受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

品川翔英中学校

2020年10月7日(水)

教育環境を一新し、世界で活躍できる「自律した学習者」を育成

 品川翔英中学校・高等学校の前身は、1932年創立の「京南家政女学校」を起源とする小野学園女子中学・高等学校です。2020年4月、「品川から、世界へ、未来へ、英知が飛翔する」という思いを込めて現校名に変更し、男女共学の進学校として新たなスタートを切りました。

 この日のオンライン説明会には、今年度から校長に就任した柴田哲彦先生が登壇し、ロボットやAIの進化によって、近い未来に大きな変化が予測される社会について話しました。続けて、ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱した「マルチプル・インテリジェンス」について紹介。「教授の理論は、人間には八つの能力が備わっており、互いに作用し合ってそれぞれが伸びていくというものです。本校ではこの理論を重視して、生徒の可能性を見いだし、未来を見据えながら新しい教育に挑戦していきたいと考えています」と熱い思いを語りました。

 次に、入試広報室長の三本正行先生が「自主・創造・貢献」の校訓の下、生まれ変わった同校の教育内容を説明しました。共学化第1期生となるこの春の入学者は男子24名、女子21名の合計45名。高校からの入学生とは別コースの中高一貫カリキュラムで確かな学力を身につけ、国公立大学・難関私立大学・海外大学への進学をめざします。

 学習面での特色の一つは、ICTを活用して、生徒たちの「自律した学習」をサポートしていることです。課題の配信、授業動画の配信、ネイティブの教員と1対1で実施するオンライン英会話レッスンなどを行い、生徒一人ひとりのレベルやペースに合わせた学習を進めています。同時に、効率化によって削減できた時間を、アクティブラーニングや演習のために有効に活用しているそうです。今後もICTは、新型コロナウイルス感染症対策のためだけに利用するのではなく、台風などの災害時や入試期間中にも学びを継続するツールとして、積極的に取り入れていく方針です。

 また、同校では従来の定期テストを廃止し、単元テストをこまめに実施しています。「学びのスモールステップ化」によって、振り返りや分析がしやすくなり、計画的に学習に取り組む姿勢を身につけることができます。学習の定着度を確認するものとしては、1学期に1度、中高一貫校向けの全国模試を受験します。

 三本先生によると、従来の教育では、知識や技能など「見える学力」が重視されてきましたが、これからの社会では、思考力・判断力・表現力・読解力などの「見えにくい学力」や、主体性・協働性・自己肯定感、多様性を尊重する心などの「見えない力」も必要になるとのこと。このため、同校では、こうした力も含めた評価のポイントを表にして、生徒と教員が目標を共有する「ルーブリック評価」を導入しました。これまで評価が難しかったさまざまな力を「見える化」して伸ばし、世界や未来で活躍するための資質を伸ばしていくのが狙いです。

 さらに、「自律した学習者」を育てる取り組みとして、週6時間の「Learner’s Time」を設け、PBL(問題解決型学習)、グローバル教育、社会貢献プログラム、自律学習支援を展開しています。こうした深い学びを通して、6年間で自分の興味や関心に合った進路を見つけていきます。

 学校生活では学年担任制を採用。さまざまな教員がチームとして学年全体を担当し、生徒は必要に応じて、どの教員ともつながりを持つことができます。生徒の自主性を重んじる方針を反映して、制服も組み合わせが自由なものに変更されました。三本先生は「自分で考えることを大切にしている本校には、校則もありません。もちろん、やりたいことが何でも許されるわけではなく、自分の立場や周囲の意見などを総合的に考えて行動することが求められています」と話しました。

 最後に、2021年度入試について説明がありました。入試の形式は多様で、2科・4科選択型、適性検査型、2科型(特待生入試)のほか、グループワーク入試またはプログラミング入試を行う「ラーナーズ型A」、英語インタビュー入試または自己PRプレゼンテーション入試を行う「ラーナーズ型B」、そして新たに新設される「算数1科型」があります。

イメージ写真 JR・相模鉄道線「西大井」駅から徒歩6分、JR・東急大井町線・りんかい線「大井町」駅から徒歩12分と通学に便利な同校。すべての教室にWi-Fiと電子黒板が完備されるなど、ICT環境も整っています

www.shinagawa-shouei.ac.jp/juniorhighschool/ 別ウィンドウが開きます。

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