受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

順天中学校

2020年8月17日(月)

探究力を鍛え、21世紀の国際社会で活躍する人材を育む

 1834年に和算家の福田理軒によって創設された「順天堂塾」を起源とする順天中学校・高等学校。「英知をもって国際社会で活躍できる人間を育成する」という教育理念を掲げ、学び方と生き方を大切にした教育活動に取り組み、「真の学力」と「真の人間性」を育んでいます。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った副校長の片倉敦先生は、「建学の精神である『順天求合』とは、『自然の摂理にしたがって真理を探求する』という意味です。21世紀の社会で必要となるのは、インプット中心の学力だけではありません。本校では、創立時から行われている探究活動を基軸として、知識とともに思考力・判断力・表現力、そして豊かな人間性をも身につけるアウトプット型の教育を行っています」と話しました。

 国際社会で活躍する人材の育成をめざす同校では、主体的に課題を発見して解決していく「創造的学力」、多様な価値観や文化を理解して対話できる「国際対話力」、人々と協働して物事を進めていける「人間関係力」の三つの資質・能力を育てるために、探究的な学びを取り入れた中高一貫教育が展開されています。

 中学では教科の特性を生かし、国語・数学・英語の主要科目は体系的な「系統学習」を展開。小テストや補習を繰り返すことで基礎を完全に習得できるよう指導します。理科・社会の授業では、興味を持ったことを調べて発表する「探究学習」を導入し、中1からプレゼンテーションの機会を数多く設けて、表現する体験も重視しています。芸術・技術家庭・保健体育・道徳は、福祉活動や国際活動などに関連させる「統合学習」と位置づけています。片倉先生は、老人ホームや保育園などを訪問する際のプレゼントを技術家庭の授業で制作することを例に挙げ、「ボランティア活動での交流は、自己肯定感を高め、社会に貢献することを考えるきっかけにもなっています」と語りました。

 高校では、目標とする大学に応じてクラスを編成し、類型制の進学教育が行われます。中高一貫生は「特進選抜類型」「理数選抜類型」「英語選抜類型」のいずれかで学び、最難関大学の受験にも対応できる実戦力を高めているそうです。片倉先生は、各クラスの特徴を説明し、「すべての類型において、学校内で学習を完結できるような『チーム順天の受験指導』をしっかりと行っています」と強調しました。

そうした教育の成果は、大学進学実績にも表れています。過去5年間で見ると、卒業生の41%が国公立大学または早慶上理・GMARCHに進学しました。また、2019年には高3生の70%近くが英検®2級以上を取得するなど、同校が力を入れている英語教育に関しても結果を出しています。

 2021年度入試についても説明がありました。一般入試は2月1日午前・午後、2日午前・午後、4日午後の5回行われます。このうち4日午後の「多面的入試」は、算数・国語または算数・英語に加えて、自分がこれまでに取り組んできた学習・活動・体験について、10分間でアピールする「マイ・プレゼンテーション」が課されます。

 今年度の学校説明会と「チャレンジ」(入試問題解説)は動画配信となることも伝えられました。少人数での校内見学が予定されていますが、参加には学校ホームページからの予約が必要になるとのことです。

 最後に、昨年カンボジアの子どもたちに英語を教える海外ボランティアとして留学した生徒や、アフリカのザンビアに診療所を建設するプロジェクト「ザンビア・ブリッジ」に参加している卒業生の活動が紹介されました。片倉先生は「このような生徒や卒業生を誇りに思います。知識だけではなく、社会性・探究力・創造力を身につけ、国際社会で活躍する人材をこれからも育てていきたいと考えています」と語り、説明会を締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 高台にある校舎は明るく開放的。2017年に完成した「理軒館」には、グローバルな学び舎として、ラーニングコモンズ、セミナールームなど多彩な学習スペースが設けられています

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