受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

香蘭女学校中等科

2020年8月7日(金)

先輩から後輩へフォロワーシップを継承し、社会で生き抜く「有為な女性」を育成

 1888年に英国国教会の聖ヒルダ伝道団によって創立された香蘭女学校は、キリスト教の教えに基づく女子教育を行うミッションスクールです。東京都品川区の閑静な住宅街に囲まれたキャンパスの敷地内には、小川や池、緑豊かな築山などがあり、自然を肌で感じることのできる恵まれた環境です。

 この日のオンライン説明会は、同校の卒業生でもある入試広報室長の桜井千枝先生から、教育内容について詳しい説明がありました。同校では、どのような社会でも生きていくことができる論理力・表現力・創造力を備えた「有為な女性」の育成をめざしています。「有為な女性」とは、日々の礼拝や聖書のことばを通して培われる隣人愛の心を持ち、神様から与えられた「賜物(たまもの)」を磨いて、それを社会や人々のために役立てることができる女性です。このような女性を育てるために、同校では「Experience×Education(体験×教養)」「Diversity×Empathy(多様性×共感力)」「Life Design×Talent(ライフデザイン×賜物)」という三つの柱から成る教育プログラムを実践しています。

 「Experience×Education」では、本物と出合うことで未知の世界への興味・関心を喚起し、知恵へと昇華していきます。定評のある英語の授業は週6コマ設定し、4技能をバランス良く身につけさせます。週3回の「英語Full」では、検定教科書を使った音読トレーニングや問題演習で基礎を固めます。週3回の「英語Half」ではクラスを2分割して、ネイティブ教員による授業や、ネイティブ・日本人教員のチームによる授業が行われ、タブレットを使って洋書のリスニングやシャドーイングなどに取り組みます。国際交流の場として、短期・中期・長期の三つから期間を選択できるカナダ・プリンスエドワード島での留学プログラムがあります。

 伝統的な取り組みとしては「ビッグシスター制度」が特筆されます。これは中1生のお世話係として高3生が学校生活をサポートするものです。上級生へのあこがれがフォロワーシップを育て、フォロワーシップからリーダーシップを育てていきます。桜井先生は、「『香蘭』の校名のとおり、先輩から良い“香り”を感じ、自分もまたその“香り”を後輩に伝えていくのが本校の伝統です」と強調しました。

 「Diversity×Empathy」は、毎日の礼拝、キリスト教の暦にのっとった季節の宗教行事、「ヒルダ祭」と呼ばれる文化祭やバザーといったイベントなどが中心となります。6年間の祈りの日々を通してミッションに気づき、自分とは異なる価値観を持つ他者と歩む協働性や、まだ見ぬ隣人のために心を寄せる共感性を育むとともに、みずから行動する力を養います。

 「Life Design×Talent」では、神様からそれぞれ授かった「賜物」を生かして生きていく道を探究します。同校はキリスト教のプロテスタント系団体「日本聖公会」に属する学校であり、関係校に立教大学、聖路加国際大学があります。両校への推薦入学制度もあり、立教大学へは全学部・学科に97名が進学可能です。これは定員160名の約6割に相当し、「高等科3年間の評定平均値が3.5以上」「CEFRのB1レベル(英検®2級相当)の英語力」が出願資格となっています。高3では、立教大学の学生とさまざまな社会問題について一緒に考察し、議論・意見交換をする高大連携プログラムがあるほか、進学内定者向けにTOEIC特別講座、企業へのインターンシップなども用意されています。

 2021年度入試については、前年度と同様に第1回が2月1日午前に、第2回が2月2日午後に行われます。1回・2回に同時出願した場合は、検定料が4万円(通常は各2万5000円)に減額され、繰り上げ合格者選定の際に優遇措置があるそうです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 全生徒がiPadを所有。校内全域をカバーするWi-Fi環境を整備し、全教室に電子黒板を設置しています。休校期間中はもちろん通常の登校期間にも、授業や部活動だけではなく、あらゆる教育活動にICTが活用されています

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