受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神戸大学附属中等教育学校

2020年8月22日(土)

神戸大学の附属校として
グローバルキャリア人を育成

 神戸大学の附属校再編事業に伴い、2009年、既存の2校の附属中学校を統合して誕生した神戸大学附属中等教育学校。2015年から前期課程(中学相当)の一般募集を開始し、以来、男女共学の6年一貫校として高い人気を誇ります。この日、説明に立った副校長の齋木俊城先生は、最初に同校に関するクイズを出題。英語での略称や所在地、最寄り駅からの距離など、学校の豆知識を楽しく紹介しました。

 続いて、中等教育学校の位置づけを説明。中学校+高校ではなく、高校を「下方伸張」した学校であることが示されました。学年は1年生から6年生となり、入学式も卒業式も1度だけです。

 日々の教育活動は、神戸大学が掲げるビジョンの下、国際的視野を持って未来を切り拓き、真理探究の精神に富んだ「グローバルキャリア人」の育成をめざしています。目標は、「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」を身につけること。これら四つの力を鍛えたうえで、それらを総合する「考える力」の育成を重視しています。

 その中心となるのが、教科学習で身につけた確かな学力を土台に行う「Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクト」(KP)をはじめとするプログラムです。「総合的な探究の時間」を活用し、6年にわたって取り組むKPでは、みずからテーマを設定して研究に取り組み、5年生では卒業研究として1万8000字に及ぶ論文をまとめます。3年生から6年生まで4学年合同のゼミもあり、生徒はKPを通して多くを学びます。まさに同校の教育を象徴するものといえます。

先進的教育と研究開発で
探究力を身につける

 国立大学の附属校として全国レベルの研究開発に取り組んでいるのも特徴です。新学習指導要領の導入により2022年度から高校の必修科目となる「地理総合」「歴史総合」は同校が研究を進めてきたもの。日本の教育全体に影響を与える学校としても大きな役割を果たしています。

 今年3月までは文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)、4月からはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けているため、これらに関連した研究も充実しており、200校以上が参加するSSH生徒研究発表会で文部科学大臣賞(最優秀1校のみ)を受賞しました。さらには、ユネスコスクールとして「ESD」(持続可能な開発のための教育)にも力を入れています。

 また、「データサイエンス」「科学総合」といった独自科目が設定されるなど、教育課程にも特色があります。4年生までは同一内容、5年生以降は人文・社会科学、自然・生命科学のいずれかの類型に所属し、希望進路の実現につなげています。

 後半では、主要大学への合格状況についての説明がありました。設立以来、東大・京大・大阪大・神戸大など最難関の国立大学や医学部医学科に毎年合格者を輩出。卒業研究などを生かして難関国立大学のAO入試や推薦入試で合格する生徒も少なくないそうです。ちなみに、一般適性検査を経た生徒は2021年度に初めて大学受験に挑みます。

 最後に、齋木先生は「本校はこれからの時代に必要な探究型学力を育てる学校です。みずから進んで学ぶ生徒を求めています」と述べ、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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