受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

甲陽学院中学校

2020年8月26日(水)

中学と高校が別キャンパス
発達段階に合った環境で学ぶ

 1917(大正6)年創立で、3年前に創立100周年を迎えた甲陽学院中学校。「明朗・潑溂・無邪気」という校風には、自由に伸び伸びと育ってほしいという願いが込められています。

 この日、説明に立った高等学校進学資料室室長の杉山恭史先生は、最初に建学の精神「桜桃梅李一時春」について紹介。「春に桜、桃、梅、李がそれぞれの花を咲かせるように、子どもたちも自分の花を咲かせればいい。創立者で教育者でもある伊賀駒吉郎は、そういう学校をつくりたいと本校を設立しました」と述べ、創立から1世紀を超えた現在も、この理念を大切に継承していることを伝えました。

 続いて、同校の特色を説明。最大の特徴は、完全中高一貫校でありながら、中学と高校の立地が異なること。「中学生と高校生では、身体的にも精神的にも差があり、成長のスピードも違います。中学生には中学生にふさわしい教育を、高校生には高校生にふさわしい教育を実践するために、あえてキャンパスを別の場所にしています」と杉山先生は話します。6年間の学校生活にめりはりをつけるのに効果的なほか、中高一貫校の問題点とされる中だるみもないとのこと。行事やクラブ活動も中高別々に行っているため、まとめ役となる最高学年を2回経験できるのも大きなメリットです。

 一方で、担任団は原則として6年間の持ち上がり制です。これは学業面・精神面のケアに有効で、先生方は生徒一人ひとりの良さも弱点も、隅々まで把握しているそうです。中高とも習熟度別のクラスは設けず、土曜日は午前中4時間の授業を実施しています。

教育目標は「自立」と「自律」
卒業後は「いい大学生」に

 教育目標も、中学と高校で異なります。中学では「自立」をめざし、生活と学習の基本をていねいに指導。校則や制服があるのはもちろん、あいさつや礼儀もしっかり教えます。授業では実験や実習を重視。杉山先生は「中学の間はとにかく実験をたくさんします。実際に手を動かして実験や観察をすることがさまざまな気づきにつながるからです」と話します。各教科のノートチェックも徹底し、つまずきの見られる生徒には、主に昼休みなどを利用して、適宜指導をしています。

 一方、高校では「自律」が目標になります。服装や髪型も自由ですが、そこでは自分を律していくことを重視し、生徒の自主性を尊重しています。文系と理系でクラスを分けないことも特徴の一つです。どのクラスにも文系・理系の生徒がいて、お互いに刺激し合うことで生涯の友人になっていくそうです。

 卒業後の進路についても説明がありました。今年も東大33名、京大50名、国公立大医学部医学科57名など、すばらしい実績を残しています。しかし、杉山先生は「有名大学、難関大学に入ることが目標ではありません。大学に受かるために勉強するのではなく、本物の学問を追究する『いい大学生』になってもらうことが、わたしたちの願いです」と強調。目を輝かせて実験に取り組む生徒の写真をスクリーンに映し、「これが学びの原点。学ぶ楽しさ、考えるおもしろさに出会える学校でありたいと思います」と話し、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

www.koyo.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ