受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桜美林中学校

2020年9月25日(金)

隣人愛の精神を受け継ぐグローバル教育を実践。社会に貢献できる国際人を育てる

 中国・北京でキリスト教の宣教師として教育活動を行っていた清水安三・郁子夫妻が、貧困に苦しむ子どもたちを救済するために私塾を創設したのは1921年のこと。帰国後、国際社会に奉仕する人材を育成することを願って、東京・町田に新たに桜美林学園を設立しました。広大なキャンパスには、幼稚園・中学・高校・大学・大学院があり、野球場やテニスコートといったスポーツ施設も充実しています。

 創立者が生涯をかけて実践した「神と人とに仕え、自分のように隣人を愛しなさい」というキリスト教の精神を受け継ぐ同校は、創立以来「多文化共生」を重視した教育を実践してきました。中学教頭の若井一朗先生は「本校は『他者のこころに共感し、ともに生きる人間を育てる』『文化や意見の異なる人々とこころを通わす人間を育てる』という教育方針を掲げ、国際社会で活躍する人材の育成をめざしています」と話します。中1から高1までは、週1回「聖書」の授業があり、すべての人間は「かけがえのない存在」であること、神から与えられた「いのち」を大切にすることなどを学んでいるそうです。

 また、他国の人と円滑に意思疎通ができるようにするために、語学教育や国際理解教育にも力を入れています。中1・2の英語は外国人講師と日本人教員によるチームティーチングの授業で実践的な英語力を養成。全員参加のオーストラリア研修旅行(中3)では、ファームステイやメルボルン博物館での研修などを体験します。さらに、アメリカ、イギリス、ニュージーランドなどへの希望制の留学プログラムも充実。また、第2外国語として中国語とコリア語(韓国・朝鮮語)を学べるほか、世界各地の姉妹校と交流する機会が多いのも特徴です。

 学習指導に関しては、中学では定期テストや実力テストのほか、英語・数学・国語の基礎力を問うコンテストを年5回実施して、自学自習の姿勢を定着させています。中3以降は、英語と数学の授業を生徒のレベルに合わせた習熟度別クラスで行い、学習意欲の高い生徒に対しては、「ハイクラス」という英語と数学のレベルの高い授業を放課後に開講しているそうです。

 その成果として、近年、大学進学実績も向上しています。今年度は国公立大学に21名、早慶上理ICUを含むGMARCH以上の難関の私立大学に227名の合格者を出しました。若井先生は「例年、現役進学者のうち約3割がAO入試や推薦入試で進学しており、その割合は年々増えています」と説明します。高校では2019年度から、これまでの「特別進学コース」と「進学コース」に加え、現役で国公立大学進学をめざす「国公立コース」が新設されました。若井先生は新コースの特徴について、「難関国公立大学入試に対応できるよう、議論や添削指導などの機会を多く取り入れて思考力・記述力などを鍛えます。履修科目が多いため、週3日は7時間授業となります」と紹介しました。

 桜美林大学へは、専願の場合は特に内申点の基準を設けておらず、卒業要件を満たす成績、出席日数であれば学内推薦選抜試験の受験資格が得られます。さらに、上位7割以内に入る程度の成績を収めていれば、桜美林大学の合格を確保したまま他大学との併願も可能です。

 2021年度の中学入試は、2月1日の午前(2科・4科選択)と午後(2科)、2日午後(2科)、1日午前と2日午前の総合学力評価テスト(適性検査型入試)に加えて、3日午後に算数1科入試が新設されます。「午後入試は、午前に受ける併願校からの移動時間を考慮し、2科の集合時間は14時30分・15時15分・16時、算数1科は14時30分と15時15分に設定します。当日の来校時間に合わせて受付をしてください。また、新型コロナウイルス感染症の流行状況を考慮し、出願したものの受験できなかった受験生を対象に、2月18日に入試の予備日(追試日)を設けています」と説明しました。

イメージ写真 食堂や体育館などは大学の施設も利用可能。最寄りの「淵野辺」駅と「多摩センター」駅からはスクールバスが運行されています

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