受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐朋女子中学校

2020年10月12日(月)

伸び伸びとした校風の下、個性を重視した教育を実践し、自己肯定感を育む

 1941年に設立された山水高等女学校を前身とする桐朋女子中学校・高等学校は、「通知表がなく、個人面談を通して成績を伝達する」「2学期制で秋休みがある」「中高6年間を2年ずつ区切ったブロック制を導入している」などの特徴的な教育システムを導入している進学校です。「こころの健康 からだの健康」をモットーに、生徒一人ひとりの個性を大事にして伸ばす教育を実践しています。

 説明会の冒頭であいさつに立った校長の今野淳一先生は、最初に同校の教育理念について、次のように説明しました。「『こころの健康』の『こころ』とは、知識や知恵、理論を示す『知(智)』、感情や情熱、そして他者への思いやりを表す『情』、自分の意見や意思でもある『意』の三つの要素から構成されています。これらを人間の基盤としてとらえ、6年間を通してこれらを健やかに育てる機会を数多く用意しています」

 「知(智)」を育てる取り組みの具体例として紹介されたのは、プロセスを大切にした学びのスタイルです。今野先生は「試験では記述問題を多く出題し、数学は途中式を重視しています。中1の段階から、さまざまな教科でレポートを書かせて、自分の考えを発信する力や、これからのグローバル社会で必要とされる論理的思考力などを養っています」と述べました。試験後には「テスト直しノート」を用いて、重要事項の取りこぼしのないよう、確かな学力を育んでいるそうです。

 次に「情」は、クラス・学年・クラブ・委員会など、さまざまなコミュニティーのなかで他者と協力し合いながら目標に向かって活動し、多様な価値観に触れることで培われます。「意」については、生徒の発達段階に応じてきめ細かい進路指導を行い、一人ひとりの希望を実現できるようサポートしていきます。今野先生は「人としての基盤を築くのが中高6年間です。本校は、さまざまな活動に自立的に取り組む過程で三つの要素を育て、自己肯定感を育む学校です」と結びました。

 続いて、現在社会人として活躍している同校の卒業生より、「卒業して気づいた! 桐朋教育で培われる三つの力」と題したプレゼンテーションが行われました。一つ目に挙げられたのは「何事も前へ進めようとする力」です。同校では、生徒会やさまざまな委員会の活動、体育祭や文化祭などの行事、授業で行われるグループワークなどに、生徒たちが主体となって取り組みます。こうした共同作業を進めていく過程で、周りを巻き込む力や、問題解決能力が身につき、幾度も困難を乗り越えることによって、思考力・行動力・瞬発力が育まれるそうです。二つ目は「互いを認め合う力」です。多様な個性が受け入れられる環境なので、自分の意見が持てるようになり、それを発信する場でも臆することなく論理的に発言できるようになるとのこと。そして三つ目は、伸び伸びとした校風のなかで自分の好きなことや得意なことを見つけ、自分の良さを伸ばす「自己プロデュース力」です。「自由に発想し、実行できる環境なので、『自分らしさ』が自然に育っていきます」と魅力が伝えられました。

 最後に、広報委員会主任の富樫高人先生より、2021年度入試について説明がありました。一般入試は前年同様、2月1日午前のA入試(国語・算数の筆記試験と口頭試問)、1日午後のCreative English入試(英語1科型)、2日午前の論理的思考力&発想力入試(適性検査型の記述形式)、2日午後のB入試(2科4科選択の筆記試験)の4回実施されます。「新型コロナウイルス感染症の影響により、今後予定を変更する可能性もあります。最新の情報は学校ホームページでお知らせします」とのことでした。

イメージ写真 キャンパスには、蔵書が約9万冊の図書館、六つの理科実験室、四つの音楽室などがあるほか、約1万㎡のグラウンドや室内プールといった体育施設も充実しています

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