受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

晃華学園中学校

2020年7月31日(金)

SDGs活動や「国際」の授業で世界を知り、「ノーブレス オブリージュ」の精神を育む

 フランスのカトリック女子修道会「汚れなきマリア修道会」を母体とし、1963年に開校した晃華学園中学校高等学校。校名の「晃華」は「光り輝く華」を意味し、聖母マリアを象徴しています。マリアニストスクール(マリア会系の学校)共通の指針に基づく五つの教育方針「カトリック精神に基づく教育」「質の高い全人教育」「家庭の精神を基盤とする教育」「奉仕、正義、平和をめざす教育」「変化に適応できる教育」を掲げ、時代に即した教育を実践しています。

 オンラインで開催されたこの日の説明会では、初めに工藤優希子先生から教育方針について説明がありました。工藤先生は同校の教育理念の実践目標の一つである「Noblesse Oblige(ノーブレス オブリージュ)」を挙げ、「このことばは聖書の『すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される』という一節に由来しています。本校では、生徒たちが神様から与えられた個性や能力を他者のために生かし、他者のために生きることに喜びを見いだす人へと成長できるよう教育していきます」と話しました。また、同校の教育活動は「カトリック教育」「女子教育」「ライフガイダンス」の三つを柱としています。まず、「カトリック教育」では、毎日の祈りの時間やさまざまな宗教行事を通して生きることの意味を考え、「他者とありのままの自分を受け入れ、愛することのできる人」を育てます。次に「女子教育」では、ジェンダー役割にとらわれずに自分のやりたいことにチャレンジできる環境で過ごし、自己肯定感を高めます。そして、「ライフガイダンス」は、単なる進学指導にとどまらず、その後の人生設計を見据えた“善い生き方”について考えることができるよう、中高6年間で多様な価値観に触れ、自分の進路を主体的に選び取る力を養います。工藤先生は「他者のため、世界のために、卒業後も新たなステージで学び続けることができるよう、生徒の背中を押す進路指導を行います」と話しました。

 続いて、長岡仰太朗先生から教科教育について説明がありました。同校は設立当初から英語4技能を重視した英語教育を行っていますが、帰国生入試は実施せず、中1は全員が初歩から英語を学び始めます。生徒の興味・関心を引き出すため、図書情報センターでは絵本や小説の洋書などを取りそろえ、英語に触れる機会を多くつくっているそうです。また、アウトプットの機会として校内スピーチコンテストを実施。練習を重ね激戦をくぐり抜けた生徒が、レベルの高いスピーチを披露します。

 数学は、中学で徹底的に基礎力を固め、各自に配布するタブレットを使った補習や、小テストの実施などできめ細かくフォローします。その成果として、中1の秋までに日本数学検定協会が主催する「数学検定」の3級にほぼ全員が合格するほか、2018年には数検グランプリにおいて文部科学大臣賞を受賞しています。理系学部を志望する生徒も多く、2019年度の卒業生の4割以上が理系に進んでいます。

 また、同校ならではの活動として、アクティブ・ラーニング形式で社会について幅広く学ぶ「国際」の授業が紹介されました。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について、iPadを使用して60秒のPR映像をグループごとに制作する映像コンテストを実施するほか、中学の社会科の集大成として「校内模擬国連」を開催するなど、ICTを活用したプログラムを実践しています。

 最後に、奥山紘子先生から進学実績と入試について説明がありました。理数教育の充実を反映し、約半数が理系に、中でも医学部を含む医療系学部への進学者が多くなってきています。2021年度入試はこれまでどおり、2月1日の午前・午後、2月3日午前の計3回です。3日の実質倍率が年々高くなってきているため、「本校を第一志望とする受験生には、1日の午前・午後のいずれかでの受験を勧めている」とのこと。「繰り上げ合格候補者への連絡は合格発表時に行い、順位は通知しない」という2021年度からの変更点も伝えられました。

イメージ写真 英語の「読む力」を養う仕掛けとして、図書館情報センターには絵本から専門書まで幅広いジャンルの洋書を約4900冊もそろえています

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