受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東邦大学付属東邦中学校

2020年9月12日(土)【会場参加型】

多様な人間関係や学びのなかで
「総合的な人間力」を育む

 医療系総合大学である東邦大学の付属校でありながら、卒業生の9割以上が国公立大や難関私立大、あるいは医歯薬系学部に進学している東邦大学付属東邦中学校高等学校。2017年に高校募集を停止し、完全中高一貫校として、6年間を通じて生徒の可能性を広げる専門的なプログラムを実施しています。

 この日の学校説明会は、校門前で検温を行い、会場内の座席数を減らしてソーシャルディスタンスを保つなどの対策をとったうえで開催されました。最初にあいさつに立った校長の松本琢司先生は、建学の精神である「自然・生命・人間」の尊重に触れながら、「高い倫理観と豊かな人間性を持って、社会に貢献する人材の育成をめざしています。学習だけではなく行事や部活動も重視し、多様な人間関係や学びのなかで想像力や豊かな感性、コミュニケーション能力や問題解決能力などを培い、『総合的な人間力』を育むことが、これからのAI時代には求められます」と語りました。また、充実したICT教育環境を生かした能動的学習を展開し、大学入試で必要とされる、課題解決のための思考力・判断力・表現力と、英語4技能の育成にも力を注いでいるそうです。

 続いて、松本先生は同校の生徒について、「知的で穏やか、堅実ななかにもチャレンジ精神を持つ生徒が多い」と分析したうえで、卒業生の宇宙飛行士・金井宣茂さんや、千葉県を拠点とするロボコンチームの設立者・中嶋花音さんについて紹介しました。そして、「総合的人間力を培う幅広い学びの場として、あるいは自分探しの場として、緑が豊かで広々としたキャンパスを持つ本校を選んでいただけたら幸いです」と結びました。

「東邦リベラルアーツ」で
専門研究に必要な土台を築く

 続いて、広報部長の上野唯一先生が教育内容について説明しました。「幅広い教養の上にこそ、確固たる専門研究が成立する」と考える同校では、中1から高2までは「東邦リベラルアーツ」と題した、幅広く学ぶ教養型カリキュラムの下、プロセス重視で学習します。

 まず、中1から高1までを「WIDE」と称し、実験や体験を取り入れた学びを通して基礎を固めていきます。そして、高2以降は「DEEP」とし、それぞれの段階に合わせた演習形式の細かい指導を文系・理系に分かれて行っています。なお、文系選択者も数Ⅲを学び、理系選択者も倫理を必修とするなど、同校の伝統ある徹底したリベラルアーツ教育は、新カリキュラムになった今も継承されています。

 また、教科の枠を超えた取り組みにも力を注いでいます。その具体例として、中3以上の希望者を対象としたオーストラリア研修やシンガポール研修を実施しているほか、東邦大学の各学部と連携し、ロボットプログラミングや医薬品の調合などを行う「学問体験講座」や、医学部志望者を対象とした外科の実習模擬体験「ブラック・ジャックセミナー」などを紹介した上野先生は、「専門性の高い学問に触れる多様な体験を通じて、生徒一人ひとりの『自分探し』をバックアップしています」と語りました。

 卒業生の進路については、理系が7割、文系が3割で、約3分の1が国公立大学に進学。東邦大学へは医学部を含む全学部に特別推薦枠が用意されているとのことです。

 2021年度入試は、これまでと同様、12月1日午前に推薦入試と帰国生入試(英語選択型)、1月21日午前に前期入試、2月3日午前に後期入試をそれぞれ実施します。推薦入試の募集人員は、これまでより10名増えて40名となり、前期入試の募集人員は、これまでの250名から240名へと10名少なくなりますが、予定している合格者数は変わらないとのこと。追加合格を出す場合は、推薦入試受験の有無を参考にするそうです。

イメージ写真 説明会の前にはグループごとに校内見学が実施され、プールやグラウンドなど充実した施設を確認することができました

www.tohojh.toho-u.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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