受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日本女子大学附属中学校

2020年9月25日(金)

本物に触れる経験を重視し、表現力・発信力・協働力を養う「森の中の学校」

 1901年開校の日本女子大学校附属高等女学校を前身とする日本女子大学附属中学校。創立者の成瀬仁蔵が唱えた「自念自動」の精神は、「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」という教育目標として受け継がれ、将来自立して社会に貢献できる、人間性豊かな女性を育てることに力を注いでいます。

 オンライン説明会の冒頭であいさつに立った中学校長の町妙子先生は、多摩丘陵の豊かな自然に囲まれたキャンパスについて、「森の中の学校です」と紹介し、学校概要について説明しました。創立から間もないころには、平塚らいてうや宮沢賢治の妹・トシらが在籍していた同校。当時の教育について「学生たちは、調べたことや自身の所感などをノートに書き込んで提出する『ノート提出』をしばしば行っており、これは成瀬仁蔵がアメリカ留学時代に感銘を受けた主体的な学習方法を採用した先進的な取り組みでした。当時の日本の女子教育はしつけや礼儀作法を重視するものでしたが、成瀬は当時から『考える力、書く力、発表する力』を備えた学生を育てることをめざしたのです」と説明しました。この教育方針は大切に継承され、同校では6年間を通して「学んだ知識を生かして、あなたはどう考えるのか」を問い続ける教育を実践しています。その様子は、校舎内の壁一面に設けられた掲示板からもよくわかります。町先生は「本校ではすべての教科の作品を掲示することで生徒が互いに学び合い、表現を工夫し、次の作品へとつなげる工夫がなされています」と強調しました。

 大学進学についても説明がありました。例年、卒業生の約75%が日本女子大学に内部進学します。内部進学枠も十分に用意されており、多くの生徒が第一志望の学部・学科に進学することができるそうです。また、他大学を受験する生徒についても、その大学が不合格だった場合、一定の条件の下で日本女子大学に内部進学できる併願制度を設けています。町先生は「今後、社会の変化はさらに激しくなります。大切なのは『変化に柔軟に対応できる力』『情報を正しく読み解く力』『異質なものを受け入れ、助け合う力』の三つの力を持つこと。これらをしっかり備えた若者に育てていきます」と結びました。

 続いて、広報部の峯岸憲一先生が教科学習について説明しました。峯岸先生は「本校では、社会に出てからのことを考えた教育を行っています」と話します。広大な敷地を有する同校は、町先生が「森の中の学校」と表現したとおり、理科や美術などの授業は森の中で行うこともあります。また、国語では、文庫本を1人が1冊購入し、書き込みをしながら丹念に読み進めていく授業もあります。社会では鎌倉や東北などで校外授業を実施し、さまざまな視点から事象を考察します。音楽ではバイオリンを必修とし、初心者でも3年間でバイオリンを弾けるように指導します。このように、本物に触れる「本質的な学び」を経験することで、表現力・発信力・協働力を養っていきます。「各教科の授業では、基礎・基本をしっかりと学び、“根っこ”を作ります。こうした豊かな学びによって、社会に出てからさまざまな方向へと枝が伸び、やがて美しい花が咲くと信じています」と述べました。

 最後に、教頭の椎野秀子先生が2021年度入試について説明しました。前年度からの変更点として、2月1日の第1回と、2月3日の第2回の両日を同時出願した場合に限り、面接日を1月23日または入試当日のいずれかから選択できるようになります。また、第1回の募集人員については、これまでの約90名から約100名に増員するとのことです。なお、第2回の定員は約40名のままで減員はありません。

イメージ写真 駅から徒歩10分の「森の中の学校」の校地は約3万坪。木々を渡る風を感じ、深呼吸する学校生活です。こうした自然豊かな環境で、伸び伸びと自分を見つめ、互いを認め合う毎日を送ります

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