受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

淑徳与野中学校

2020年9月15日(火)

未来を切り開く力を育み、生徒の「夢の実現」を応援

 淑徳与野高等学校の前身は、尼僧・輪島聞声(わじまもんじょう)先生が1892年に小石川伝通院境内に開設した淑徳女学校が、1946年に埼玉県内に設立した分校です。中学校は2005年に開校しました。埼玉県有数の女子進学校として知られるようになった同校は、「女性の淑徳(よい徳を身につけること)を養成する」という建学の精神を大切に受け継ぎ、仏教主義に基づいた情操教育を実践しています。

 オンラインで開催されたこの日の学校説明会は、副校長の黒田貴先生のあいさつに続いて、教育内容を紹介する映像が流れました。教育方針の柱となるのは、高い品性を養う「心の教育」、豊かな感性を育む「国際教育」、輝く知性を身につける「中高一貫教育」の三つです。

 仏教の教えを重視した「心の教育」では、年4回の仏教行事や週1コマの「淑徳の時間」を通して、互いを思いやり、助け合って生きる「共生(ともいき)」の精神を学びます。同校では、文化祭での収益などを利用して、2010年にはカンボジアに「淑徳与野なでしこスクール」と称した校舎を建設。完成後も生徒代表が現地を訪れて交流を続け、帰国後は報告会を開いて全校生徒と体験を共有しているそうです。

 「国際教育」については、アメリカやイギリスなど世界8か国・地域の姉妹校や提携校と連携したさまざまな国際交流プログラムが用意されています。中1は「土曜講座」で中国語を学習し、中2での台湾海外研修では、日本語・英語・中国語を駆使して姉妹校の生徒たちとコミュニケーションを図ります。高2ではアメリカ西海岸への修学旅行があり、生徒たちは海外での体験を通して視野を広げ、異文化理解を深めています。

 また、「中高一貫教育」を生かしたカリキュラムを組み、中学では先取り学習や習熟度別の授業を行う一方で、考える力や表現する力を伸ばす取り組みにも力を注いでいます。「創作・研究」では、生徒は自分が選んだテーマに沿って1年かけて活動を行い、その成果を芸術研究発表会で発表します。中高一貫生は高校からの入学生とは別クラスで学び、高2からは進路希望を考慮したクラス編成となります。

 進路指導とキャリア教育も重視しています。全員が現役で希望の大学に合格できるよう、放課後や長期休暇中には進学講座を開講。自分自身の行動や考え方に強く影響を与えた出来事を振り返り、その経験から、応援したい人や実現したい社会について考える「インパクト体験ワークショップ」といった授業も導入し、自分の進路と向き合う機会を設けています。

 学校生活の様子についても紹介がありました。同校では1年間を大きく五つのステージに分ける「5ステージ通年制」を採用しています。一般の3学期制と比較すると、一つの期間が短いため、ステージごとに明確な目標を立てやすく、学習と行事とを両立できるそうです。黒田先生は「本校には中学だけの文化祭である『なでしこ発表会』をはじめ、中3がリーダーシップを発揮して活躍できる行事が数多くあります」と話し、「高校になると、1学年のクラスが3クラスから9クラスに増え、校舎も変わります。新たな生徒が入学してくることで刺激を受け、中高一貫校で起こりがちな『中だるみ』を防ぐことができます」と強調しました。

 中学入試についての説明は、中等部教頭の小澤幸子先生が担当しました。2021年度入試は1月13日と2月4日の2回。どちらもインターネットでの出願となります。小澤先生からは、出題傾向について「どの教科も思考力・判断力・表現力を問う問題を多く出します。特に1月13日の入試では、与えられた条件や資料データから考えたこと、判断したことを自分のことばで表現する力を見るので、そうした問題への準備をしてきてください」という具体的なアドバイスがありました。なお、10月以降の学校説明会は人数を制限し、予約制で開催される予定です。詳細は学校ホームページでご確認ください。

イメージ写真 「自然との共生」をコンセプトにした、木のぬくもりのあるキャンパス。運動施設の整備も進められ、2020年度には弓道場や短距離走コースなどが竣工する予定です

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