受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教女学院中学校

2020年8月8日(土)

キリスト教に基づく女子教育を実践し、真の自由と豊かな人間性を求め続ける人格を育成

 立教女学院は、プロテスタント宣教師であるC.M.ウィリアムズによって1877年に創設されました。以来、キリスト教に基づく女子教育によって、真の自由と豊かな人間性を求め続ける人格の育成をめざしています。

 オンラインで開催されたこの日の説明会は、入試広報部長の髙嶺京子先生が担当しました。学校の沿革に関する説明の後、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中の対応について紹介。同校では授業とホームルームをオンラインで実施するのに先立ち、キリスト教を教育の柱に据える学校として、校長先生とチャプレン(学校付き牧師)からメッセージを発信し、「今回のような未曽有の事態において、どのような気持ちで日々向き合えばよいのか」を伝えたそうです。

 同校は教育目標として「他者に奉仕できる人間になる」「知的で品格のある人間になる」「自由と規律を重んじる人間になる」「世の中に流されない凛とした人間になる」「平和をつくり出し、発信する人間になる」を掲げています。そして、それらを具体的に実現するために「キリスト教教育」「社会生活」「基礎学力」の三つを柱とした教育を実践しています。

 一つめの柱の「キリスト教教育」としては、毎朝の礼拝、土曜集会プログラム、修養キャンプ、ボランティア活動、平和を発信する活動などを実施。たとえば年間10回程度行う土曜集会では、現代社会の課題と向き合うプログラムが組まれ、各界で活躍する著名人による講演を聴講したり、キリスト教以外の宗教への理解を深めたりしています。修学旅行も平和学習を目的としたもので、中3で平戸・長崎を、高2で沖縄を訪問します。

 また、同校の国際教育プログラムは、語学力を高めるだけでなく、平和に貢献するための意識・態度・力を身につけることも重視し、サマーイングリッシュプログラムや姉妹校との交換留学のほか、模擬国連への参加など、さまざまな取り組みが行われています。

 二つめの柱「社会生活」では、自主性・自発性を育む活動を推進しています。制服がないこともその表れです。また、同校の生徒会活動は日本にある女子校のなかでは最も古い自治の伝統を有し、部活動・委員会活動・文化祭などが生徒自身の手で運営されています。髙嶺先生は「生徒たちはどんなことでも自分たちでやりたいという気持ちを持っています。生徒会主催の学校説明会は、例年7月下旬に行われています。今年度は残念ながら開催できませんでしたが、4・5年生の皆さんはぜひ、来年以降に参加してみてください」と語りました。

 三つめの柱「基礎学力」を育てる取り組みの先には、主体的に学ぶ独自の総合的学習「ARE学習」があります。これは、生徒自身が疑問を持ち(Ask)、徹底的に調べ(Research)、発表する(Express)プログラムです。授業は中1から段階的に始まり、最後の高3では卒業論文を書きます。この卒業論文は、立教大学への推薦を希望する生徒には必修ですが、他大学をAO入試で受験する生徒も、この卒業論文を自身の学習成果として役立てているそうです。

 進路指導については、「本校では“進学”指導というよりは、どう生きるかという路(みち)を決める“進路”指導を心がけています」と強調しました。高1までは全員が共通カリキュラムで学び、高2から「理系」「文系(受験希望者)」「文系(立教大学推薦希望者)」の3コースに分かれます。

 立教大学への推薦枠は121名分ありますが、立教大学以外への進学を希望する生徒も多く、2020年に立教大学に関係学校推薦で進学したのは95名でした。他大学進学者の多くは国公立大学や早慶上智などの難関私立大学に進みます。理系の場合、その多くが医歯薬看護系です。

 最後に、2021年度入試に関する説明もありました。現時点では、日程や科目などを変更する予定はなく、小・中・高のある広い構内を利用し、密にならないよう配慮しながら実施するそうです。髙嶺先生によると「今年度の出題範囲は、6年生の学習環境に配慮し、限定します」とのこと。詳しくは学校ホームページをご覧ください。

イメージ写真 約5万㎡のキャンパスは緑豊かな環境。2006年に杉並区の有形文化財に指定された聖マーガレット礼拝堂、2014年に完成した総合体育館などが並びます

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