、同校の教育の特徴といえるでしょう。

 次に朝倉先生は、教育目標である「25歳の男づくり」について触れました。これは、高校卒業時に青年としての完成形を求めるのではなく、社会である程度の実績を残せるであろう25歳での成熟をめざすというもの。もちろん、知識を増やすことだけではなく、全人的に成長することも意味しています。朝倉先生は「25歳になったときに、世の中の立場の弱い人や助けを求めている人の『声なき声』に耳を傾け、手を差し伸べることができる社会人になってほしいと願っています。そういった価値観を育てることが本校の使命です」と語りました。そのことばのとおり、同校では、慈善活動にも積極的に取り組んでいます。たとえば、毎月15日の「お米1合の日」には、生徒が1合の米を学校に持参します。集められたお米は関係の教会に送られ、炊き出しなどに使用されます。このほかにも、学校周辺地域の清掃やクリスマス街頭募金なども行っているそうです。

 続けて、キャリア教育について紹介しました。中3で職場訪問を実施するほか、高1では2泊3日の進路ガイダンス合宿を、高2では勉強合宿を行うなど、大勢のOBや保護者の協力を得ながら、さまざまな進路に目を向けられるようなプログラムを充実させています。

 英語教育にも力を入れています。英語の授業は、中学では週7時間設定。外国人講師による英会話の授業が週1時間あるのに加え、フィリピン人講師とのマンツーマンでのオンライン授業も週1時間設けています。さらに、日ごろの英語学習の成果を発揮するのが、中3修了時の春休みに行う全生徒対象のイタリア研修旅行です。6泊8日の日程でドン・ボスコの故郷であるトリノをはじめ、ミラノ、フィレンツェ、ローマなどを訪問。フィレンツェ、ローマでは、現地ガイドの方と英語でコミュニケーションを取りながらの班別自主行動となります。

 希望制の海外研修も豊富なプログラムが用意されています。中3と高1がペアを組んで一つの家庭に滞在するカナダホームステイでは、下級生とホストファミリーの会話が弾むように上級生が手助けすることで、双方の英語力を伸ばします。高校生対象のフィリピン語学研修では、1日9時間のレッスンで語学力を磨くだけでなく、スラム街などを訪れ、自分たちとは異なる境遇の人たちの現状について、真剣に考える機会を与えています。

 説明会の終盤では、入試について説明がありました。2021年度もこれまでと同様、2月1日にA試験、2月4日にB試験が行われます。いずれも国語・算数が各50分・各100点で、理科・社会が各40分・各75点です。「合格のボーダーラインは、全体の6~7割の点数です。配点の高い国語と算数では、なるべく点数を落とさないように注意してください」と朝倉先生はアドバイスしました。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度の海外研修は中止されましたが、休校期間中のオンライン授業実施により、ICTを活用した教育活動が一気に加速したとのこと。休校期間中に中1から高2までの全生徒にタブレット端末が行き渡ったので、現在では生徒たちがホームルームや部活など、授業以外でも幅広く活用しているそうです。

イメージ写真 広大なグラウンドと12面のテニスコートを擁し、文武両道の学校生活を伸び伸びと送ることができます。中学生の部活加入率は、ほぼ100%です。中学テニス部は過去3回、全国大会で優勝を果たしています

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