受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

成蹊中学校

2020年9月16日(水)

「人を創る」学びで、変化する時代に必要な課題解決力を培う

 1912年に設立された成蹊学園は、「個性の尊重」「品性の陶冶」「勤労の実践」を建学の精神に掲げる伝統校です。創立者・中村春二の「知育偏重ではなく、人格、学問、心身にバランスの取れた人間教育を実践したい」という理念を受け継ぎ、幅広い教養を身につけ、個性を育てる教育を実践しています。そのうえで、未来を創る人物像として、「みずから課題を発見し解答を導き出せる人材の育成」をめざしています。

 オンライン説明会に登壇した校長の跡部清先生は、コロナ禍での休校期間を振り返り、「『教育は校舎ではない。教師と生徒さえあれば、たとえ野原の上に立ってでも教育はできる』という創設者のことばを思い、ふだんと同じように、成蹊らしい教育ができる方法を考えてオンライン学習を実施しました」と語りました。4月から電話で生徒とのつながりを持ち、教材や課題を郵送。ホームページで解説動画を配信することから始まり、YouTube、Teams、Streamなど、さまざまツールを活用してオンライン授業や面談を行ったそうです。専門家や著名人など、卒業生による講演会も動画配信で開催しました。跡部先生は「卒業生の支えもあり、知的好奇心を刺激するさまざまな企画を提供することができました。入学後には、たくさんの学びの場が用意されています。来年4月に皆さんに会えるのを楽しみにしています」と受験生に向けてメッセージを送りました。

 次に、入試部主任の坂井史子先生から教育内容の説明がありました。教育方針として、学校名の由来でもある「桃李不言 下自成蹊」を紹介。坂井先生は「桃や李(すもも)の美しい花やおいしい果実にひかれて人が集まり、樹木の下に自然と蹊(こみち)ができるように、人が自然と集まってくるような徳のある人間になってほしいという思いが込められています」と話します。

 同校では、これからの時代に求められる「基礎力」「対応力」「行動力」を育むために、「本物に触れる」さまざまな体験活動を実施しています。教科学習では、リベラルアーツを柱にしたカリキュラムで実験や実習を重視。理科教育のための「理科館」には物理・化学・生物・地学の四つの分野ごとに講義室や実験室を設け、それぞれ専門の教員が授業を担当して、本格的な実験・観察を行っています。また、成蹊大学が中学生のためにゼミを開講する教養プログラム「中3×大学ゼミ」など、希望者参加型の特別講義も開講されています。生徒が主体となって企画する行事やイベントも数多く、文化祭や体育大会のほか、留学生とのランチ、英語で行う講演会、東北の震災復興ボランティアなどが行われています。

 早くから世界に目を向け、国際理解教育に力を注いできた同校は、1935年に帰国生を受け入れる国際学級を設立。アメリカの名門セント・ポールズ校との交換留学制度は、今年で70周年を迎えました。長期・短期の多彩な留学プログラムも数多く用意され、帰国後に開かれる留学報告会は、他の生徒に留学をめざす目標を与えるとともに、プレゼンテーションの実践の場にもなっているそうです。坂井先生は「本校では、6年間の体験活動を通して、勉強をするだけではなく、人間的な部分も育てる全人教育を行っています。『人を創る』学びが本校の特徴です」と強調しました。

 高校卒業後は2~3割が内部推薦で成蹊大学に進学。残りの卒業生は、国公立大学、早慶をはじめとする難関私立大学、医学部医学科、海外大学に進みます。国公立大学への推薦入試に強く、過去には東大にも推薦合格者を3名(2017年1名、2018年1名、2020年1名)輩出しているとのことです。高3では18種類の進路別コース授業で他大学受験もしっかりとサポート。「卒業生の話を聞く会」や大学見学などの機会を設けて、生徒の主体的な進路選択をバックアップしています。

 学校の様子を実際に見ることができる少人数でのキャンパスツアーの開催が予定されているそうです。最新の情報はホームページでご確認ください。

イメージ写真 正門から中高門までけやき並木が続き、豊かな緑に恵まれた広大なキャンパス。本格的な野球場やラグビー場を兼ねた人工芝の「けやきグラウンド」など運動施設も充実しています

www.seikei.ac.jp/jsh/ 別ウィンドウが開きます。

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