受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐朋中学校

2020年8月11日(火)

「みや林」と調和した新校舎で
アカデミックな〝知〟と感性を育む

 国立市の文教地区に位置する桐朋中学校・高等学校は、自由と個性を重んじる男子進学校です。

 この日のオンライン説明会は、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中の対応に関する説明から始まりました。中学部長の村野英治先生は、「『本物に触れること』を重視する本校では、ICTを利用した授業にはこれまで積極的に取り組んでいなかったので、休校を機に教員が試行錯誤しながら進めました」と語ります。その舞台裏の様子は、「オンライン授業の裏側」として動画にまとめ、中1の生徒に公開されました。オンライン学習支援ツールを導入し、ウェブ会議アプリを使って双方向授業を実施したほか、オンラインホームルームには、卒業生によるメッセージも数多く寄せられたそうです。村野先生は「卒業生だからこそ、今伝えたいことを発信し、後輩たちを大いに勇気づけてくれました」と述べ、その様子を動画で紹介しました。

 次に、話題は同校の充実した学習環境に移りました。武蔵野の面影を残す自然豊かな場所に東京ドーム1.6個分の広大な敷地を構え、小学校から高校までの校舎、二つのグラウンド、「みや林」と呼ばれる雑木林を有しています。「みや林」には広葉樹が茂り、四季折々の変化を楽しむことができます。創立75周年を迎えた2016年に新校舎が竣工し、反射望遠鏡のある天文ドームやプラネタリウム、10室に及ぶ理科関連教室など、アカデミックな〝知〟と感性を育む設備が整いました。

アカデミズムの伝統を継承し
本物志向のていねいな学びを実践

 続いて、教育内容について説明がありました。教育目標の「自主・敬愛・勤労」は、初代校長の務台理作が起草に携わり、1947年に施行された教育基本法の条文から採用されたものです。務台校長は戦後の世界平和を願い、真の民主主義的教育を実践しようと考えました。同校がめざす民主主義的教育とは、個を尊重してさまざまな能力を伸ばす「一人ひとりを大切にする教育」です。そして個が組織の中で主体的に考え作り上げる「一人ひとりが主役となる学校」をめざしており、これが桐朋の自由な校風を醸成しています。

 そして、同校に受け継がれる伝統に「アカデミズム」があります。村野先生は「自由な校風が学問を育て、学問の目標である『真理を追究する』という姿勢が、桐朋の『本物志向』を生み出しています」と強調しました。

 同校のアカデミズムは教科学習にも表れています。たとえば数学科では、教員によって体系的に編纂されたオリジナル問題集『A級中学数学問題集』を使用。高校の教室では、前と後ろ、そして廊下側の計三つある黒板を活用し、生徒がそれぞれに証明や入試問題の解説などを板書していきます。授業の中で実施する小テストに不合格だった生徒や、学期末テストの成績が振るわなかった生徒に対しては個別指導による補習を行うなど、きめ細かい学習フォロー体制も整っています。

 最後は、2月の入学試験の出題傾向についてです。例年、算数では、読解力やさまざまなパターンを粘り強く見つけていく、思考力が求められる問題が出題されているとのことで、村野先生は「これらの問題を捨てることなく、食らいついていってほしい」と話しました。

イメージ写真 クラブ活動も盛んな同校。長い歴史を持つ体操部をはじめ、全国レベルの実力を持つ陸上競技部・卓球部・将棋部など、たくさんの部・同好会が活動しています

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