受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

法政大学第二中学校

2020年9月3日(木)

「主体性・共同性・総合性」を育てる学びで、高い学力を形成する

 1939年に開校した旧制法政大学第二中学校が戦後の学制改革で法政大学第二高等学校となり、1986年に中学校を併設しました。長く男子校でしたが、2016年に共学化し、同時に新校舎の利用を開始。「自由と進歩」という法政大学の学風を受け継ぎ、中学から大学までの10年一貫教育の下、世界のどこでも生き抜く力としての「自由を生き抜く実践知」を育成しています。

 この日の説明会はオンラインで行われました。同校では、中高6年間は「主体性・共同性・総合性」の三つを軸に、高い学力を形成する主体的な学びを実践する時期としています。また、大学付属校としての利点を生かし、さまざまな個性を持った仲間とのかかわりのなかで、共同し、豊かな人間性を身につけていく学びを大切にしています。

 中1・2は1クラスを30名以下の少人数で編成し、基礎・基本をしっかりと身につける指導が行われます。英語と数学については、クラスを2分割した少人数制授業も実施。週1回の定着テストでこまめに理解度を確認する一方、不合格者には再テストや補習を行って、「10年一貫教育の土台となる確かな学力」を積み上げているのです。

 大学受験にとらわれない体験型の学習にも力を入れています。たとえば理科では、中学3年間で70回ほどの実験・実習を行います。他の教科でもレポート課題が多く、思考力や表現力を伸ばすことが重視されています。このような探究学習で活用されているのが、約6万5000冊の蔵書とインターネット環境を整えた図書館です。ここには、生徒がディスカッションやプレゼンテーションをするためのスペースが完備されています。総合的な視野に立って広く情報を収集する学びを実践して、正解のない問いに向き合う姿勢を培うためです。また、法政大学との連携にも力を注いでおり、大学の教授による授業を行うなどして、「生徒一人ひとりが将来を見通すための仕掛け」を多面的に提供しているそうです。

 同校は、法政大学の付属校のなかでも規模が大きく、中学は1学年8クラス編成で、帰国生も受け入れています。高校では、高校からの入学生と混合され、1学年14クラスの規模となります。「多様な出会いのなかで将来を見据えた学びを実践してほしい」との思いから、学校生活では「話し合い」の活動の機会を多く設けています。6月の体育祭や10月の文化祭のほか、中1の校外授業、中2の林間学校、中3の研修旅行など、生徒主導の催しもたくさん開催されます。こうした活動を通して、生徒たちは社会のリーダーに求められる「民主的な組織運営」のスキルを身につけていくのです。

 進路に関する説明もありました。法政大学への進学は、「日常の成績が60%以上」「TOEIC Bridgeなどの英語外部試験で一定基準以上」「基礎的思考力確認テストで一定以上の評価」の3点を満たすことで認められます。例年95%前後の生徒が有資格者となり、90%前後が法政大学に内部進学しています。被推薦権を保持したまま他大学を受験することも可能です。

 2021年度入試は日程・出題傾向とも例年どおりに実施されます。「過去問にしっかりと取り組むことが重要です」とのことです。追加合格の対象となるのは、第1回と第2回の両方を受験した者のみで、2回分の試験の合計点で選考されます。各教科の出題傾向については、「国語は文章や設問の意図を正確に読み取り、まとめる力が重要です」「算数は基本問題で確実に得点しましょう。思考過程を問う設問も出題されます」「理科は4分野から、社会は3分野から、幅広く出題されます。基礎知識を確実にして、用語の丸暗記よりも、その根拠を理解する学習を積み重ねてください」といったアドバイスが送られました。

イメージ写真 充実した体育施設とともに、図書館やPC教室、8つの理科実験室、4つの音楽室、1300人収容可能なホールなどがあります。付属校ならではの学びを支える多機能な施設となっています

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