受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

富士見丘中学校

2020年8月31日(月)

一人ひとりに寄り添う少人数教育で、グローバルな探究力と英語力を育成

 創立80周年を迎えた富士見丘中学高等学校は、生徒一人ひとりの個性や学び方に合わせた面倒見の良い教育を実践する女子進学校です。2015年にスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、先進的な英語教育とグローバル教育を展開。今年3月の卒業生94名のうち約3分の1がGMARCH以上の大学に進学するなど、進学実績を伸ばしています。

 オンライン説明会であいさつに立った校長の吉田晋先生は、「本校の大きな特長は、伸び伸びとした環境のなかで、生徒一人ひとりが積極的にアクティブ・ラーニングに取り組み、行動力や実行力を高めている点です」と話しました。同校はSGHとしての5年間の活動で実績を残し、今年度は、グローバル人材を育成する新たな文部科学省のプロジェクト「ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業」のカリキュラム開発拠点校に選ばれました。

 続いて、具体的な教育の内容については、教務部長の関根淳先生が説明しました。関根先生は、大学入試が一般入試から推薦入試(学校推薦型選抜)にシフトしていることを指摘し、「評価方法の軸となるのは、小論文・口頭試問と英語力です。これからは、目標をしっかりと持ち、大学でどんな学問をしたいかという意志・意欲が重視されます」と強調しました。

 同校ではこうした変化を見据え、「英語教育」「アクティブ・ラーニング」「ICT教育」に力を注ぎ、多様な学びを通じて生徒の興味・関心を育てています。たとえば、自主研究「5×2」(中1~高2)では1年をかけて、自分で決めた研究テーマに取り組み、その内容を発表します。そこでは教員や外部の研究者から指導を受け、問題を掘り下げて整理する力、プレゼンテーション力、自分の考えをわかりやすく伝える手法、それを共有する力を身につけます。この時間を通じて培われた問題発見能力が、それぞれが自分の進路を模索する一助となり、大学の推薦入試に生きてくるのです。

 一方、定評のある英語教育に関しては、4技能をバランス良く磨き、小規模校ならではのきめ細かい指導で、全員の英語力を引き上げています。英語科教諭の田中裕樹先生からは、三つのプログラムが紹介されました。

 一つめは、中2~高2の生徒全員を対象に週1回、授業の中で実施しているマンツーマン英会話“Online Speaking”です。学習効果を高めるため、自己評価シートを用いた「振り返り」を必ず行い、生徒はレッスンで話せなかった内容や理解できなかった表現をシートに記録し、辞書などを使って、自分なりに調べた内容を英語で書き加えます。そのシートは教員が添削し、海外のネイティブ講師の講評とともに返却します。

 二つめは「週末エッセイライティング」です。毎週末の課題として、中1・2は英語の日記を書き、中3~高2は、ネイティブ教員から与えられた英検®準2級~2級レベルのトピックに沿って、100~150語以上のエッセイを書きます。それに対して、ネイティブ教員は表現に関してコメントし、日本人の先生が論理構成について添削を加えて返却。生徒はその内容を確認した後、ノートパソコンを使ってリライトし、「書く力」を鍛えます。

 三つめは「ICTを最大限に活用する指導」です。同校では、中1からパソコンスキルを身につける「ICT」という授業が行われ、生徒全員が1台ずつ所持しているノートパソコンを、日々の学習やプレゼンテーションに活用していきます。英語学習においても、家庭での音読の指導がデータ録音で可能となり、発音や聞き取り能力の向上に効果を発揮しているそうです。田中先生は「資格試験に向けたスピーキングテスト対策を自宅でできる体制も整っています。コロナ禍における休校期間中も、対面授業と遜色のない教育をオンラインで進めることができました」と力強く話しました。このような充実した英語教育の成果は確実に表れ、昨年の中3のGTECスコアは、高2の全国平均を上回っています。また、70%を超える生徒が英検®準2級以上を取得しています。

 入学試験は、2科・3科(算国+理または社)選択の「一般コース」のほか、「WILL入試」「帰国生入試」「グローバルアスリート入試」「適性検査型思考力入試」など、さまざまな形式で実施されます。2021年度からは英語資格(英検®4級以上)保有者を対象に、国語または算数のいずれか1科目で受験できる「英語資格入試」も導入することのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 海外大学進学に向けて、TOEFL、IELTS対策のAcademic EnglishやSAT Mathも設置。ロンドン大学キングス・カレッジ(イギリス)とクイーンズランド大学(オーストラリア)から指定校推薦制度対象校に認定されています

www.fujimigaoka.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

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