受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

かえつ有明中学校

2020年10月5日(月)

多様な生徒たちが刺激し合う環境で、深い学びを重視した教育を実践

 かえつ有明中・高等学校の前身は、1903年に創設された日本で初めての女子を対象にした商業学校です。長く女子校(嘉悦女子中学校・高等学校)でしたが、2006年の共学化に伴い、現校名に改称。同時に江東区東雲の有明キャンパスに移転しました。「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創り出すために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」を教育理念に掲げ、21世紀型のグローバル教育を行っています。

 この日のオンライン説明会は、ミュージカル部が作成した学校紹介動画から始まり、同校の魅力が生徒たちによって生き生きと語られました。動画終了後、あいさつに立った広報部長の宇野岳史先生は、新型コロナウイルス感染症の影響下でのオンライン学習の取り組みを紹介。続いて、同校の教育理念を支える「ディープラーニング」「グローバル」「ダイバーシティ」の三つの柱を挙げ、具体的な教育内容について説明しました。

 生徒が主体的に学ぶアクティブラーニングを早くから取り入れてきた同校では、さらに一歩踏み出した「深い学び=ディープラーニング」を実践しています。中学の「サイエンス科」は、すべての教科の土台となる考え方のプロセスやスキルを身につける探究型の授業です。さまざまなテーマで「情報を集め、整理・分析し、発表する」というサイクルを繰り返し、ディスカッションのスキルも学びます。高校の「プロジェクト科」では、みずからの興味・関心により深く向き合い、「答えのない問い」の「答え」を創造していきます。こうした教育の成果が実を結び、2020年には、ソニー主催のアイデアコンテストでグランプリを受賞。このほかにも各種のコンクールや大会で優秀な成績を収めており、生徒たちはいろいろなところで高い評価を得ています。

 また、ダイバーシティの重要性を考慮し、中学段階では男女別に分けていたクラス編成を見直して、今年度より中高完全共学化に移行しました。宇野先生は「多様な生徒たちが学び合い、刺激し合いながら成長してほしいと考え、習熟度別のクラス分けもしていません」と話します。高校もレベル別ではなく、学び方や進路実現の方法によって3タイプ野クラスに分けるなど、改革を行っているとのことです。

 進学指導についても説明がありました。中学では、オリジナルの学習管理手帳「スタディプランナー」やオンライン学習を活用して、自学自習の力をつけさせています。高校生になると、放課後や長期休暇中に予備校講師も出講する「学習支援センター講習」を受講することができます。高3の夏休みには約200講座を開講。一般入試で大学を受験する生徒の9割以上が、こうしたプログラムを利用して合格を勝ち取っているとのことです。インターンシップ協定を結んでいる東京理科大学の教職課程の学生や、難関大学に通う卒業生もチューターとして学習をサポートしているそうです。

 宇野先生は、「わたしたち教員が大切にしているのは、『安心安全の場づくりのための共感的コミュニケーション』です。自分の意見を素直に表現すること、そして自分と同じように他者も尊重することが、本校の教育の土台になっています」と強調しました。

 グローバル教育については、国際部長の山田英雄先生が映像を交えながら説明しました。同校では、イギリスやフランスへの高校修学旅行、希望制の海外研修などの多彩な国際交流プログラムのほか、1学期間の「セメスター留学」や1年間の「アカデミックイヤー留学」といった留学プログラムを用意しています。「本校の生徒は4人に1人が国際生(帰国生)です。バックグラウンドがまったく違う友人とかかわりを持つことができる環境が当たり前にあり、学校生活のなかで自然にグローバルマインドが育っていきます」とのことでした。

 2021年度の一般入試は例年どおりに実施される予定です。2科・4科入試の各回の難度も変わらず、基礎・基本問題が中心であるとも伝えられました。

イメージ写真 アクティブラーニングを実践するかえつ有明では、生徒の個性と主体性を尊重しています。さまざまな場面で対話が大切にされています

www.ariake.kaetsu.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ