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学校説明会レポート
豊島岡女子学園中学校
2020年6月24日(水)
毎朝「運針」に取り組み 勤勉に努力する大切さを学ぶ
豊島岡女子学園中学校・高等学校は、旧加賀藩士夫人の河村ツネと2人の娘によって1892年に女子裁縫専門学校として創立されました。歴史ある女子校としての伝統を大切にしながらも、近年は難関大学にたくさんの合格者を輩出する進学校としても知られています。
この日のオンライン説明会では、まず、校長の竹鼻志乃先生が同校の教育内容について話しました。同校の教育方針は、人として正しい道を実践する「道義実践」、こつこつと真面目に努力を積み重ねる「勤勉努力」、一人ひとりが持っている才能を見つけ、磨き育てていく「一能専念」という三つから成ります。
この教育方針を表す最も特徴的な取り組みに「運針」があります。運針では毎朝5分間、1メートルの白い布に赤い糸をひとすら通していきます。この運針の目的は大きく四つあり、一つめは、「無心になって縫うことで集中力を養う」です。二つめは、「裁縫の基本である運針を行うことで物事の基礎・基本の大切さを知る」です。三つめは、「毎日継続することで物事は上達すると知り、勤勉に努力する大切さを学ぶ」です。四つめが、「一人ひとりの生徒が〝一能〟を発見し、磨き、特技とする」です。
竹鼻先生は、「運針は生徒にとって平常心を保つ力を鍛える大切な時間です。実際、『今日は針の進め方が違うな』と感じる生徒に声を掛けてみると、いろいろなことがわかります。教員たちも、生徒の小さな変化にも気づけるよう、きめ細かい指導を心がけています」と強調しました。
実践的な探究型プログラムで みずから未来を創り出す力を育成
続いて、教育内容の説明がありました。生徒たちが将来、社会に出たときに、世界を舞台にしなやかにたくましく、自分らしく活躍できるよう、「学力」と「人間力」の養成に力を注いでいるとのことです。日々の授業は基礎学力の定着を図る場として、また大学入試に向けた実戦力を身につける場として重視。さらに、中学では自分の生き方を考える機会づくりとしてのキャリア教育にも力を入れ、高校ではそれを具体化するための進学指導を学年別に行っていきます。
また、2018年度よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校では、「未来を創る力」の育成をめざして、課題探究型の学びにも重点的に取り組んでいます。そこでは「挑戦する姿勢」「科学的思考で課題を解決できる力」「世界で活躍できる力」という三つの柱を掲げた教育プログラムを展開。その例として、生徒がみずから課題を設定して調査・研究に取り組む「Academic Day」や、試行錯誤しながらチームでモノづくりの楽しさを味わう「モノづくりプロジェクト」などが紹介されました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、同校でも5月末まで休校が続きましたが、早くも4月中旬から、課題と動画の配信をメインにしたオンライン授業を週6日実施しました。今後は、生徒が所有するデバイスを活用して、ICT教育のさらなる充実を図っていくそうです。
同校は2021年度入試を最後に高校募集を停止し、完全中高一貫校となりますが、それに伴う募集定員の変更はないとのこと。竹鼻先生は「今後は、これまでより一層生徒に寄り添って、保護者の方とともに、6年間での成長を見守っていきたいと考えています」と結びました。
JR・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線など複数路線が乗り入れる池袋駅からほど近い、交通の便の良い立地環境。東京・埼玉のほか、千葉・神奈川から通学する生徒も増えてきています
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