受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

中村中学校

2020年10月12日(月)

これからの100年を生きるための「学力」と「智力」を身につける

 校訓に「清く、直(なお)く、明るく」を掲げる中村中学校は、明るく伸び伸びとした校風で知られています。江東区の清澄庭園に隣接する地上7階・地下1階建ての近代的な校舎には、最新のICT教育機器を完備し、オープンテラスや、庭園を一望できるコリドール(空中図書館)もある快適な学習環境となっています。

 オンラインで行われたこの日の説明会の冒頭では、教頭の江藤健先生が新型コロナウイルス感染症の影響下における同校の取り組みについて紹介しました。同校では4月8日に入学式をオンラインで実施し、その翌日から主要教科のオンライン授業を開始したとのことです。5月11日からは実技教科も含めた全教科の授業をオンラインで実施するようになりました。分散登校は6月1日から始まり、2週間後の6月15日から、全校で通常どおりの授業が再開されたそうです。江藤先生は「本校は以前からICT教育に力を注いでいたので、オンライン授業にもスムーズに移行できました。中高合わせて生徒数が約300名の小規模校であることもメリットとなり、生徒たちの学びをきめ細かくサポートできました」と話します。

 続いて話題は、具体的な学習指導へと移りました。同校では、「機に応じて活動できる教育ある女性の育成」という建学の理念の下、認知型の「学力」と非認知型の「智力」の両方を育てることを重視しています。その実現に向けて、「地球規模で考え、足下から行動するチカラ」「人と上手な関係を構築するチカラ」「思考・判断し文字化するチカラ」「考えて行動するチカラ」「自らサイクルを回し続けるチカラ」といった五つのスキルを育て、「思考力・判断力・表現力を持って国際社会で活躍する土台」を築いています。

 思考力・表現力を高めるカリキュラムの一環として、国語教育に力を注ぎ、「日本語道場」に取り組んでいることも同校の学びの特徴です。国語の授業では、ロジカルシンキング(論理的思考力)とクリティカルシンキング(批判的思考力)の二つを中心に、課題解決スキルを高め、多面的・論理的に考える力を培います。毎朝のホームルームで「朝読書」を行うのもその一環で、この時間には、同校の教員が選定した推薦図書「中村の100冊」などを参考に本を読み、読書ノートも作成します。一方、国語以外の教科やキャリア教育においても、作文やレポートなどを1年間で20本以上、5年間で100本以上を書き上げる「100本表現」で表現力を徹底して鍛えています。

 グローバルな視座を養成する英語教育も充実しています。中学の段階では、週1回の英会話の授業は少人数制で行い、朝読書の時間には週1回洋書を読みます。国際交流の研修プログラムも多彩に用意され、中2の国内サマースクール(3日間)では、学校周辺の深川の街を外国の方に英語でガイドするグループ学習を実践して、日本文化を英語で表現する力を養成します。また、高校では、1年間の留学が必修となる「国際科」への進学も選択可能です。こうした英語4技能を伸ばすさまざまなプログラムを通じて、中3の段階で多くの生徒がヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のA2レベル(英検®準2級程度)の英語力を獲得します。また、こうした学習の習慣の定着をサポートするのが「学習オリエンテーション」です。これは、中1の入学直後から2週間にわたって行うもの。予習・復習の仕方や、小テストに向けた勉強法など、家庭学習の方法を学校で訓練して、規則正しい生活リズムを養っているそうです。

 進路指導もきめ細かく実施されています。高3になると、生徒一人ひとりにキャリアサポートの先生がつき、個人指導でエントリーシートや小論文の書き方や、面接の練習など、AO・推薦入試の対策に取り組みます。「生徒たちには6年間でしっかりと学力・智力を高め、目的意識を持って希望する進路を実現し、これからの100年を生きる豊かな力を身につけてほしいと願っています」と江藤先生は強調し、説明会は終了しました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 創立90周年を機に建てられたこの校舎は、今年で21年目を迎えます。生徒の居場所が随所にちりばめられた“暖かい”校舎です

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