受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

ドルトン東京学園中等部

2020年9月23日(水)

「学習者中心」の教育メソッドを実践し、生徒の能力を最大限に引き出す

 2019年4月、東京都調布市に開校したドルトン東京学園中等部・高等部。その教育の基盤となっているのが、アメリカの教育家ヘレン・パーカーストが1908年に提唱した、学習者中心の教育メソッド「ドルトンプラン」です。この日、オンラインで開催された説明会の冒頭で、校長の荒木貴之先生はドルトンプランについて次のように説明しました。「『自由』と『協働』という二つの原理に基づく『ハウス(House)』『アサインメント(Assignment)』『ラボラトリー(Laboratory)』を軸とした教育を実践し、生徒一人ひとりの知的探究心を育てるとともに、個人の能力を最大限に引き出します」

 「家庭的な教室」を意味する「ハウス」は、同学年の生徒から成るクラスとは別に、異年齢の生徒で構成されたコミュニティです。異なる年齢の集団でさまざまなイベントを企画・運営することで、協働する力を養います。次に「アサインメント」は、生徒と教員の間で交わされる契約(約束)に基づいて学習を進める仕組みのこと。学習の目的や目標をあらかじめ生徒に明示することで、見通しを持って計画的に取り組む力が身につきます。そのアサインメントを実行する場所と時間が「ラボラトリー」です。時間の使い方は、授業内容の補足や、興味を持ったことに関する探究活動など自由。生徒は自分で立てた計画に従って学習を進め、主体性を育んでいくそうです。荒木先生は「生徒一人ひとりが知的好奇心の赴くままに能動的に学習し、興味・関心を持ったことを存分に追究できる環境を用意しています」と強調しました。

 続いて、副校長の安居長敏先生から教育内容と学校生活について説明がありました。同校の自由な校風を象徴しているのが服装です。イベントの際には正装として標準服一式を着用する決まりになっていますが、ふだんの学校生活では、標準服のうちエンブレムが付いているアイテムをどれか一つ着用すればよいそうです。

 英語教育にも力を注いでおり、2学年10クラスの生徒に対し13名の英語教員が在籍しています。そのうち7名がネイティブスピーカーです。英語の授業は、習熟度別クラス編成でアウトプット活動を多く取り入れたPBL(Project Based Learning)型の「英語A」が週4コマ、生徒がアサインメントの進捗状況に合わせて学ぶ「英語B」が週2コマ行われています。英語Aのクラスは習熟度別に3段階に分かれ、小学校でのみ英語を学んだ生徒は「スタンダード」に、英会話スクールなどで英語を学んだ経験がある生徒は「アドバンスト」、帰国生およびそれと同等レベルの語学力を持つ生徒は「アカデミック」にそれぞれ属します。安居先生は「アカデミックではネイティブ教員がオールイングリッシュで授業を進めます。スタンダードとアドバンストでは、ネイティブ教員と日本人教員がチームティーチング方式で指導します。どのレベルの生徒も英語力を伸ばせる仕掛けを用意しています」と説明しました。

 最後に、入試広報室長の高野淳一先生から2021年度入試に関する説明がありました。2021年度の入試は11月30日の帰国生入試(帰国生型海外第1回)から始まります。一般入試は2月1日の午前・午後、2日の午前・午後、4日の午後の計5回行われ、2科型、4科型、思考力型、プラス型(文化的・社会的活動やスポーツでの成果を評価)、英語型、そして特待型の計6種があります。授業料が免除となる特待生を国語と算数の2科で選抜する特待型については、2科型へのスライド合格もあります。

 思考力型入試では、「協働」する力を見ます。筆記試験では思考力・表現力を重視し、2時間目に受験生4~5名でグループワークに取り組みます。プラス型は国語・算数の合計点に加え、得意分野を持つ受験生が面接で自己アピールをします。英語型は「英検®2級、またはそれと同等以上の英語力を有する者」という出願資格が定められています。入試に関する詳細や受験生対象のイベントについては、学校ホームページで確認してくださいとの話がありました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 キャンパスの4分の1を森が占める同校。朝早く登校し、畑の作物の世話をする生徒の姿も見られます。2022年秋には新校舎が竣工します

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