受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

成城中学校

2020年8月5日(水)

伝統的な男子教育とグローバル教育で「知・仁・勇」を備えたリーダーを育成する

 1885年に陸軍士官学校の予備校として設立された成城中学校・高等学校。校名の「成城」は、中国の古典『詩経』にある「知徳に優れた男子が国を成す」という意味の「哲夫成城」に由来し、「社会に有為な人材を育成する」という建学の精神を表しています。都心(都営大江戸線「牛込柳町」から徒歩1分)に立地しながらも、周囲には閑静な住宅街が広がる落ち着いた環境の下、2015年に完成した新しい校舎は学習施設と運動施設が充実しています。

 オンラインで行われたこの日の説明会では、校長の栗原卯田子先生があいさつに立ちました。校章に描かれている三光星は、それぞれ、確かな知識・教養・賢明な知性を意味する「知」、思いやりの心・チームワークを得意とする柔軟さを意味する「仁」、果敢に挑戦する勇気と前例のない課題に挑戦する強靭な力を意味する「勇」という同校の教育理念を表しています。同校がめざしているのは、これからの時代に必要な、この「知・仁・勇」を備えた、人間力の高いリーダーの育成です。

 そんな同校のリーダー教育は、「伝統男子教育」と「グローバル教育」の2本の柱から成っています。まず「伝統男子教育」の象徴として栗原先生が挙げたのは、中1で行われる3泊4日の臨海学校です。千葉県南房総市の岩井海岸で行われる臨海学校は1925年から100年近く続く伝統行事で、遠泳では、選抜された高2の生徒が補助員として指導に当たります。ここでは縦のつながりが重視され、高2生は安全に配慮しながら後輩をサポートすることでリーダーシップを学び、中1はその頼もしい姿から、ロールモデルとして影響を受け、それが男子を伸ばす教育につながっています。

 また、「グローバル教育」では、中3~高2の希望者を対象に行う「エンパワーメント・プログラム」があります。これはカリフォルニア大学等から学生を招き、1日6時間・5日間の研修を行うもので、英語で議論・企画・発表することを通して、英語力の向上と自己理解や異文化理解を促します。このほかにも、台湾やオーストラリアでのグローバルリーダー研修など、海外研修のプログラムが充実しています。

 同校ではこれらの教育をより一層充実させるため、2019年度から高校募集をやめ、中高完全一貫校に移行中です。これによりカリキュラムも刷新し、中学ではプログラミングにつながる「数学統計」、日本語の言語技術の向上をめざす「国語表現」、高校ではネイティブ教員によるライティング指導を行う「英語表現」などの授業を新設。栗原先生は、「“やりだしたら止まらない” “男子は化ける”、これが成城の特徴です。伝統校の良さ、男子校の良さを生かしながら、生徒が『ここで学べてよかった』と思える中高完全一貫校をめざします」と結びました。

 続いて、校舎内やグラウンドでの部活動の様子などがオンラインで紹介された後、入試広報室長の宮本八太郎先生から学校生活について説明がありました。同校には、何事にも失敗を恐れずに取り組み、みんなでにぎやかに過ごせる環境と、教員と生徒が一つの家族のような雰囲気があると言います。「絶妙な距離感」で生徒と接するノウハウを有する教員の指導の下、上級生になるにつれ「自治自律」「自学自習」を身につけていきます。また補習指導では、職員室の一角に「居残りスペース」を設け、宿題や小テストの結果が振るわない生徒に対して日常的に補習を行うほか、学期末にもテストの結果によって指名制補習を行うなど、勉強に対する目的意識を高め、学習習慣を確立させるための体制が整っています。

 2021年度入試については、昨年度からの大きな変更はありません。なお、複数回受験に対する優遇制度は特にないそうです。

イメージ写真 2015年に完成した新校舎は、生徒同士が自然に集まる自由で開放的な空間。チューターが常駐する70席の自習室「自修館」や人工芝グラウンド、地下体育館などの施設も充実しています

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