受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

品川女子学院中等部

2020年9月8日(火)

理想の未来をデザインする
「28project」を実践

 1925年創立の荏原女子技芸伝習所を前身とする品川女子学院は、「社会で活躍できる女性の育成」をめざす女子進学校です。現在、同校では校舎の全面リニューアル工事を進めており、2024年には全3棟が完成する予定です。

 説明会の冒頭であいさつに立った理事長の漆紫穂子先生は、学園の設立母体である荏原婦人会が、関東大震災が発生した当時、被災者を献身的に支えるボランティア活動を行った歴史に触れながら、「本校はわたしの曽祖母に当たる漆雅子が、手に職をつけ社会に貢献する女性を育てるために設立した学校です。その〝DNA〟は、『考える前に行動する』『チームで協力して動く』『人の役に立つことを喜ぶ』という本校の教育理念として現在まで受け継がれています」と話します。さらに女性の社会進出の現状を示しながら、「日本は先進国のなかでも、社会で活躍するロールモデルとなる女性が少ないのが現状です。だからこそ、女子に特化した教育が必要だと確信しています」と強調しました。

 こうした状況を踏まえ、同校が推進するのが「28project」です。これは、女性のターニングポイントとなる年齢を28歳に設定し、そこ(未来)から逆算したライフデザイン教育を行うものです。同校は2014年からスーパーグローバルハイスクールとして実践してきた取り組みを継続し、中等部では「身近な関係性を再発見する」(中1)、「社会との関わりを考える」(中2)、「未知の世界を探求する」(中3)というテーマで能動的に学びます。また、企業と協働して商品開発を行う総合学習や、大学の教授をはじめとする多彩なゲストによる特別講座などを通して、偏差値やIQでは測れない「非認知能力」を養います。

 漆先生は「本校ではチャレンジから生じる『失敗』と、話し合いの過程で生じる『もめ事』を必ず経験します。それを理解したうえで、未来につながる学校選びをしていただきたいと思います」と結びました。

系統的・発展的な学習指導で
大学進学実績が向上

 次に、校長の仙田直人先生が同校の具体的な取り組みについて説明しました。「私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てます」という教育目標を掲げる同校では、6年間を見通した系統的・発展的な指導を行っています。「品女メソッド」と称する学力向上プランでは、学習到達度を明確化し、定期考査や模試の結果を生徒・教員・保護者が共有することで一人ひとりに合わせた対策を行います。また、教員の授業力向上を図るため、生徒による授業評価を取り入れるなどして、より上質な授業を提供できるよう、常に心がけているそうです。これらの取り組みによって、全体的な学力の底上げが図られ、医学部医学科に挑戦する生徒や、理工系学部・薬学部・看護学部をめざす生徒も増えているそうです。

 続いて、広報部長の平川悟先生から学校生活について紹介がありました。1学年は約200名で、中1・2は6クラス、中3~高2は5クラス、高3は6クラス編成となります。6年間を通して選抜クラスは設けず、数学・英語・古典で習熟度別授業を行います。体育祭・文化祭・合唱祭の「三大行事」は、生徒が中心となって運営します。同校では手を挙げれば誰でも実行委員になることができるため、多くの生徒が主体的に行事にかかわっているそうです。

 2021年度入試については日程・出題傾向とも例年どおりです。2月1日午前と2日午前の4科入試では、算数で差がつきやすいことと、1日午後の算数1教科入試の難度は4科入試と同等であることなどが伝えられました。なお、帰国生入試は11月15日に実施されます。

イメージ写真 2020年1月、南側校地に作法室・理科室・屋上運動場・ダンススタジオなどを備えた新校舎C棟が完成しました

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