受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

巣鴨中学校

2020年9月2日(水)【会場参加型】

努力の後の達成感が
生き抜く力と〝朋〟をつくる

 巣鴨学園の歴史は、日本社会学の祖と仰がれた遠藤隆吉博士が男子英才教育と人間研究の実践をめざして、1910年に創設した私塾「巣園学舎」に始まります。以来、「努力主義」を重んじる校風の下、「硬教育」を実践し、学界・実業界・官界・政界などに優れた人材を輩出してきました。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、同校では夏までの間、学校説明会をオンラインで行ってきました。この日は今年度初となる学校での開催とあって、参加者約250名に対して、2000名を収容可能なアリーナを会場に設定。土足でそのまま入場できるよう床にシートを敷いたり、校内見学は個人で行ってもらったりといった対策が講じられました。

 「親心」に基づいた家庭的温情と厳格さで生徒を磨く「硬教育」を実践する同校は、心身を鍛える伝統行事の多さでも知られています。校長の堀内不二夫先生は「中高の6年間は長い人生の通過点にすぎませんが、かけがえのない時間です。大学などで専門スキルをつけるための学問は、必要なときにいつでもできますが、中高時代は取り返すことができません。この時期に学ぶのは当たり前ですが、それだけではもったいない。大変なことを乗り越えた経験こそが、先の人生を豊かにする知性や強い意志、精神力になるのです。そして、達成感を共に味わった仲間たちは、友から、さらに親密な〝朋〟に変わるのです」と語りました。

 たとえば、全校生徒が参加する「大菩薩峠越え強歩大会」は、早朝の暗いうちに出発し、昼までにゴールすることを目標に、中1は約20キロ、高3は約35キロの距離を歩く伝統行事です。仲間と励まし合い、やり遂げることが目的で、競争ではありません。ほかにも、最終日に豚汁が振る舞われる1月の「早朝寒稽古」、OBの指導で伝統泳法を習得する7月の「巣園流水泳学校」など、「生きる力」を養う伝統が根づいています。

 入試広報部長の大山聡先生は「簡単にできることをするだけでは、男子は成長しません。努力しなければ成し得ないことに挑まなければ挑戦になりません。達成感を味わい、成長する機会がたくさんあるのが巣鴨なのです」と説明しました。

世界で活躍する人材を育てる
体験型の国際教育

 グローバル社会での活躍を視野に、国際教育にも力を入れています。ネイティブ教員とのチームティーチングによる英語の授業やオンライン英会話などで実践的な英語力を高めるとともに、実体験を通して異文化を学ぶ研修プログラムが充実しています。その一つが、首都圏の男子校で唯一、同校が参加を認められている「イートン校サマースクール」です。高1・2の希望者がイギリス屈指の名門校でイートン生と共に学ぶ3週間について、大山先生は次のように説明しました。

 「世界にはすばらしい人がたくさんいて、英語が使えればそういう人たちとコミュニケーションがとれるのだと知ることで、大きく成長します」

 世界を知る機会をより多くの生徒に与えるため、2017年度からは長野県の研修施設(巣鴨学園蓼科学校)を利用して5泊6日の「巣鴨サマースクール」も開講。イートン校との太いパイプを生かして、多様な経歴を持つ優秀で若いイギリス人講師を招き、体験型のプログラムを展開しているそうです。

イメージ写真 2015年に完成した新校舎は、耐震性に優れた構造でありながら、内部には木材を多用した温かみのある造り。人工芝のグラウンドや屋上テニスコートなど運動施設も充実しています

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