受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開成中学校

2020年8月26日(水)

150年の歴史と伝統を礎に
新しい時代に応える人材を育成

 1871年に創立された共立学校を前身とする開成学園。その基礎は、財政家として知られる初代校長の高橋是清によって築かれました。2021年に創立150周年を迎える同校では、記念事業として高校新校舎の建築が進められており、来年6月には普通教室や大体育館を備えた新棟が完成する予定です。

 この日のオンライン説明会には、今年4月に校長に就任した野水勉先生が登壇。長い歴史のなかで培われてきた学園の精神として、校名の由来でもある「開物成務」のほか、「質実剛健」「自主自律」「進取の気性と自由の精神」「ペンは剣よりも強し」などを挙げ、「本校では、自立した強い精神力を持ち、飾らない人柄によって多くの人の信頼を集め、率先して新しい分野を切り開いていく人材の育成をめざしています」と語りました。

 続いて、教育方針について説明がありました。同校では、生徒が楽しく伸び伸びと学校生活を送るなかで個性を磨き、社会の一員としてたくましい大人に成長できるよう支援しています。そのため、運動会や文化祭などの学校行事は生徒による自主運営を基本とし、異なる年齢の先輩や後輩とのかかわりを重視。仲間と切磋琢磨しながら、組織運営を学んでいく環境が用意されています。

世界を広げ、学びを深める
多彩で魅力的な教育内容

 教育の特色として野水先生が挙げたのは、「個性豊かな教員によるレベルの高い授業」です。教科書だけでは飽き足りない生徒たちの旺盛な学習意欲に応えるため、自主教材を使用し、時には大学での研究や、教員独自の研究を教材として紹介することもあるそうです。また、英語教育にも力を注ぎ、中3対象の英語学校や高校英語特別講座を通じて実践的な英語力を養成する一方、海外の大学について知ることができる「カレッジフェア」も開催し、海外大学への進学をサポートします。最近では、毎年10名前後が海外大学に進んでいます。

 新型コロナウイルス感染症の影響下においては、早い段階からICTを活用し、4月から全学年で遠隔授業を開始。進度を緩めることなく、通常どおりのカリキュラムで学びを継続できたそうです。また、新たに「Zoom講演会」を企画し、例年OBを招いて行う「ようこそ先輩」の講演会もオンラインで開催しました。最後に、野水先生は「今年は異例の事態となりましたが、動じることなく、地道に知力を積み上げてください。そして、優秀な個性をぶつけ合い、切磋琢磨する本校の学園生活にぜひ加わってほしいと願っています」と受験生にエールを送りました。

 次に、高校教頭であり国語科教諭でもある神田邦彦先生から、同校の授業の一端を体験できる模擬授業が紹介されました。今年4月に行った中2の国語の授業を短くアレンジし、スライドを交えながら再現。「なぜ国語を学ぶのか」「なぜ勉強するのか」という難しい問いに対する答えを新しい視点から導き、わかりやすく伝える内容です。神田先生は「開成の授業とは、『それぞれの先生が専門性と個性を生かして、生徒と一緒に全力で学問するもの』です。入学後に皆さんを待っているのは、深い学問です。そんな授業を教室でたくさん味わってください」と力強く語り、説明会を締めくくりました。

イメージ写真 地下1階・地上6階建ての新校舎には、生徒の自主的な活動の場としてオープンスペースやテラスが随所に配置されています

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