受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光塩女子学院中等科

2020年9月28日(月)

カトリック精神に基づく人間教育を通して、自己肯定感を培う

 光塩女子学院中等科・高等科は、1931年にスペインのカトリック・メルセス宣教修道女会によって、光塩高等女学校として設立されました。校名は、聖書にある「あなたがたは世の光、地の塩である」ということばに由来しています。この日、オンラインで行われた説明会の冒頭で、学校の理念を紹介した校長の佐野摩美先生は、「光も塩も世の中に不可欠なものです。同じように、人は誰しも無条件で神に愛された、かけがえのない存在です。生徒にはこの考えをもとに、自分を見失うことなく、自己肯定感を育み、そして他者も愛せるように育ってほしいと願っています」と述べました。また、学院生活においては、「幅広い教養を身につけ、想像力や発想力を養うこと」「自分の知識と体験とを結びつけ、最大限に活用して問題を設定し、解決していくための探究心を持つこと」「他者に心を開き、協力、協働すること」の3要素を育むことが大切だと伝えました。

 次に、「教養演習」について動画を通して紹介されました。学際的な視点を養うとともに、幅広い教養の基盤をつくることを目的に設置された教養演習は、学校設定科目として高2で開講されています。生徒たちは「生命」「自我・時間」「日本社会」「ジェンダー」「日本文化」「異文化理解」の六つのテーマについて教科の枠を超えて学び、多くの分野の基礎知識を身につけるほか、それに関連した小論文作成も行います。時には、環境、医学、芸術、政治などの専門家を招いて講演会を開催します。生徒たちにとっては、各界の第一線で活躍する方々から生の声を聞ける貴重な機会にもなっているそうです。こうした学びは、大学入試における小論文や面接にも役立っています。

 このほか、同校の教育の大きな特徴として、「共同担任制」を敷いていることが挙げられます。これは、1人の教員が1クラスの担任を務めるのではなく、1学年4クラスを、担当教科も年齢も違う5~6人の教員がチームで担任をするというシステムのことです。個人面談も学期ごとに実施され、生徒・保護者・学校の間で連携を深めながら、生徒が安心して学校生活を送れるよう、ていねいにサポートしています。また、学習面では、英語・数学で習熟度別の授業を行うなど、きめ細かい指導を徹底。さらに、水曜日の6限目には、生徒の発想力を伸ばし、探究心を満たす自由選択の「特別講座」を設定しています。「数学力に磨きをかけよう」「洋書を読もう」「プログラミングでものづくり」などといった幅広い内容の講座が開講されています。

 学校行事も盛んで、4月は光塩祭(文化祭)、5月は遠足(中1・2)、7月は長野県四阿(あずまや)高原での山荘生活(中1・高1)、11月はバザー、12月はクリスマス会、1月は弁論大会があります。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止や延期になりましたが、これらは生徒が個性を発揮し、仲間や先輩・後輩と絆を深め、自己肯定感を高める機会となっています。国際教育を育む場としての行事も多彩にそろえ、夏休みにはオーストラリア・ブリスベンで過ごす10日間の短期研修が、冬休みには3日間の英語キャンプがあり、実践的な英語力を磨く場となっています。

 臨時休校期間中の学校の対応については、生徒自身が作成した動画で紹介しました。3月から6月までは、全教科で授業配信を行い、教科によってはレポートの提出、毎週の確認テストも実施したそうです。また、「毎朝8~9時にオンラインによる朝礼が行われたことで、生活リズムも崩れなかった」「課題の提出期限が決まっていたので、1日・1週間・1か月単位でのタイムマネジメント能力が上がった」などと、率直な感想が生徒自身の声で伝えられました。6月には分散登校となり、対面授業とオンライン授業を並行して行っていましたが、現在はすべて通常どおりの対面授業に切り替わっています。

イメージ写真 親睦会のために毎年高3生が作成するこけし。制服こけしやシスターこけしなどが人気です

www.koen-ejh.ed.jp/jh/ 別ウィンドウが開きます。

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