受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

洗足学園中学校

2020年10月8日(木)

学外の活動や教養講座を通じて世界に羽ばたく力を育てる

 関東大震災の翌年(1924年)、自立した女性を育てる場として設立された洗足学園。ミッション系の学校ではありませんが、創立者の前田若尾が敬虔なクリスチャンだったことから、同校の教育の根底にはキリスト教の奉仕の精神が流れています。

 校長の宮阪元子先生は、まず新型コロナウイルス感染症の影響下における対応を紹介。同校では3年前から生徒全員に1台ずつノートパソコンを配布し、授業でも活用していたことから、新学期からすぐにオンライン授業をスタートすることができました。動画を配信するだけでなく、外部組織と連携しながらのプログラムや、海外在住の人にも参加してもらうといった「オンラインだからこそできる」取り組みも数多く実施。「学習面では特に支障なく進みましたが、登校を再開して生徒たちの楽しそうな様子を見ると、やはり『学校に集う』ことは大切だと実感しています」と振り返ります。

 一方、同校ならではの特徴の一つが音楽教育です。中学の音楽の授業では、バイオリン・チェロ・フルート・クラリネットのうち一つを演奏できるようになることをめざします。そして中3の最後には生徒たちがその成果を披露するほか、希望者は中高のオーケストラに入ることもできます。宮阪先生によると、これは「音楽に満ちあふれた学園生活を送り、心豊かな人物に」という創立者の強い思いから生まれたものです。

 また、模擬国連など学校外のプログラムへのチャレンジを、「他流試合」として積極的に推奨していることも特徴の一つです。「生徒たちには、いろいろなことに自由に挑戦してほしいと願っています。学校の内外で多くの人と知り合い、さまざまな経験を重ねることで、自分で物事を考え、決断する力を培って、世界に羽ばたいてほしいのです。生徒一人ひとりが自己実現を通して幸福になれるよう、全教員が寄り添ってサポートしています。洗足学園は皆さんの挑戦を心から応援します」と宮阪先生は結びました。

 続いて、教頭の蕪木慎也先生から、教育内容について説明がありました。同校では、これからの社会で必要とされる「汎用的な能力・態度・思考」を身につけるため、主体的で対話的な深い学びを重視しています。行事や総合学習、そして先述の「他流試合」などを通して、探究的活動や哲学的対話を行うのです。また、土曜日には、研究者や著名な識者などを招いて「教養講座」を開講。希望者のみ対象ですが、本物に触れるまたとない機会となっているそうです。

 そして、東京大学に在学中の卒業生が登場。中高時代を振り返りながら、「わたしはクラブ、模擬国連、生徒会などの活動を通じて、さまざまな人と触れ合うことで、考えることや感じることの幅がどんどん広がりました。皆さんのお子さんも、洗足学園でとにかくいろいろな活動をしてみるといいと思います」とアドバイスしました。

 最後に、校務主任の玉木大輔先生より2021年度入試について説明がありました。これまでどおり、一般入試は2月1日・2日・5日の3回。このうち1日の第1回と2日の第2回が2科4科選択で、5日の第3回が4科です。2科4科選択については、まず受験者全員の2科の合計点で合格者の80%を決め、残りの20%は2科判定で不合格だった4科受験生の総合点上位者を合格とするそうです。

 また、「国語の記述問題は加点式で、算数は答えが間違っている場合のみ途中式をチェックし、加点式で採点する」とのこと。玉木先生は「洗足学園は子どもたちの思考を大切にします。それが入試問題や採点にも反映されているとお考えください」と話しました。

イメージ写真 最新の映像・音響設備を備えた大講堂や人工芝の校庭など、充実した教育環境が整っています

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